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読書と旅行と柴犬のブログ
目標は留学生に日商簿記3級合格を!
ヤプログから引っ越してきました。

書籍「機は熟せり(上/下): クリフトン年代記 第6部/ジェフリー アーチャー著」壮大な家族の物語、読みだしたら止まらない

2017-01-26 01:09:42 | 読書の時間
書籍「機は熟せり(上/下): クリフトン年代記 第6部/ジェフリー アーチャー著 」★★★★☆
出版社: 新潮社 (2016/12/23)
398/383ページ、各767円

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「エマと宿敵ヴァージニアの裁判が結審を迎えた。
決め手となったのは一通の手紙だった。
スターリンの所業を暴いた『アンクル・ジョー』の
出版に奔走するハリー、
東ドイツで出会ったカリンを
危険を顧みず呼びよせんとするジャイルズ、
そしてセブの新たなる恋。
登場人物それぞれが新境地に向う中、
金の亡者たちは
新たな陰謀に蠢き始めた。
欲望と情念がせめぎ合う
凄絶無比のサーガ、終幕の序章。」

(Bookデータ HPより)

すでに6章ということで
12冊読んできた。

文学的な深みは無いけど、
ここには物語の全てがある、
善人や悪人の所業の中に
人間の様々な感情の全てがある。



アーチャーの新作を年末に買い、
正月明けに一気に読んだ、
上下巻1週間くらい、
次が最後ということらしいので
早く読みたいような
終わってしまうのがもったいないような。


1970年ころから始まった物語も
今回は1978年まで、
最初からすると子や孫の代となり
それでも彼らの波乱万丈な物語は
先が読めずに面白くて
読みやすくて
空いた時間いつもは本なんて
読まない時間もつい手にとって
読んでしまう。


TVのドラマを読んでいるようで
登場する人物の子供の頃から
知っているので

彼らの未来が明るく
希望に満ちていたらいいなあと
思いつつも、過去の理由なき恨みや
政治的な思惑など
色んな事が絡んで
先がどうなるか気になって仕方ない。

イギリスが舞台で
とうとうサッチャーさんまで登場。

よくもまあ、こんな物語を
思いつき書き続けられるものだ、
彼の作品の短編も好き。

主要な登場人物が
誰もが何らかの才能を持って
それらを発揮して活躍するので
ただの普通の人ってのは登場しない、
だからリアルな感じはしないが
もともと作り物と割り切って
読んでしまえばこんなに楽しめる
作品も無い。



また今年の年末なのかな、
新作が待ち遠しい。


★100点満点で90点


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書籍「棺の女/リサ ガードナー(著) 」読み応え充分、映画で見てみたい。

2017-01-24 01:09:28 | 読書の時間
書籍「棺の女/リサ ガードナー(著) 」★★★★☆
小学館 (2016/11/8)
621ページ、1.048円


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「ガレージで発見された、黒焦げの男の遺体。
殺したのは、男にさらわれ
全裸で監禁されていた20代の女性フローラ。
現場に駆けつけた女性刑事D・D・は、
フローラの素人離れした身の守り方に
不信感を抱く一方で、
男と3人の女性失踪事件との関連を疑う。
そして、フローラもまたかつて世間を震撼させた
誘拐監禁事件の被害者であることを知る。
ところがその矢先、
フローラがまたも失踪する。
未解決失踪事件の被害者、
フローラを取り戻そうとする
母と彼女が唯一頼るFBI捜査官、
そしてかつて彼女を監禁した男。
一見バラバラだったピースがつながった時、
あまりに壮絶な過去が浮かび上がる。
そしてすべての謎が解けた時、震えるラストが……!

米国のヒットメーカーが新境地に挑んだ、
カタルシスNo.1のハードサスペンス。。」
(Bookデータ HPより)

海外ミステリーが好きで
気になる本を買っては読んでるが
なかなか面白い作品には巡り合えない、
この作品は久々のヒット!
女性刑事D・Dと一緒に
自分も事件の捜査をしている感じ、
そして思わぬ展開に
次が気になって仕方なかった、
読み終えるのが勿体ないと
思えた作品、彼女の他の作品も
すぐに読みたい。


女性が酒場で連れ去られ
暗い部屋に両手を結束バンドで縛られるが
彼女は連れ去られた動揺から
すぐに立ち直り
自分の置かれた状況を
冷静に判断し始める。

どうなっていくのだろう?


