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読書と旅行と柴犬のブログ
目標は留学生に日商簿記3級合格を!
ヤプログから引っ越してきました。

映画「クライ・マッチョ」★★なんか淋しい

2022-02-02 07:37:24 | ミニシアター系映画
映画「クライ・マッチョ」★★
2021年製作/104分/アメリカ
配給:ワーナー・ブラザース映画
監督:クリント・イーストウッド
出演:クリント・イーストウッド、エドゥアルド・ミネット

「あらすじ:落ちぶれた
元ロデオスターの男が、
親の愛を知らない少年とともに
メキシコを旅する中で
「本当の強さ」の新たな価値観に
目覚めていく姿を描いたヒューマンドラマ」

映画も終盤に近付くと
本当にこれで終わり?っと
諦めのような、
でもそんなハズ無いと。

深読みすれば
色々できるだろうけど
スクリーンから
「この次」や「これから」といった
情熱は感じられず、
でも、こんな終わりでいいのかと
そんなふうに思いながら
映画を見終えた。

平屋のあばら家みたいな家の
外に置かれた椅子に腰かけて
カウボーイハットの主人公が
夕日にシルエットになる、
どこまでも続く平原と
ずっと向こうの山々、
美しいシーンだ。

ラストカウボーイが
カウボーイであるために
最後に選んだことも
もうテキサスにも
「古き良き」ってのは
無いと告げている。

なんとなく淋しい。

★★(見てよかった)

映画「オマールの壁」ほんとうに同じ空の下で

2022-01-09 14:37:04 | ミニシアター系映画
映画「オマールの壁」
2013年/パレスチナ(97分)
監督     ハニ・アブ・アサド
キャスト:アダム・バクリ、ワリード・ズエイター
リーム・リューバニ、サメール・ビシャラット

「宗教や民族的な紛争が絶えない
パレスチナの今を、庶民の視点から
見つめた社会派ヒューマン・ドラマ。

自由も人権もない社会を変えようと
するも巨大な壁に阻まれる、
若者の苛烈な状況下での青春を描き出す。

第86回アカデミー賞で
外国語映画賞にノミネートされた。」(ぴあHPより)

はるかに高い壁に垂れた
ロープを伝って
主人公オマールは壁の向こうへ



幼なじみの3人で会うため、でも
本当は友人の妹に会いたいから

壁がパレスチナ側とイスラエル側を
隔てているのではなく、
パレスチナ人同士の間も
分断されている。

以前「もうひとりの息子」という
同じような壁を隔てて
絆さえ分断されしまいそうな
家族の映画を見たが
現代の世界で
まだこんなことが
現実だと思うと
自分の想像の範囲を超えた
苦しみみたいなものが
見えてくる。

ラスト、「えっ!」と
思わず声を上げた。

この映画はセリフはわずか
視線や表情で
何かを語っている。

amazonプライムで見た。

(8メートルの高い壁)

映画「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」顎を震わせての渾身の演技を見る

2018-04-06 16:48:07 | ミニシアター系映画
映画「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」★★★★
原題 : DARKEST HOUR
製作年/国:2017年/英
配給:ビターズ・エンド=パルコ
時間:125分
公開日:2018年3月30日(金)
監督:ジョー・ライト

ゲイリー・オールドマン,クリスティン・スコット・トーマス
リリー・ジェームズ,スティーヴン・ディレイン
ロナルド・ピックアップ,ベン・メンデルソーン 出演



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第90回アカデミー賞で
ゲイリー・オールドマン主演男優賞を
辻和弘がメイクアップ&ヘアスタイリスト賞を受賞


「第2次世界大戦中にイギリスを率いた
ウィンストン・チャーチルの
苦悩と決断を描く歴史ドラマ。
首相就任からダンケルク
大撤退までの27日間に焦点を絞り、
ヒトラーとどう向き合うべきか
選択を迫られるチャーチルの姿を映し出す。
独特の風貌からささいな仕種や癖まで
チャーチルになりきった
名優ゲイリー・オールドマンの
渾身の演技も見ものだ。」

(ぴあHPより)

バンコク行きの飛行機で見た、
チャーチル首相という名前は
知ってるが具体的な事は何も知らず
この映画を見た。

次の新首相は誰だ?というとき
多くの議員が嫌っていたのが
チャーチルその人、
本心を包み隠さず言ってしまうので
紳士らしからぬ振る舞いが
その大きな要因のひとつ。

議会内でのしきたり等々、
結局そういうものが
決断を遅らせ、
多くの命を危険に晒すことになる、
今まさに戦闘中なのに
自分たちの保身ばかり考える様子は
きっと日本の政治の世界にも
通じるものがあるのかもしれない。


そんなふうにあれこれ、
考えながら見た。

地続きのヨーロッパ諸国は
次々とヒットラー率いる
ドイツに制圧されていく、
このままではイギリスも長くはない、
そんな悲観的な機運が強く、
ダンケルクに派遣した兵士も
このままでは全滅だというとき、
チャーチルは決断する。

その演説が名演とされるわけだが、
聞いていて気分は高揚し
この人と共に立ち上がろう!という
そんな気にさせてくれる


そんな究極の瞬間には
実際は立ち合いたくないが
聞いていてその場にいるようで
気持ちが昂るのは感じた。

そんな時に別の解決策も
同時に模索されていて
政治の世界も垣間見えて
面白かったし、
果たして今の日本は
こんな風にしっかりやってくれるのか
不安な気持ちも少し。

