「北京の自転車」★★★★☆
ツイ・リン、リー・ピン、ジョウ・シュン、リー・シュアン 出演
ワン・シャオシュアイ 監督、113分 、2010年7月24日より順次公開、
2000年,中国、台湾,ワコー、グアパ・グアポ
(原題・作:十七歳的単車/Beijing Bicycle )
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この中国映画は2000年製作で
国内では当局によって上映が禁止されているらしい、
観終わってどこがそんなにダメなのか考えたが
政治批判めいたものは無かったが
10年前の中国の若者世代の実態に
好ましからぬものを感じたのかもしれない。
「中国映画の全貌2010」特集上映の1本。
舞台は、オリンピック開催地として、
大規模な再開発が始まる直前の北京。
北京に出稼ぎに来た17歳の少年グイ(ツイ・リン)は、
念願の自転車宅配便の職を得る。
歩合制で懸命に働き最新の自転車を
自分のものにしたが、直後自転車を盗まれてしまう。
そしてもうひとり、
父がなかなか買ってくれない自転車を
中古で買ったのが、17歳の高校生ジェン(リー・ピン)、
その自転車はグイが盗まれたものだった、
取られた自転車を探し、やっと見つけて
取り戻されそうになると
車体を抱えて大声で無くグイ、
彼の背景には、いくつもの大きなビルがそびえて
個人の変わらぬ貧しい暮らしと
加速する経済成長のアンバランスが
鮮やかに対比される。
けれど貧しいとはいっても
僅かなお金を懸命に稼ぎ
この場所を基盤に頑張ろうという
希望を持つグイの心に貧しさはない。
グイに比べると盗まれた自転車を中古で買った
ジェンは自分勝手でいかにもひ弱だ、
同じ17歳でも二人は全く違う現実を生きている、
きっと北京や上海から遠く離れた地域と
都会は全く違う生活かあるだろう、
格差なんてきっと半端じゃなくありそうだ。
自分達は繁栄を享受し
何でも手に入れられる状況を幸せの尺度にしているが
本当の幸せな生活は何かと
考えさせられる、
お金さえあれば手に入るものが
それ程欲しくも無いものを
実は手にしているなんてことにもなりかねない。
失ったら立ち直れないほど
大切なものなんてどれだけあるだろう。
今もグイは自転車で宅配をしているだろうか、
もしかしたら自分で事業を起こしているかもしれない、
そんな働く喜びを見せてくれた。
ハリウッド大作に比べたら
大画面でみる映画としてエンタメ性は弱いが
これぞまさしく映画、
久々に映画を見るという喜びに浸った、
そこには人々の暮らしが確かに描かれていた。
★100点満点で90点★
soramove
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主演の少年達も20代後半となっているだろう
何か新作で顔を見たい。
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ワン・シャオシュアイ 監督、113分 、2010年7月24日より順次公開、
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国内では当局によって上映が禁止されているらしい、
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舞台は、オリンピック開催地として、
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北京に出稼ぎに来た17歳の少年グイ(ツイ・リン)は、
念願の自転車宅配便の職を得る。
歩合制で懸命に働き最新の自転車を
自分のものにしたが、直後自転車を盗まれてしまう。
そしてもうひとり、
父がなかなか買ってくれない自転車を
中古で買ったのが、17歳の高校生ジェン(リー・ピン)、
その自転車はグイが盗まれたものだった、
取られた自転車を探し、やっと見つけて
取り戻されそうになると
車体を抱えて大声で無くグイ、
彼の背景には、いくつもの大きなビルがそびえて
個人の変わらぬ貧しい暮らしと
加速する経済成長のアンバランスが
鮮やかに対比される。
けれど貧しいとはいっても
僅かなお金を懸命に稼ぎ
この場所を基盤に頑張ろうという
希望を持つグイの心に貧しさはない。
グイに比べると盗まれた自転車を中古で買った
ジェンは自分勝手でいかにもひ弱だ、
同じ17歳でも二人は全く違う現実を生きている、
きっと北京や上海から遠く離れた地域と
都会は全く違う生活かあるだろう、
格差なんてきっと半端じゃなくありそうだ。
自分達は繁栄を享受し
何でも手に入れられる状況を幸せの尺度にしているが
本当の幸せな生活は何かと
考えさせられる、
お金さえあれば手に入るものが
それ程欲しくも無いものを
実は手にしているなんてことにもなりかねない。
失ったら立ち直れないほど
大切なものなんてどれだけあるだろう。
今もグイは自転車で宅配をしているだろうか、
もしかしたら自分で事業を起こしているかもしれない、
そんな働く喜びを見せてくれた。
ハリウッド大作に比べたら
大画面でみる映画としてエンタメ性は弱いが
これぞまさしく映画、
久々に映画を見るという喜びに浸った、
そこには人々の暮らしが確かに描かれていた。
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何か新作で顔を見たい。
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