それとは同時にその女性が
過去にも同じ様な目に遭ったことが
分かって来る
それでも彼女は何をしようとしてるのか・・・。

面白い。

事件そのものより
連れ去られた人間が
無事に親の元へ戻ろうと
それで解決したわけじゃなく
その後の苦しみとさらに向きあわなければ
ならないと言う苦悩。
これは昨年のアカデミー賞映画「ルーム」にも
描かれていた。



主人公のフローラを駆り立てるもの、
こんなことあってはならないが
最悪の中から生まれた
新しいヒロイン、

そして最初から事件を指揮した
女性刑事D・Dもまた
この作品の主人公のひとり、
彼女の焦りや
素直な感情も、この作品に
リアルを与えてくれている。


★100点満点で90点

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書籍「女王さまの夜食カフェ マカン・マラン ふたたび マカン・マラン 二十三時の夜食カフェ/古内一絵(著) 」独特な雰囲気はあるが、主人公の存在が薄い

2017-01-16 09:45:59 | 読書の時間
書籍「女王さまの夜食カフェ マカン・マラン ふたたび マカン・マラン 二十三時の夜食カフェ/古内一絵(著) 」★★★☆
中央公論新社 (2016/11/16)
268ページ、1.620円


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「お待たせしました。
シャールさん&「マカン・マラン」復活です! 
病に倒れていたドラァグクイーンの
シャールが復活し、
いつものように常連がくつろげる
お店に戻った「マカン・マラン」。
そこには、やはり様々な悩みを
抱えた人たちが集ってきて?
〈擬態〉だけ得意になるランチ鬱の
派遣社員へ「蒸しケーキのトライフル」。
夢を追うことを諦めた二十代の
漫画家アシスタントに
「梅雨の晴れ間の竜田揚げ」。
子供の発育に悩み、
頑張り続ける専業主婦へ
「秋の夜長のトルコライス」。
そして親子のあり方に悩む柳田とシャール、
それぞれの結論とともに食す「再生のうどん」。
共感&美味しさ満載、
リピート間違いなしの1冊です。」

(Bookデータ HPより)

昨年この作者の作品を初めて読んだ。
書籍「マカン・マラン - 二十三時の夜食カフェ/古内 一絵 著」★★★★
ありそうで、無さそうなカフェ 2016年02月27日(土)
←クリックすると過去記事へ


最初の作品は単純に面白かった、
で、こんな雰囲気の続きも読みたいと
思っていたので、発売時に購入し
読む順番待ちリストに。
最近はネットで本を買うと、
その作者の新作が出ると
メールで知らせてくれる、
便利なのかおせっかいなのか。

今回は全部のストーリーに
この店主のシャールさんは
脇役的にほんのちょっとだけ登場する。


色んな話が始まり
どこであの店に繋がるかと思えば
皆、引き寄せられるように
店の近くを歩き
路地裏の小さな灯りを見つけ
たどり着く。

たどり着く人と
たどり着かない人

そういう事もあるだろうな
そんなふうに思いつつ読んだ


他人とは違うと思いつつも
他人と比べて
自分はどうだとつい、考えてしまう。
この店の主人公の
ドラッグクイーンの姿は
普通に街中で見たら特異に見えるのに
登場人物たちの心に
スッと入り込むのは
どこか他人とは違っていて良い
それを明らかに確認出来るからかも。



店で提供される
しっかりした料理というより
まさに夜食のような料理を食べ
そこに集まる人達と話す事で
何かは解決されるというより
受け入れていく。

読みやすいのでサラッと
読めてしまうが
前作と比べるともうひとつだったかな。

この本は設定が既に固まってるので
今後も続けていけそう、
次もあれば読みたい。


★100点満点で75点


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書籍「邪悪(上・下)/パトリシア・コーンウェル(著) 」展開がほぼなく、独り言をずっと聞いてるみたいだ

2017-01-09 11:33:09 | 読書の時間
書籍「邪悪(上・下)/パトリシア・コーンウェル(著) 」★★★
講談社 (2016/12/15)
384/336ページ、各1.350円


