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読書と旅行と柴犬のブログ
目標は留学生に日商簿記3級合格を!
ヤプログから引っ越してきました。

「デュエリスト」カン・ドンウォンのプロモ映画

2006-04-30 17:30:29 | 韓国映画・アジア映画
昨年9月にソウルで見た映画。
カン・ドンウォンを前面に出した映画だが、興行は厳しかった。
初登場2位で首位は取れなかった。
このときは「家門の危機:家門の栄光」というコメディが圧倒的人気だった。
さて、日本ではどうかな。
2005年9月15日のものを再掲載

「刑事・ヒョンサ/デュエリスト」★★☆
カン・ドンウォン、ハ・ジウォン主演

話題のカン・ドンウォンの新作。

韓国の映画HPでも
長く大きく取り上げられていた。

ソウルで公開2日目に見た。
これは日本でも公開されるだろう。
公開時の「スタイリッシュな映像」という
コピーも思い浮かぶ。

スローモーションの多用と
決めのポーズの連続。
2,3回ならカッコイイと感じるが
ホントまだやるの?というくらいなので
苦しい。

カン・ドンウォンのプロモーションビデオのような映画。

名優アン・ソンギがが
軽快なセリフで画面を軽妙な
雰囲気にさせるが、
それも映画の質自体をあげる程の
効果はない。
空回りで哀しい感じさえ。

セットや細かい道具にかなり
気を配った映画だと感じたが
いかんせん内容が空回りで
期待していただけに残念。

望みはアクションシーンだったが
こちらも大写しとスローモーションで
技量を見せるところまでは到達できず
やはりファンが彼の大写しを楽しみに
見にいく映画のような出来でした。

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★とにかく主演のカン・ドンウォンはキレイに写っているので
ファンなら劇場へ、
そのほかの場合はレンタルになっても勧めません、他の作品に
もっと面白いものがあるはず、でも怖いもの見たさはアリ。



「トム・ヤム・クン!」本物の生アクションでお腹いっぱい

2006-04-30 01:00:29 | 香港・アジア映画
「トム・ヤム・クン!」★★★☆
トニー・ジャー主演、2005年タイ国

前作「マッハ!」での生身のアクションで
強烈な印象を受けた
トニー・ジャーの新作。

タイトルの「トム・ヤム・クン」はタイの
酸っぱ辛いスープの名前
映画とは直接関係無いが、タイの映画と
連想できるのでこれでOK。

CGで普通では考えられないような
凄いアクションができる今、
それでも「すごいなー」とは感じるが
それでは燃えないのだ、
心拍数ガーッ!と上がるような、熱い思いを
また感じたくて劇場へ。

ストーリーは象の誘拐から
絶滅種の不法密猟などにも及ぶが
そういう社会的な問題よりも
最後に爆発する「大切なものを守りたい」という
熱い思いの爆発を、暗闇の中でこっちも
正面から受け止める。

見せ方がまだまだうまくないので
少してももたついてしまう、
それでも良いものを作ろうという熱意は伝わるので
その大切なシーンを楽しむだけだ。

もっとタイの街や慣習も映画の中で見たい、
そしてトニー・ジャーの解決方法で
次回も楽しみたいのだ。

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★大画面で見たいが、レンタルを待っても楽しみたい。


「まわし蹴り」ちょっと恥ずかしいくらいの直球もたまには

2006-04-29 11:34:00 | 韓国映画・アジア映画
「まわし蹴り」★★★☆
キム・ドンワン、ヒョンビン、チョン・ジェヒョン、イ・ギウ主演
ナム・サングク監督

廃部寸前の伝統のテコンドー部
そこに派手な喧嘩をしたため、
少年院かテコンドーをやるかと校長に
迫られ嫌々ながらも入部した不良たち。

前半はありがちな展開、大げさな演技
まあ、こんなものだよなと見ていたが
後半は定石通り優勝のかかった大会のシーンでは
かなり泣かされた。

「やりたいことが見つからない、
自分には何もない」

「今の自分を変えたい」

きっと誰もが時々そ思うんじゃないだろうか。

でも日々の慌しさに
一度立ち止まって考え直すことより
同じような日々を過ごしてしまう。

映画の描写は熱く、そして類型的で
出来は良いとはいえないが
それでも心を揺さぶられるのは
ここに普遍的な誰もが考えることが詰まっているからだ。

韓国映画は熱い、
観客も感動の場面では声をあげる人も珍しくない。
感情をあからさまにすることが、なんとなくはばかられる日本とは
そういう土壌も違っている、
それでも時々はこんな映画をみるのもいい。

