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読書と旅行と柴犬のブログ
目標は留学生に日商簿記3級合格を!
ヤプログから引っ越してきました。

「20世紀少年〈最終章〉ぼくらの旗」旗は翻らなかった、散々の出来

2009-08-31 00:09:02 | 邦画
「20世紀少年〈最終章〉ぼくらの旗」★★★
唐沢寿明、豊川悦司、常盤貴子主演
堤幸彦監督、155分、2009年





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「3部作の最終章、
延々と「トモダチ」とは誰なのか?
首より下や後ろ姿ばかりが何度も何度も
そんなこと今、起こってることより大切なのかと
そのどうでもいいことを冗長に語り
結局どうってことない場所に着地した印象」



始まったものは終わらせなければならない、
前2作はファンじゃない自分でも
まあまあ楽しめた、だから今度は
前売り券まで買って楽しみにしていたが、
155分も引っ張る必要は無く、
この内容なら2時間にまとめるべきだった。


それでもヒットした映画のラストとあって
多くの客が詰め掛けた劇場、
こういう雰囲気はすごく嬉しい、
そしてこの600席を超える、このあたりでは
一番大きな劇場も来春には無くなるんだなと
映画とは関係ないことを
感慨深く感じながら暗闇を待った。

1970年代の郷愁のようなものを
映画に垣間見るが、
その当時の日本や日本人を
一体どう思ってこれほど映画の中に入れているのか
そのあたりはただの昔のお話という程度でしか
映画では提示されず、
何かしらの考えがあるのだとしたら
伝えていない不親切さは感じる。


とにかく「20世紀少年」の原作を全く知らない
自分のようなただの映画ファンにとっては
「1」「2」は映画としてまあまあ及第点、
でもこのラストは映画としては
「恥ずかしい」ような出来上がりだった、
意味のない最終章が155分も続くので
唯一の利点は外は暑いので
冷房の利いた映画館で時間を過ごせるということくらいか。


老け役のメーキュアップも違和感アリで
前2作がヒットしたのにもっと予算は使えなかったのか、
ハリウッドとの格差を感じつつ、
まあね、比べても仕方ないし、
これはこれで終わったということだ、
話題作だから見ようかなと思っているなら、
他の作品をススメル。その程度の出来と感じた。


★100点満点で55点


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映画を見た後選挙へ行った、選挙権をもらったばかりのような年齢の人とも
すれ違って、関心の高さを実感した。


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「ワン・ミス・コール 」真夏の脱力系ホラー

2009-08-30 00:09:16 | ミニシアター系映画
「ワン・ミス・コール 」★★☆wowowで鑑賞
エドワード・バーンズ、シャニン・ソサモン主演
エリック・ヴァレット監督、88分、アメリカ、2007年



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邦画「着信アリ」のハリウッドリメイク

「女子大生ベスは、数日のあいだに二人の友人の
怪死を目撃する。彼らに共通するのは
死の数日前に携帯電話に着信を受け、
その留守電が自らの死のメッセージであることが分かった、
そして主人公のベスも呪いの着信を受けてしまう。」



邦画の元ネタも以前TVで見たが、
映画というよりTVドラマのノリの薄っぺらいもので、
怖ささえ感じなかった、
で、このハリウッド・リメイクはどうだったかというと、
「同じようなもの」という感じ、
でも真夏の深夜にバカバカしいと思いつつも、
こんな映画をリラックスして見るのもいい。


ラストに向かって映画はどうしても
理由を明らかにしなければならず、
こういうホラーではどんな理由が提示されても
たいていは「がっかり」するだけ、
だからそういうことも分かって
ある程度最初から諦めて見るのが
正しい見方かもしれない。

