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読書と旅行と柴犬のブログ
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ヤプログから引っ越してきました。

映画「鑑定士と顔のない依頼人」上質なミステリー、主人公と一緒に騙されていた

2014-08-30 11:23:15 | ミニシアター系映画
映画「鑑定士と顔のない依頼人」★★★★DVD鑑賞
ジェフリー・ラッシュ、ジム・スタージェス、
シルヴィア・ホークス、ドナルド・サザーランド出演

ジュゼッペ・トルナトーレ監督、
131分 2013年12月13日日本公開
2013,イタリア,ギャガ
(原題/原作:LA MIGLIORE OFFERTA)



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「物語の始まりは、ある鑑定依頼。
天才鑑定士にして一流オークショニア、
ヴァージル・オールドマン。
それは、資産家の両親が遺した
絵画や家具を査定してほしいという、
ごくありふれた依頼のはずだった。」

cinemacafe HPより

公開当時、見に行きたいと思いながらも
時間があわずに見送っていた作品、
美術鑑定士であり
オークショニアの主人公、
演じるジェフリー・ラッシュは
様々な役を案じて、この顔で
結構、良い作品の主役で登場する。


美術品の鑑定という特殊な世界、
よく「見る目が肥えた」とか聞くけど
実際、美食家とかワイン通とかも
本物を見分けることは難しい、
真偽を見極める事が出来るのは
ごくわずかな人が持って生まれた才能と
それ以後のたゆまぬ努力があるから。



気難しい主人公は
そうそう簡単に鑑定依頼にも応じないが
興味を惹かれた依頼に
古い屋敷を訪れるが、
依頼者は色んな理由をつけては
実際に会う事を逃げまくり
それが却って鑑定士の興味を
さらに惹いていく。

同時に古い機械仕掛けの人形の
組み立てる過程も描かれ
本筋と同時に進行していく、
どれもこれも自分にとっても
魅力のある世界で引き込まれる。


主人公の自宅の秘密の部屋が
これまた圧巻だった、
様々な画家たちの描いた肖像画
それも女性ばかりが
大きな部屋の壁一面を埋め尽くしていて
主人公はその部屋で
それらの絵を見るのが至福の瞬間だ。



ラストは自分も驚いた、
なんかそんな予感がしてはいたが
まさかね、

主人公の驚愕の表情を見ながら
こんな結末とはね・・・って。


何だろう、知らない世界を体験しつつ
上質のミステリーを
ゆっくり味わって
ラストに騙される快感、
よく出来た脚本に拍手。


★100点満点で85点

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韓国映画「新しき世界」潜入捜査官の決断とは!

2014-08-23 10:27:15 | インポート
韓国映画「新しき世界」★★★★DVD鑑賞
イ・ジョンジェ、チェ・ミンシク、
ファン・ジョンミン、パク・ソンウン、ソン・ジヒョ 出演

パク・フンジョン監督、
134分 2014年2月11日日本公開
2013,韓国,彩プロ
(原題/原作:新しき世界)



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「韓国最大の犯罪組織に潜入し、
8年になる警察官ジャソン(イ・ジョンジェ)。
組織のリーダーが急死。
カン課長は一気に組織の粉砕を目論み、
ジャソンに「新世界」作戦を命じる――。」

cinemacafe HPより


派手な俳優じゃないけど
話題作に出演の多いイ・ジョンジェ、

韓国によく行っていた頃は
彼の経営する「イルマーレ」に行ったり、
結構ミーハーな行動をしていたのが懐かしい。


シリアスなものからコメディまで
幅広い役をこなすが
いかんせん顔が地味かな、

しかし今回もその雰囲気を活かして
潜入捜査中の警官役を
見事に演じている、
警察という組織とヤクザという組織
そのはざまで苦悩し
彼の出した決断がまた面白い。

犯罪組織の幹部チョン・チョン(ファン・ジョンミン)は
子供みたいな無鉄砲なところがあり、
やる事は悪どいが
なんか憎めない、
主人公の上司のカン課長(チェ・ミンシク)は、
彼の苦しい心情を理解しつつも
やはり組織の中で
早々柔軟に対応出来るわけでもなく
そんななかで
ヤクザ組織に大きな異変が起こる。

ファン・ジョンミンもチェ・ミンシクも
主演の作品も多く
そんな3人がガッチリ組んで
骨太で濃厚な男の世界を描いている、

常に「死」という
何故か甘美な香りさえする
危険と隣り合わせで
緊張感ある展開、ラストを
慌ただしく想像しながら見た。



映画として面白いが
かなり残酷なシーンもあるので
一般受けはしないだろう、
もう少しどこかのシーンでは
ほっとさせてくれるような
エピソードもあれば・・・・、
間延びすることなく
一定の高いテンションでラストまで
お見事!