この熱い思いはもうすぐ公開の
「クライング・フィスト(拳が泣く)」ではかなり完成された形で
見ることができる、ソウルで一度見ているが
公開されたらまた見たいと思う。こちらはオススメ。

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★2006韓流シネマフェスティバルの中の一本、
限定公開なので、レンタルを待ってこの熱くも青春弾ける映画を。



「東京タワー」電車の中で涙がこぼれた

2006-04-28 18:40:19 | 読書の時間
「東京タワー~オカンとボクと、時々、オトン~」★★★★
リリー・フランキー著

泣ける本としてベストセラーリストに乗っているのを見て、
本は本屋で自分の勘で買いたいので
なんだか敬遠していた。

先日「本屋大賞」を取ったときも
こんなに売れている本にわざわざそんな賞を与えなくても
地味だけど是非読んでもらいたいような本を
発掘してくれたらいいのになと思っていた。

でも本屋の一番目立つ所で平積みの本を
手にとってしまい、そして読み始めた。

電車の中、「ちょっとやばいな」と思いつつも
読み進める、かなり心を揺さぶられる本でも
涙はちゃんと止められるのだが
とうとう頬を伝ってポトリと落ちた。

誰かに見られているかもと思い、
顔が上げられない。

前半はもたついた感じで
うまい書き方とはいえない、
人柄が感じられる部分の積み重ねで
作者を身近に感じ始めたころ
オカンが病気に罹る。

このあたりからはラストが予想できても
やはり目が離せない、
涙が止まらない

「オカンが誇れるような仕事をまだしていない」

人間は誰でも、きっと誰かに認めらたい、
分かってくれる人だけ分かってくれればいいと
強気に言いながらも、やはり誰かに
「頑張っているな」と思われたい、言ってもらいたいのだ。

この本を書き終えて作者は
他の誰でもない「オカン」に誇れる仕事が出来た、
それが羨ましくて、羨ましくて

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★すごく売れていると知った後もしばらくは映画になった方の
江國香織 の本だとばっかり思っていた。
しかし読書の殆どが電車の中って言うのは危険がいっぱいだ。


「かもめ食堂」おいしいコーヒーのおまじない

2006-04-27 00:10:03 | ミニシアター系映画
「かもめ食堂」★★★☆
小林聡美、片桐はいり、もたいまさこ主演
荻上直子監督、2005年

フィンランドのヘルシンキの街の
「かもめ食堂」が舞台。

2度満席で入れず、3度目にしてやっと
席に座る、
こんなに情熱を傾けるような映画じゃなく
「脱力系」なんだけど
何故か人気があるのだから仕方ない。

映画のなかで
コーヒーのおいしい入れ方を
女主人が店の客から教わるシーンがある。

店はペーパーを使用し自分でお湯を注いで
コーヒーを入れているのだが
粉を入れたら、お湯を注ぐまえに
人差し指を粉の真ん中あたりに
たぶん少し差して、おまじないを唱える

美味しくなる呪文

そしてゆっくりとお湯を注いでいく。
コーヒーの粉が蒸らされて
真ん中あたりが膨らむ様が想像できる、
香りが一瞬閉じ込められて
そのあと、ぱーっと広がっていく。

「コーヒーは他人に入れてもらった方が美味しいんだ」

確かにそう思う。

日常的にコーヒーをよく飲むので
ドリップにもそれほど気を使わず
多めに作ってポットで保温しておく、
それを1時間もしないうちに飲んでしまう。

さっき、一杯を作るために
真剣にお湯を注いだ。
香りが違う感じがする、大切な一杯のためだけに
丁寧にコーヒーと接する時間は
贅沢な気さえする。

この映画を見た後は
きっとおにぎりや何かさっぱりしたものが食べたくなる、
食堂では様々な料理が手際よく作られ
それらを行儀のいい客が食べるのを
見ているからだ。

でも自分は「美味しいコーヒーが飲みたい」、
そう思いながら映画館の階段を下りた。

特に何か教訓めいたことを言う映画ではない、
でもこの映画を嫌いになれるはずがない。

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★映画館でなければダメというような大作でもないので
レンタルを待ってもいいが、暗闇の中で画面を見ながら
映画と自分のことを考える時間は、部屋でリラックスしたときとは全く違う時間だ。