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読書と旅行と柴犬のブログ
目標は留学生に日商簿記3級合格を!
ヤプログから引っ越してきました。

書籍「ロードサイド・クロス」道端の十字架が全ての始まりだった

2010-12-29 09:56:39 | 読書の時間
「ロードサイド・クロス」★★★★
ジェフリー・ディーヴァー・著 , 池田 真紀子・訳
文藝春秋、2010年10月30日
( 504ページ , 2500円)

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「分厚いハードカバーが書店に並んでいた、
手に取ったずっしりとした感触が嬉しい、
とりあえず現物を確かめたところで
家に戻ってネットで注文、
カリフォルニア州捜査局捜査官で
嘘を見抜く達人キャサリン・ダンスが主人公」



始まりは幹線道路沿いに作られた十字架、
それは連続殺人の予告であり、
さらにブログの書き込みが関係し
現代の犯罪を見事に予言している、
そして展開の早さと新たな仕掛け。

厚い本なので一気に読破ってわけにはいかないが、
ページを開けばすぐにこの本の世界に浸り
次はどうなるんだと心をかき乱され
本を閉じれば暫くはその世界がまだ気にかかり
結局5日程で読み切った。



誰が犯人なのか、
それを考えながら読むのは楽しい、

次々と現れる怪しい人間、
そして身近なネットの恐怖を味わい
ここに描かれているのは
それ程遠い世界の事ではないと実感すると
余計とこの本の世界が恐ろしく
でも本の外側に居てそれを楽しめる感覚を
何度も確かめた。

主人公は尋問に特別の才能を持ち、
相手が嘘を言っているか瞬時に見抜く、
彼女は行動派でもあり
自分から危険な場所にもどんどん進んでいく、
それは無いだろうと思いつつも
そこはフィクション、行動的な彼女から
まさに目が離せない。

犯人と想われる人物はすぐに示され
色んな状況も彼が犯人のように思えるが、
彼の生活環境や日常の行動から
まだ守られるべき高校生くらいの少年が
困難な環境に居ることについても
考えさせられる。
けれどそれと犯罪とは別だ、
悪魔の言葉に耳を貸す瞬間を思った。



まさに危機一髪という瞬間まで
目が離せない
ミステリーの醍醐味を堪能できる作品。
次回作を早く読みたい。


★100点満点で85点


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実は前作を読んでないのでまずはその作品から。

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映画「森崎書店の日々 」古本の魅力の触れる映画

2010-12-28 00:09:30 | 邦画
「森崎書店の日々 」★★★☆
菊池亜希子、内藤剛志、松尾敏伸、奥村知史、田中麗奈出演
日向朝子 監督、109分、2010年10月23日より順次公開、
2010年,日本,ファントム・フィルム
(原作:原題:森崎書店の日々 )




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「失恋のショックで仕事を辞めた貴子(菊池亜希子)は、
神保町で古書店を経営している叔父サトル(内藤剛志)に
住み込みで店の手伝いを頼まれ、
彼女の森崎書店での日々が始まる。」



小さな古本屋カビ臭いような
あの独特の匂いが画面から漂ってくるよう、
それは決して嫌な匂いじゃない。



店番をしつつ本を読み始めた貴子は
本の面白さに目覚め
古書街、神保町の生活を楽しみ始める、
叔父に教えられた喫茶店のバイト(田中麗奈)と
親しくしたり
書店を訪れるちょっと変わった人達との
交流を通して失恋の痛みも癒されたかに思えたが
ある日、元カレを街角で見つけ
その傷がそれ程癒えていないことに
改めて気付かされた。

まあね、真剣に想っていた相手なら
そう簡単に立ち直れるわけない、
でも彼女の愛した男は
マンションへ押し掛けていけば
「警察呼ぶぞ」というバカ男、
そこまでされたらスッキリするだろう。

この映画が良かったのは
本というアナログなものが
この映画の中では主役となって
本を読んだ時の気持ちを
思い出させてくれる。

本を開けばそれまでと全く違った世界が現れ
心がかき乱されたり
穏やかな世界に心洗われたり
そして本を閉じると
何も無かったように現実に戻る、
でも本を読む前と何かが微妙に違っている
良い本を読むとそんな気分になる。



その微妙な何かが
この映画にも確かにあった、
大袈裟な何かが起こるような映画じゃないが
見て良かったなと。

★100点満点で70点

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神保町には3年近く通っていた、
でも古本屋めぐりは3回くらいしたか、しないかくらい。
今ではもったいないことしたな。と。
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クリスマスの映画って何か良い作品ありますか?

2010-12-25 19:09:39 | ミニシアター系映画
クリスマスの映画って何か良い作品ありますか?