太った顎を震わせながらの名演、
実在の人物を演じれば
主演賞は確実というジンクスが
またしても守られた。


★オススメ度合い★
映画の内容としては
歴史の事実で変えようが無いし
分かってることだけど、
演技に触れるだけでもいい体験が出来る。

★100点満点で85点

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映画「スリー・ビルボード」衝撃的な、真っ赤な広告看板

2018-02-28 16:38:18 | ミニシアター系映画
映画「スリー・ビルボード」★★★★
原題 THREE BILLBOARDS OUTSIDE EBBING, MISOURI
製作年/国 2017年/英=米
配給 20世紀フォックス映画
時間 116分
公開日 2018年2月1日(木)

監督:マーティン・マクドナー

フランシス・マクドーマンド、ウディ・ハレルソン
サム・ロックウェル、アビー・コーニッシュ
ジョン・ホークス、ピーター・ディンクレイジ 出演



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「トロント映画祭で観客賞を
受賞したクライムサスペンス。
『セブン・サイコパス』の俊英
マーティン・マクドナーがメガホンを取り、
アメリカの田舎町を舞台に、
3つの立て看板が巻き起こす騒動を描く。
『ファーゴ』のオスカー女優フランシス・マクドーマンド、
『猿の惑星:聖戦記』のウディ・ハレルソンら
演技派俳優たちが緊迫のドラマを織り成す。」

(ぴあHPより)

WOWOWで今年のアカデミー賞の
予想の番組を見ていて
この作品は主演女優賞が本命と
言われていたので
まずはこの映画から。

この映画を見て
何か教訓を得るだとか
せめて前向きな気持ちになれるだとか
そういったものは、ありません。



主演女優賞候補の演技を見に行ったわけで
説得力があるといえば
そう思うし、
こんな人居ないだろ
そんなふうにも思う。

娘がレイプされ焼かれた母親、
犯人は一向に捕まらない、
そこで彼女は燃える様な赤い
3枚の広告看板を
自分のお金で出す、
「娘をレイプして殺した
犯人はまだ捕まっていない」と。

閉鎖的な小さな町
保安官はその人柄を愛されている、
でも彼女にはそんなこと
無関係だ。

確かにすごい演技だと思うが
この映画って作る意味は
何だろう?


サム・ロックウェル演ずる警官の
心の変化は面白いなと思ったが

あとは自分の日常には
どうにも無関係だ、
やはり楽しい映画が良いな、
そんなふうに思いながら
重苦しい劇場を出た。

映画の見方や感じ方が
凄く変わったと感じる、
映画に何を求めるのか
しばらく考えたい。

★オススメ度合い★
演技がスゴイと話題だが
お客の入りはもうひとつ
やはり描く内容がディープだからね。

★100点満点で80点

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映画「5%の奇跡~嘘から始まる素敵な人生」見れば少し元気になれる

2018-01-28 09:24:40 | ミニシアター系映画
映画「5%の奇跡~嘘から始まる素敵な人生」★★★★☆
原題:MEIN BLIND DATE MIT DEM LEBEN
製作年/国:2017年/独
配給キノフィルムズ=木下グループ
公式サイト 5p-kiseki.com/
時間:111分
公開日:2018年1月13日
監督:マルク・ローテムント

コスティア・ウルマン、ヤコブ・マッチェンツ
アンナ・マリア・ミューエ 出演



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「10代の頃にほぼ全盲となってしまった学生が、
5ツ星ホテルで働く夢を
叶えるために打った“大芝居“を、
実話に基づき映画化した
ハートフルエンタテインメント。
『白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々』の
マルク・ローテムントが監督を務め、
運命に翻弄されながらも夢を諦めない
青年サリーの姿を、
笑って泣ける人生賛歌として描いている。」

(ぴあHPより)


ミッドランドスクエアシネマから
誕生日の割引メールガ届いた、
誕生月には、1回1,000円で見れるという、
じゃあということで
今年初映画。

10代で突然視力が普通の状態の
5%程度になってしまった主人公、
その障害を知らせた職場からは
すべて断られたため、
その障害を隠して5つ星ホテルの
研修に応募。

難しい課題を友人に助けられながら
こなしていくが
その間には好きな人が現れたり
父が母を捨ててどこかへ行ったりと
まさに波乱万丈の日々。

主人公はガエル・ガルシア・ベルナルに似ている、
笑顔は誰の心も温かくするが
その視線は実は何も見えていない。

時々その笑顔を見ていて
残念な気持ちになる。
でも主人公は、いたって前向きだ。

テンポ良く
難しい課題に果敢に挑戦する姿が
描かれてすぐに映画に入り込める。


視力を失った代わりに
聴覚が鋭くなり
持ち前の暗記の才能と
何よりかなりの努力で
他の研修者たちと
厳しい研修に取り組むが
彼の努力する姿を見てると
もっと頑張らないとなと
自然にこっちも考えてしまう。



出来ることを
色々言い訳して先延ばしにし、
出来なかったことを
何度も正当化しているなぁ、
時は一方通行に
行ったきりで、その後悔のようなものを
すぐに飲み込んでいく。



映画の主人公は障害を受け入れて
友人と商売する道を選ぶが
同じような人が全員
うまくいく訳じゃないだろう。

自分からこれだけ前向きに
努力したのだから
それなりのハッピーを手にしてほしい、

そんなふうに思うのは
周囲にも結構努力する人がいて
何かを犠牲にしながら
くさりもせず頑張っているからだ。

本当は思い描いた通りの成功を
手にする人は少ない、
だから過程が大切だとか声をかけるが
当人は霧のなかを夢中で進んでいる、
眩しいね。



★オススメ度合い★
主人公の笑顔がとにかく良い、
彼の笑顔を見るだけでも
価値がある。

★100点満点で90点

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