あらすじ(出版社HPより)
「銃撃テロを生き延びた五人。
彼らは何を隠しているのか、
何を恐れているのか
首都圏の巨大ショッピングモール
「スワン」で起きたテロ事件。
死者二十一名、重軽傷者十七名を
出した前代未聞の悲劇の渦中で、
犯人と接しながら、
高校生のいずみは事件を生き延びた」
第162回直木三十五賞候補作
巨大ショッピングモールで起きたテロ事件、
冒頭から映画のような展開で
二人の男が模造拳銃で無差別に
人を撃ち殺していく、
なかなかの意欲作、
しかし事件はあっけなく片付けられる。
その後、事件に巻き込まれた5人に
謎の招待状が届く。
ここからは一転、心理戦が展開される、
この展開を楽しめるかどうかが
この本の評価の分かれ目だ。
自分にはほぼ同じところを
くるくる回っているようで
もどかしく、
冒頭の事件部分の小気味いい
スピードが、その勢いを
完全に失ってしまい残念。
あと一回、二回と驚きの展開が欲しい。
ただ読み物としては面白い。
ということで評価は☆3つ(満点☆5つ)