「ひとり日和」★★★★{
青山七恵著
母の中国への転勤で
親戚のおばさんと同居し始めた主人公。
大学に行く勉強を勧める母に
そんな気はないと、駅のキオスクと
夜にはコンパニオンのバイトを始める。
恋が終わり、
新しい恋が始まり、
そしてそれも終わる。
小さいころからの盗癖は治らず、
彼氏のタバコや
おばさんの部屋からは小さな置物を
時々こっそり盗んでいく。
特に重大事件が起こるのでもなく、
誰も死なず、
声を上げて叫んだり
泣くことも無い。
しかし全体を通して
誰かと一緒にいても
いつも孤独な主人公の
心の叫びは伝わる。
芥川賞というすごい勲章は重すぎとも思うが、
小さく揺ら揺らと揺さぶられる心は、
ラストで爽快な気分となる。
2作目にしてすでに
何かを確立させたような印象がする。
1作目はもっと血なまぐさいというか、
主人公の心の叫びは
ぱっくりと開いた傷のように生々しかったが、
今回は本人が無自覚な部分が
さらにその孤独感を強烈にする。
なんだか穏やかで静かでありながら、
その周囲は絶えず嵐の中にいるような、
不思議な感じを読みながら絶えず刺激されていた。
ラストはどうなんだろう、
これはハッピーエンドではないだろう、
でも生きている中でそうそうハッピーな結末は
ないのだから、
春の日のような暖かさくらいが
丁度良かったのだろう。
次も期待の作家の登場が嬉しい。
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なかなか次も期待の作家はいないので
彼女の登場は嬉しい、同時代を生きる喜びとまで
いけるかどうか。
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青山七恵著
母の中国への転勤で
親戚のおばさんと同居し始めた主人公。
大学に行く勉強を勧める母に
そんな気はないと、駅のキオスクと
夜にはコンパニオンのバイトを始める。
恋が終わり、
新しい恋が始まり、
そしてそれも終わる。
小さいころからの盗癖は治らず、
彼氏のタバコや
おばさんの部屋からは小さな置物を
時々こっそり盗んでいく。
特に重大事件が起こるのでもなく、
誰も死なず、
声を上げて叫んだり
泣くことも無い。
しかし全体を通して
誰かと一緒にいても
いつも孤独な主人公の
心の叫びは伝わる。
芥川賞というすごい勲章は重すぎとも思うが、
小さく揺ら揺らと揺さぶられる心は、
ラストで爽快な気分となる。
2作目にしてすでに
何かを確立させたような印象がする。
1作目はもっと血なまぐさいというか、
主人公の心の叫びは
ぱっくりと開いた傷のように生々しかったが、
今回は本人が無自覚な部分が
さらにその孤独感を強烈にする。
なんだか穏やかで静かでありながら、
その周囲は絶えず嵐の中にいるような、
不思議な感じを読みながら絶えず刺激されていた。
ラストはどうなんだろう、
これはハッピーエンドではないだろう、
でも生きている中でそうそうハッピーな結末は
ないのだから、
春の日のような暖かさくらいが
丁度良かったのだろう。
次も期待の作家の登場が嬉しい。
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彼女の登場は嬉しい、同時代を生きる喜びとまで
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