そんなふうに素直に見ないでいると
細かい部分でなんとなく「よく頑張った」と
言えるようなシーンを見つけることも
出来るからだ、
かなり屈折してるな。

主人公は死の予告の1時間前くらいに
廃墟の病院へ入っていく、
「バカだな」と思いつつも
暗闇の恐怖については考えなくもない。

小さななんでもない音も怖い、
誰しも暗闇の怖さについては
暗黙の了解があるからだ。


大音響で劇場で見たら
ラスト30分くらいは結構怖いかもなと思った、
携帯という現代的なツールに
人の怨念のようなものが取りついたら・・・
ありえないことだけど
考えることはできる、なんとなくありそうにも思える、
発想は良かった、
あとは見せ方だ、
もっと怖い見せ方があっただろうが
まあ、こんあものかな。

TVの深夜枠で放送されてたら
見ても損はない、
レンタル一週間で350円とかだと
高い気もする。


★100点満点で55点
ホラーとしては「中の下」ってところか。

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名古屋の映画館がまた消えると知った、
駅前の4つの映画館が来春無くなるという、残念だ。


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「グッド・バッド・ウィアード」キムチ・ウエスタンはアクションは合格、でもロマンス色ナシ

2009-08-29 00:19:30 | 韓国映画・アジア映画
「グッド・バッド・ウィアード」★★★3月に機内で鑑賞
「良い奴、悪い奴、変な奴」
ソン・ガンホ、イ・ビョンホン、チョン・ウソン主演
キム・ジウン監督、2008年、139分



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韓国昨年夏の興業成績初登場1位を記録。
春にバンコクへ向かう機内でひと足早く見ていた。


「1930年代末、満州国の時代、
お宝の地図をめぐり3人の男に日本軍も加わり、
ハチャメチャな活劇が展開する。
果たして誰がお宝を手に入れるのか」



冒頭の列車のシーンはカメラワークが
面白かった、大平原を貫く一本の道、
そこを駆け抜ける列車では
ようく練ったアクションシーンが絶妙に繋がり、
テンポよく主要人物を紹介していく。



イ・ビョンホンの瞳の中の狂気を
うまく使っていて、悪役をノリノリで演じている、
ソン・ガンホはいつものオバカなお笑い担当、
ふたりに挟まれてチョン・ウソンは影が薄い。


最近、韓国映画は低調だ、
日本で大劇場で公開される作品はわずかだ、
そこでこの作品は大スターを揃え、
ハリウッド並みの大作に仕上げ
ヒットの要因は揃っているが、
公開前にそれほど盛り上がっていないのが気になる、
これがヒットしなければ、
今後はもっと厳しいだろう。


なんとか面白い映画を作ろうという
製作者の意図は伝わる、
役者も頑張っている、でも何か物足りない、
何だろう、
テンポよく、それほど破綻もない、
では何がスッキリと文句なしの面白さと言えないのか。


それは登場人物の全部が予想の範囲内で
こちらの胸に迫る、人間そのものの理屈のない
不条理な行動や、言葉にならない
気持ちが伝わらないのだ、
そしてロマンスもない。


ある時期、韓国映画はこれからもっともっと
面白くなるだろうと期待し続けていた、
でも最近は韓国へ行って映画を見たいという
気持ちにならない、
それは心が震えるような感動を与えてくれる作品に
出会えていないからだ、
「クライング・フィスト」を満席のソウルの劇場で見たとき、
感動のシーンでは会場中が劇中のヒーローに
声援を送っていた、あの熱い気持ちが
足らないのだ。

それでもこの映画が新しい韓国映画のファンを
少しでも増やすなら
まだ希望はある、さてどんな結果となるか
見守りたい。
アクションシーンと大平原のダイナミックな映像を
楽しむ為に是非劇場の大画面で見たい映画だ。



★100点満点で65点


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めざましテレビにイ・ビョンホンとチョン・ウソンが出演していたが
にこやかな笑顔を見せながらも二人は全く顔を合せなかったのが印象的だった。

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「96時間」誘拐犯も相手が悪かった、究極の親バカが行く!