★100点満点で80点

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書籍「風/ 青山 七恵著」ここには何も無い、何も感じない、残念

2014-08-21 09:03:56 | インポート
書籍「風/ 青山 七恵著」★★
青山 七恵 著 ,
河出書房新社 (2014/5/22)
(184ページ ,1.512円)



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「そうなのよ、これがわたしたちのやり方だわ――
姉妹の絶望的なまでの愛憎を描く「風」、
15年の歳月を80枚の中で疾走する
「二人の場合」他、特別な「関係」を描いた作品集!」

(河出書房新社HPより)


期待の作家のひとりの新作、
前作が残念な作品だったので
今回こそ!と、

中身以前にカバー見返し部分も
文章があって遊び心が感じられ
「おっ!、今回は面白いかも」と
期待したが
全くダメだったな。

物語はそもそも
何も無いところから作者が作りだす、
そこに何を感じるかは
それぞれ
リアルだったり、大きな絵空事だったり
考えさせられたり、共感したり


でも今回の作品のどれもが
ただのつくりもので
何より感じるのは、空虚さ



なんだ、これ、って感じだ。


デビュー作から4作目くらいまでは
これからずっと楽しめるなと
嬉しい気持ちでいっぱいだったが
ここ2年くらい、ダメだ。

ただ、何かあるとは思うんだよね、
だから次の作品も手に取るだろう
でもいつまで続くかは微妙だ。

なんだろうな、
どうしたんだろう。

でも気になるのだから
まあ、しばらく様子を見るか。


でも200ページ弱で1.500円は高い!

かなり辛辣な感想を書いたが
過去の作品の記事はこちら↓
「ひとり日和」★★★★
芥川賞受賞の期待の作品を読む 2007年02月28日(水)


書籍「快楽/青山七恵著」★★★
ここにある快楽はニセモノだ 2013年09月19日(木)


やはり初期の作品が好きだ

★100点満点で45点


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韓国映画「同窓生」北と南の悲劇、この路線は鉄板!

2014-08-19 08:37:04 | 韓国映画・アジア映画
韓国映画「同窓生」★★★★DVD鑑賞
チェ・スンヒョン(T.O.P)、ハン・イェリ、
ユン・ジェムン、チョ・ソンハ、キム・ユジョン 出演

パク・ホンス監督、
113分 2013年11月6日 韓国公開
(原題/原作:동창생)



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「たった一人の家族である
妹の命を守るため、
北朝鮮の工作員として
暗殺者にならざるを得なかった
青年の過酷な運命を描く」

yahoo映画HPより


最近は話題の韓国映画を
DVDレンタルすることが多くなった、
劇場も限定的だし
以前のように時間が取れないのも
理由のひとつだけれど
今回の映画のように
良い作品に出会うと
やはり「劇場で見たかった」と



港近くの露天の一杯飲み屋
人の良さそうなおばさんが
ひとりで切り盛りしてる、
そこに男が現れ
目配せ、小さな声で
「北に帰る」という男に
元気でと見送る。


そのすぐ後、男は殺されてしまう、
北の工作員は
生きて国には帰れないんだと
印象つけるシーン。



その男の息子が主人公
北朝鮮の収容所に監禁された
息子ミョンフン(T.O.P)は、
妹の命を助けるため
韓国に工作員として潜入し、
命令を果たすべく
脱北者を装い、ある夫婦の養子となり
高校に通い始める。


