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読書と旅行と柴犬のブログ
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ヤプログから引っ越してきました。

書籍「破局」この言葉の響きよりずっと軽い。【第163回 芥川賞受賞作】

2020-12-24 10:57:29 | 読書の時間
書籍「破局」遠野遥  (著)
出版社 : 河出書房新社 (2020/7/4)
【第163回 芥川賞受賞作】

芥川賞と直木賞受賞作品は
一応読もうと思っているので
読んだ。

物語はとても静かに進行する、
主人公は大学4年生、
政治家を目指す彼女の麻衣子と、
お笑いライブで出会った灯(あかり)と
付き合っているが、
それで深く悩むとか
大きな心の揺れは感じられない。

自分の行動や心の動きを
客観視している。

だから物語を読んだ時の
登場人物に感情移入・・・とか
そういうものは、無い。

それでも、心がザワザワする。

誰もがどこかで、冷静な自分が
いることを分かっているからかもしれない。

確かに破局を迎えるが
ご飯を食べるとか、
服を着替えるだとか
なんか日常の延長にあるみたいだ。

ほかの作品も読んでみたい。

書籍「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」生きていると,いろいろあります。。

2020-12-23 14:09:02 | 読書の時間
書籍「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」生きていると,いろいろあります。
書籍「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」
岸田 奈美  (著) 出版社 : 小学館 (2020/9/23)

新聞の書評で面白いとあったので
この、ちょっとベタなタイトルの本を
読んでみた。

自分は地下鉄の移動で
よく本を読むけど、
この本は要注意、
ふいに来るんだよね、
ガーっって、
こんなに泣いたの久し振りだ。

内容は
「車いすユーザーの母と
ダウン症で知的障害のある弟、
ベンチャー起業家で急逝した父――」
そんな家族の日常を描いてる、
きっと本の帯で、これを見ただけなら
この本を読まなかっただろうな。

そういうどうしようもない困難に
泣きたい気分じゃないからね。

でも、何気ない日常に
心を揺さぶられることが沢山ある、
改めて感じた、
大変なことなんて日常には
そうそう訪れない、
笑い飛ばす元気さも、
忘れるという素敵な特技も
なんだか切なくそして元気をもらえる。

そんな本でした。

書籍「レンブラントをとり返せ」期待までは届かず、でも面白い!

2020-12-20 10:33:07 | 読書の時間
書籍「レンブラントをとり返せ -ロンドン警視庁美術骨董捜査班」
ジェフリー・アーチャー (著), 戸田 裕之 (翻訳)
(新潮文庫) 文庫 – 2020/11/30

ジェフリー・アーチャーの『百万ドルをとり返せ!』は
随分前に読んだが、それ以来
たぶん作者の本は全部読んでる、
それくらい、期待を裏切らない作家だ。

今回も面白かったが、
「えっ!」と驚くような仕掛けはなく
安心して読める分、
少し物足りなかったな。

博物館から盗まれた
レンブラントの名作を取り戻すという
ストーリーに恋人の父親の裁判まで
面白い要素はバッチリ、
でも、読み手の要求はもっと高いもの、
一気読みだったが、上下巻くらいで
読みたかったな。

書籍「ァネヴー・ゲーム 」ジェフリー・ディーヴァー (著)展開はさすが、ストーリーの中身はもうひとつ

2020-12-09 09:35:02 | 読書の時間
書籍「ァネヴー・ゲーム 」ジェフリー・ディーヴァー (著), 池田 真紀子 (翻訳)  
出版社 : 文藝春秋 (2020/9/25)、383ページ

「あのディーヴァーが新シリーズを始動!」
このコピーだけで、すぐに読み始めた。
はリンカーン・ライムもキャサリン・ダンスも
出てこない新シリーズ。

主人公コルター・ショウは懸賞金ハンターという
日本ではありえない職業、探偵に近いけど
依頼を受けて動くのではなく、
懸賞金のかかった事件の解決につながる
証拠などを見つけて懸賞金を頂くというもの。

わずかなヒントから次への展開を
見せてくれるのはさすが、よく考えつくものだ。

ただ新シリーズということで
主人公の背景説明や考え方などに
ページが割かれていて、
スピード感はもうひとつ。

すでにアメリカでは続編が出ているので
今後、身近な存在になって
「さあ、今度はどんな事件かな?」と
楽しませて欲しいものだ。
☆☆☆
年末になると、以前はパトリシア・コーンウェルの
「検屍官シリーズ」を楽しみにしていたが
最近は、内容が大したことないのに
薄い2冊の文庫でそれがまた、1,000円超えてて
今年はどうかな?
でも、出たら買うんだけどね。
☆☆☆