2009-08-28 00:09:38 | 大作映画ハリウッド系
「96時間」★★★★
リーアム・ニーソン、マギー・グレイス主演
ピエール・モレル監督、93分、アメリカ、2009年




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全米では2009/2公開、初登場で首位を飾り、
9週チャートイン、1億4千万ドルの大ヒットとなった。

「主人公の17歳の娘が友人とパリ旅行へ行き、
そこで何者かに誘拐されてしまう、
普通なら親には身代金を払うくらいしか
することは残されてないが、
誘拐者にとって不幸なことに
主人公はかつて政府の秘密工作員だったことだ、
父親の孤独で冷酷な奪回作戦が始まる」



娘を取り戻すという目的のためには
手段は選ばない、
相手の命を奪うことに微塵の躊躇もなく、
わずかな手がかりから
核心へと迫っていくのは見ていて気持ちいい、
「ここまでやるか」とも時折感じるが
細かいことは気にしないで楽しみたい。

先日読んだ「BOX 21」というサスペンス小説でも
同じような女性を狙った人身売買が描かれていたが、
その目的を見せられると、
パパの怒りにこっちも同調して
蹴散らされる悪い奴に同情なんてしない、
しかし秘密工作員ってこんなに強いのか。

イメージとしてはマット・デイモンが演じた
ボーンが子供を持つ親となったら
こんなふうになりそうとふと思った。


もう少し、敵に強いのがいて
ラストにスカッとさせてくれたら文句なしの
エンターテイメントとして成立したが、
主人公の強さが際立っていて、
少し物足りなかった、でも見て損のない出来だ。

カーアクションに肉体を駆使して走る走る、
犯人たちにしてみたら、狙った相手が悪かった、
そんな組織的な犯罪が行われていることを知っても
娘を奪い返したら、それで終わりってのも、
自分本位過ぎでご都合主義とも思えるが、
これだけやってもらったら、却って娘にとっては
負担になるかも、
次は彼女の結婚までのストーリーも面白いかも、
強いだけじゃなく、コミカルな面も見られそうだ。

リーアム・ニーソンがいつものイメージと全く違っていて
さすが役者だ。
タイトルの96時間というのは、誘拐された女性が
他の組織へ売り飛ばされるリミットを現わしている。

★100点満点で80点


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この映画もリュック・ベッソンの製作、
監督としては「レオン」がピークだったが、プロデューサーとしては乗っている。

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「アイズ 」他人の角膜が見せる夢か現実か

2009-08-27 00:09:40 | ミニシアター系映画
「アイズ 」★★★wowowで鑑賞

ジェシカ・アルバ、アレッサンドロ・ニヴォラ主演
ダヴィド・モロー、ザヴィエ・パリュ監督



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「主人公シドニーは盲目のバイオリニスト、
子供の頃の事故で失明した、
角膜移植手術を受け視力を回復した彼女の周囲に
おかしなことが頻繁に起こるようになる
彼女はドナーを探すことを決心する、
タイの映画「the EYE」のハリウッドリメイク」



角膜を移植すると失明していた人の
目が見えるようになる、
よくぞこんなこと考えたね、
手術で目が見えるようになるということは
誰かの命が終わったことを意味している、
そこからこんな映画が生まれる。


目はとても大切なものだ、
人間が生きている間、色々な物を見ている
視覚から入る情報がどれだけ多いか、
だから元の持ち主の見た記憶が
網膜に残っているという気にもなる、
そしてそれがかなり怖い体験をした人の
ものならどうなるか、
映画になるということだ。



元ネタのタイ版のほうは、もっとウエットな
おどろおどろしい感じだった、
音楽もなかなか怖さを増幅させて合っていたが
このハリウッド版は、怖さよりも
ジェシカ・アルバが魅力的な瞳を
十分に強調して活かした作りになっている。


それほど怖くはないが、
人はやはり気になったものをそのままには
出来ずに、掘り下げてしまうものらしい、
そんな、「分かる」部分で主人公が行動し
そして時折垣間見える炎のシーンが
何を意味するのか分かった時、
それまでの断片が収まるところに収まり
ハッピーエンドを迎える、
ちょっと出来すぎだけど、まあこんなものか。


wowowで放送していたのを見ていたが、
レンタルで100円なら損しない。
週末にリラックスしながら見るにはオススメ。


★100点満点で65点


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ジェシカ・アルバは一気に大スター入りかと思ったが
最近は見かけないな。

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