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そんなメールがこのブログの右端の
「soramoveにメールを送る」から来た。


それでどんなのがあったかなと
自分のブログを検索したら
以下の二つは記事として書いていた。


「ラブ・アクチュアリイ」誰もが幸せな気分になる映画←クリックすると元記事にジャンプします
「ラブ・アクチュアリイ」★★★★★満点
ヒュー・グラント、アラン・リックマン、エマ・トンプソン出演




この映画はホント幸せな気分になれる映画だった、
脚本がシャレてて
心にずっと残る名作ってわけじゃないが
このくらいのほんわかとした気分はこの日にピッタリ。



「ノエル」孤独の心に奇跡が起こる「ノエル・NOEL」★★★←
スーザン・サランドン、ペネロペ・クルス、ポール・ウォーカー主演
チャズ・パルミンテリ監督、2004年アメリカ



この映画も全体の出来として
どうかなと思う部分もあるが
クリスマスの魔法ってあるかもと
思わせてくれる幸せになれる映画。

で、クリスマスが主題ではないがこのシリーズも
舞台はクリスマスだった。
「ダイ・ハード」
「ダイ・ハード2」
心温まるとはいかないが
街は華やかな気分につつまれているのに
孤高の刑事はひとり巨悪に立ち向かう。

特に「2」のラストで奥さんの名前を
「ホーリー、ホーリー」と呼ぶシーンは感動したな。
映画の出来も素晴らしい。

さてこれからもどんな素晴らしいクリスマス映画に
出会えるか楽しみだね。

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さっきビッグカメラに行ったがレジは長蛇の列、
不況って?とふと思った。

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映画「バーレスク」歌姫の為のゴージャスな映画

2010-12-25 00:12:16 | ミニシアター系映画
「バーレスク」★★★★☆
クリスティーナ・アギレラ、シェール、エリック・デーン、スタンリー・トゥッチ出演
スティーブン・アンティン 監督、118分 、2010年12月18日公開、
2010,アメリカ,SPE
(原作:原題:BURLESQUE)





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今年を締めくくる素晴らしい映画

「ダンサーの素晴らしいショーを見せる
バーレスクは経営的には火の車、
銀行の融資を断られた時
救いの神は案外近くにいた。
歌とダンスの豪華なショーは
良い音響と大画面で楽しみたい」



不況や将来への不安など
良い話のなかった2010年、
映画の見納めをひとつ選ぶならコレ

素質あるダンサーも
いい環境でその素質をさらに育てられるのだろう、
振り付けや衣装も
ショーを完成させるには必要不可欠、
でももちろんどれかひとつを言うなら
素晴らしいダンサーに尽きる。

この映画はストーリーとしては
プロを夢見て田舎から出てきた女性が
幸運と自らの力で
憧れのステージの中央で歌うまでを描いて
格段目新しいことろは無い、
けれどクリスティーナ・アギレラという
歌姫の存在がこの映画を特別なものにしている。



ダンサーの意地悪が原因で
音が消えたステージ、
幕が下ろされる直前に
彼女がアカペラで歌い出すと
みんなの目がステージに引きつけられる、
それは圧倒的でそして
ヒロインの誕生した瞬間だった。



豪華なステージの歌や踊りが中心の映画で
大画面に良い音響
最高の時間が過ぎていく、
劇場に入るまでは外は雨模様で寒く、
ポップコーンの長い列に諦め
予備知識はほとんど無かったので
期待は全くしていなかったが
映画が始まってすぐ、
ここにも映画の魔法が。



これだけら劇場通いは止められない、
これはTVではこの感動は伝わらない
映画が終わって劇場を出ると
冷たい風に吹かれるが
それでも足取りは軽い。

★100点満点で90点

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クリスティーナ・アギレラの為の映画とも言えるが
アメリカのショウビズ界のきらびやかな部分を堪能できる。

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「クリスマス・ストーリー」見所はカトリーヌ・ドヌーヴだけ

2010-12-24 00:09:47 | ミニシアター系映画
「クリスマス・ストーリー」★★☆
カトリーヌ・ドヌーヴ、マチュー・アマルリック、アンヌ・コンシニ出演
アルノー・デプレシャン 監督、150分 、2010年11月20日より順次公開、
2008,フランス,ムヴィオラ
(原作:原題:Un conte de Noel/A Christmas Tale )




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「暖かいとはいえ、12月も押し迫り
じゃあと、そのまんまのタイトルの映画で
ほんわかした気分でも味わおうかと
名演小劇場という映画館へ」



カトリーヌ・ドヌーブは
こんな庶民的な映画は似合わないと確信した、
フランス映画っぽい
理屈を並べたてたような
セリフ、しかもほとんどが大声、
僅かな見つめ合うような隙間を埋めるように
洪水のようなセリフが
舞台劇のように飛び交う。



そんな中にあっては
大女優の存在感も薄れがち、
別に筋と関係ないから
それでいいのだけれど
だったらドヌーブじゃなくても・・・と
思ってしまう。

被害妄想気味の息子の存在が
目障りで
あとからどれだけ説明を加えようと
彼の心情には迫れない、

なんかスタートの仕方を間違えたというか、
もう走り出したら修正が利かないように
中身の無いつまらない映画へ
まっしぐらって感じた。

この映画をどう面白く感じられるのか
まあたまにはこんな映画体験もいいか、
次の映画がとても素晴らしく感じられそう。


キリスト教的なバックグラウンドを持たない自分が
彼らがクリスマスにもつ特別な感情というのは
どうにも理解できないし
クリスマスの魔法が全てを
帳消しにする水戸黄門の印籠のような
そんな瞬間をどうしても受け入れられない。

別に極東の日本人なんかに
理解してもらわなくてもって
言われそうだ。

150分費やして
お互いの意見ばかり押し付け合うような
家族の姿から何も見えてこなかった、

でもタイトルはクリスマスと
もうひとつピンとこない映画だった。
これでは暖かい気持ちにはなれないな。

★100点満点で55点

soramove
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カトリーヌ・ドヌーヴは次回作が1月に公開され
こっちは面白そうなんで見たい。

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