                    →  ★映画のブログ★
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「累計1300万部突破!「検屍官」シリーズ23作目最新刊!
ハリウッド大御所の娘の死を警察は
事故と判断しているが、
スカーペッタは疑念を抱く。
それはさながら誰かが彼女だけに
わかるように死体に証拠を残しているかのようだった。
様々な妨害に遭いながら殺人の背後にある
秘密を明らかにしていく一方、
スカーペッタの姪のルーシーに危険が迫る。」

(Bookデータ HPより)

もう23作目か、
最近は年末に書店に並ぶので
正月にこのシリーズを読んでる、
新しい驚きはないものの
恒例行事化してる。



またしても上下巻に分かれているが
「こんなの一冊で充分じゃないの?」と
ケチをつけたくなるような薄さじゃなく
まあまあかな、
内容じゃなくそんなことも気になる。


冒頭から殺人事件が起こり
「おっ、今回は展開早そう」と思ったのに
そこからダラダラと思わせぶりな
メールや、リンク先の動画
思惑が交錯して
なかなか核心には近づかない。



もう慣れたけれど
スカーペッタが勢いがなくなり
何故かマリーノが偉そうだったり
過去の宿敵が見え隠れして
結局は最後まで読み切るんだけど
人には勧められないな


ノリにノッてた時期を
発売と同時体験してきただけに
最後まで付き合う覚悟は出来てるけど
物足りない。
足らなさすぎ。



しかも今回は上下巻通じて
彼女自身は検死をまったくしない、
状況だけを説明し
あるかもしれないあれこれを想像し
「そんなのベントンに直接聞けよ」とか
突っ込みを入れたくなるほど
誰も心底信じられないような
もやもやした作品だった。

また今年の年末24作目を
文句付けながらも読んでるんだろうな。


新装版として「検屍官」シリーズの最初から
発売されているので
初期の6作目くらいまでは
ミステリー好きにはススメたい。

★100点満点で75点


soramove
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映画「海賊とよばれた男」実話の映画化だからか、盛り上がりはもうひとつ

2017-01-05 20:18:07 | 邦画
映画「海賊とよばれた男」★★★★
岡田准一、吉岡秀隆、染谷将太、鈴木亮平、
野間口徹、ピエール瀧、須田邦裕、飯田基祐、
小林隆、矢島健一、黒木華、浅野和之、
光石研、綾瀬はるか、堤真一、近藤正臣、國村隼、小林薫出演

山崎貴 監督、
145分、2016年12月10日公開
2016,日本,東宝
(原題/原作:I海賊とよばれた男)



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「『永遠の0』の原作者、百田尚樹のベストセラー小説を
、同作の山崎貴監督と主演の岡田准一のタッグが映像化。
戦後の復興期を背景に、
石油業の販売に尽力した男の不屈の闘志を描き出す。
激しい逆風の中で、必死にもがいて
前進しようとする人間の力強い生き方が胸を打つ。
空襲後の廃墟と化した東京の風景などの、
圧倒的なVFX映像も見どころだ。」

ぴあ HPより


「永遠の0」を期待して見ると
ちょっと肩すかしを食う、


やはり実在の人物をベースにすると
映画的な盛り上がりってのは
やはり無理だ、
だから盛り上がるかな・・・そうでもない
今度こそもりあがるかな・・・やっぱ違う
そんなこともあって
145分は長く感じた。

映画的な演出はあるべきで
でなければ、TVのドキュメンタリーで充分。

敗戦後、アメリカの大手マジャー石油会社から
独立した日本の自前の石油会社を作ろうと
大きな野望をもって
社員全員で立ち向かうが
頑張るだけでは解決しない
国際紛争等、かつての大変な事情も垣間見え
そういうことは面白かった。

社員がそんな熱い社長に
一様に感化されたようについていくが
現代ではそんな描写は
分かりにくいかもしれない。


とはいえ、時間も忘れて
仕事に没頭する!

そんな瞬間は誰もが経験しているが
それを続けるのは大変なとこだ。


何かを成した人達は
自分という個人より
大きな何かを求め
「地べたに落ちたものを拾うのは簡単だ」
手の届きそうもないものに
手を伸ばすからこそ
得られるものがある。

そしてそれは努力し続けないと
得られないものなのだ。


盛り上がりに欠けた印象が
映画の後味を悪くするが
出来としては良く出来た作品。

NHKの朝のテレビ小説の
短縮版という感じ。


★100点満点で75点

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