書籍「同志少女よ、敵を撃て」逢坂 冬馬 (著) ★☆
早川書房 (2021/11/17)
単行本 : 496ページ
@あらすじ@(HPより)
第166回直木賞候補作
独ソ戦が激化する1942年、
モスクワ近郊の農村に暮らす
少女セラフィマの日常は、突如として奪われた。
おびただしい死の果てに、
彼女が目にした“真の敵"とは?(HPより)
思ってもいない事から
急にとんでもない世界へ放り込まれ
自覚もないまま戦争という
大きな渦に巻き込まれていく。
今、戦争というと
その現実味は薄い、
「忘れるな、風化させるな」と
言われても、「そうだな」と感じても
やはり遠く遠くにイメージは押しやられて。
読み始めて、ずいぶん前の映画
「スターリングラード」を思い出した。
フィクションの読み物として
情景描写や展開が巧みで
どんどん読み進めるが
深みがないというか
ゲームの仮想空間のような
なんか、敵を倒せば正義みたいな
書き方には
今を生きる自分たちには
違和感の方が大きいかな。
もしかしたら、戦争の正義を
どんなに書かれても
もうピンとこないのかもしれない。
読み物としては面白かったが
文学性というか、
考えさせられることは少なかった。
親や村人が殺されたから
銃を手にするっていうのは・・・・。
でも、次の作品や他の作品も
チェックしてみたい作家さんだ。
@表題の著者の後の★マーク@
★★★すごく良かった、オススメ
★★☆良かった。
★★読んで損なし
★☆
★
ただいたいこの順のオススメ度合い