彼の普段の様子と
使命を果たす時の冷徹な表情が
それ程違わないのが
却って恐ろしく感じた

こんなふうに訓練されているんだろうか、
平和ボケで暮らす自分には
どうしても理解できないが
そういう事もあるんだろうなと
想像できる現実こそが怖い。

主人公のように
ただ真っ直ぐな青年が
こんなことの為に人生を
無駄にしてしまうのは
国と国の利害の対立が生む悲劇

人間はまったく学習しないから
ダメダダメダと思いつつも
気が付いたら
深みにはまっているんだろう。


今の日本もキナ臭い気がしてならない。
ラストはどうにか
変えて欲しかったけど
これはもう冒頭から
運命づけられていたことだから
仕方ない。


教訓臭くなく
ダメなものはダメだと
強く印象づけるのは、映画ならでは。



映画としても面白かった。
でも、この虚しさは何処にも
行く場所が無い。

★100点満点で80点

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映画「トランスフォーマー ロストエイジ」技術は大満足、ストーリーがもうひとつ

2014-08-14 09:13:58 | 大作映画ハリウッド系
映画「トランスフォーマー ロストエイジ」★★★★
マーク・ウォールバーグ、ニコラ・ペルツ、
スタンリー・トゥッチ、ソフィア・マイルズ、
ジャック・レイナー出演

マイケル・ベイ監督、
165分 2014年8月8日公開
2013,中国;香港,ツイン
(原題/原作:TRANSFORMERS: AGE OF EXTINCTION)



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「驚異的な変形を見せる金属生命体が
壮大なバトルを繰り広げる超大作シリーズ最新作。
過去3作をひとつの区切りとして、
マーク・ウォールバーグを筆頭に
メインキャストを一新。
おなじみのトランスフォーマーたちも
アップデートされ、
これまで以上の威力と戦闘能力を発揮する。」

ぴあ映画生活HPより

109シネマズのIMAXの3D版で見た。


冒頭の恐竜の時代から
トランスフォーマーが存在したという
映像だけで説明の無いシーン、
これが3DのCG技術を
圧倒的な映像で見せてくれる、
ことさら誇るわけでなく
サラリと見せるところがニクイ


さあ、また凄い映像を見せてもらうぞ。

トランスフォーマーたちも
良い者と悪者に分かれるわけで
そのあたりは説明を充分してくれるが
一旦映像が始まると
何が何だか分からなくなる、
明らかに違った形態なら良いが
ゴチャゴチャ、ガチャガチャガチャガチャ



だったらフルCGの凄い映像で
見せ切ってくれればいいものを
なんとか状況を分からせたいと
説明が続くのがもどかしい、
もう大丈夫だから
ドラマ部分より
トランスフォーマーたちを見せてくれ


何度もそう思った。

マーク・ウォールバーグって
なんだかんだ言っても
しっかり生き残ってる
「テッド」のだらしない役から一転
体を鍛えて娘想いのメカニック野郎を好演、
でも脚本が残念だった、
彼の良さがあまり活かされていないように感じた。


戦いのシーンは期待を裏切らないだけに
人間の心情は
もっと軽妙に処理していれば
大切なストーリーの「核」は
こちらにストレートに届いたはず、残念。

前3作から方向性を変えたので
これからしばらくこの路線でいくのだろう、
前3作も3番目が一番面白かったので
次に期待したい



香港の街をぶっ壊しながらも
派手な看板や
通りに突き出した洗濯物が
ごみごみした生活感を表し
そのあたりの細部までのこだわりが嬉しい、
もう実写部分とCGの区別はなく
同時に確かに存在していると感じる。


技術的な部分は文句なしだっただけに
人間ドラマの部分は
テンポよく、あと20分は削って
重点を明確にすれば
もっとただただ面白い作品になったろうに、
まあ、そういう欠点を補っても
面白い事に変わり無いんだけどね。



前作がスゴク面白かったという
印象だけがあったので
期待しすぎでしたが
まあ、及第点ってところでしょう。


★100点満点で80点

過去3作の感想は以下の通り

映画「トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン」3Dを最大限生かした娯楽大作、面白い!90点
2011年08月02日(火)


「トランスフォーマー」ガチャガチャと機械が変身するよ 75点 2007年08月10日(金) ←


「トランスフォーマー/リベンジ 」街のそこらじゅうの機器がトランスフォームすることを一瞬考える 75点 2009年07月03日(金)


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