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読書と旅行と柴犬のブログ
目標は留学生に日商簿記3級合格を!
ヤプログから引っ越してきました。

書籍「闇に薔薇」この先どうなるのか、ページをめくるのがもどかしいこの感覚

2011-12-30 00:09:57 | 読書の時間
書籍「闇に薔薇」この先どうなるのか、ページをめくるのがもどかしいこの感覚
「闇に薔薇」★★★★
ジェームズ・パターソン 著 ,
講談社 、2005/4/12、1版
(456ページ ,940 円)





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「綿密に練られた銀行強盗が発生し
わずかな時間の遅れのために
人質が無残にも殺されてしまった、
同様の事件が続けて発生し
このシリーズの主人公アレックス・クロスに
FBIから協力の要請があり
容疑者さえ浮かばない何事件に取り組むことになる」



2つの銀行強盗成功のあと
「闇将軍」と呼ばれる男は
バスジャックを計画し、まんまと3千万ドルの
身代金を手に入れてしまう、
上からの圧力と同僚の無理解
家族にも問題を抱えて
重苦しい雰囲気の中
それでもクロスは事件に全精力を注ぐ。



やはりこういうミステリーは主人公の
パーソナリティが重要だ、
人間らしい一面を見せ
戸惑いながらもその一方で仕事にも情熱を燃やす
だからこそ読者は彼がなんとかして
事件を解決することを心から応援し
残虐な犯人を犯行自体を憎むのだ。



時折、犯人側からも描かれ
クロス刑事に触れるほど近くにいたという
スリルの瞬間をどこか楽しんでいるのも
恐ろしい描写だ、
自分の方が優れている
捕まえられるものなら捕まえてみろ
そんな尊大なところも
余計にクロスを応援したくなる




ラストは慌しく真実が語られ
そして裏切られ
未整理のまま最後のページになってしまう、

だからラスト数ページは何度か読み返した、
そしてあとがきでこの事件は
次の作品へと続いていくことを知ることになる。


この作品だけで完結したとしても
納得できる作品となっているが
やはりちゃんと決着をつけてもらわないと、


ということで続編が楽しみだ、
ここまで主人公を奈落の底に突き落として、
いったいどんな幸せな結末が訪れるのだろう、
そうでなくては何だか不公平だ。



そんなふうにまさに自分に置き換えたような
主人公の境遇の変化を
やはり読者としては
こんなに困難なことがたくさんあったのだから
せめて何かおおきく頷けるような結末を期待したい。



★100点満点で75点



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山田詠美の新作は実家で読むため、荷物に詰め込んだ。


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映画「聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-」その事実の上に今があるということ

2011-12-29 00:09:15 | インポート
「聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-」★★★☆
役所広司、玉木宏、柄本明、柳葉敏郎、阿部寛、
吉田栄作、椎名桔平、益岡徹、袴田吉彦、
五十嵐隼士、坂東三津五郎、原田美枝子、瀬戸朝香、
田中麗奈、伊武雅刀、宮本信子、香川照之出演

成島出監督、
140分、 2011年12月23日公開
2011,日本,東映
(原題:聯合艦隊司令長官 山本五十六 )







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「今年最後の映画はこれに決めた、
最近、太平洋戦争について調べていることもあり
とても気になっていた作品、
戦争を描くと言うより
山本五十六という人間に迫る伝記もの、
ひとりの人間の持つ力の限界と可能性の両面を見せ、
考えさせられた作品だった」



日米開戦に反対しながらも
開戦後は司令長官として舞台の先頭にも立ち、
そんな中でも講和の機会を
常に訴え続けたが
大きな組織の中ではひとつの駒に過ぎず
大きな歴史の流れの中で
翻弄されることになる。


自分達の前の世代が等しく参加した「戦争」という
負の遺産の上に現在がある、

戦後の経済成長もやはり「戦争」の後を
引き継いだに過ぎない、
戦争という間違った道を選んだ過去を
真正面から受け止め
そのうえで現在とこれからを
自分達は真摯に捉えなくてはいけない



こんなに多大な犠牲を払い
その結果の延長線上に今があるなら
自分達は何を未来に描けばいいのだろう。


今年は大震災に見舞われ
自然の脅威を改めて感じた、
一瞬にして多くの命が失われ
原発についてはまだ明確な判断さえ出来ていない、
結局いつもこうなのだ、
政府の無策に批判の矢を向けようと
そんな虚しいことをしても
現実としっかり向き合うことにはならない。


せっかく過去から何か学ぼうとしても
自分達は近視眼的に自分のまわりだけを見、
少し遠い将来をどうしても二の次にしてしまうようだ。



こんな日本を戦争の犠牲となった人達はどう思うだろう、
戦争は確かにそれ以降参加していない
飢えて死ぬ人や、学校へ行けないと言う人も
その頃と比べたら格段に改善されているだろう、
でもそれだけでいいのだろうか、
そんなことを映画を見ながら随分と考えた
彼らはその時、命をかけて
日本の将来を守ろうとしたが
自分達にはそんな決意は全くないのだから。



「自分の目と耳と心を大きく開いて世界を見るべき」
山本五十六 が新聞記者に語った言葉は
そのまま映画を見ている観客に向けられている、

自分達が先達から受け取ったバトンは
正しく次に渡されなければならない、
本当にそれが出来るだろうかと
心底怖いと思った。


★100点満点で75点



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成島出監督作品
聯合艦隊司令長官 山本五十六 ―太平洋戦争70年目の真実―(2011)
八日目の蝉(2011)
孤高のメス(2010)
ラブファイト(2008)
ミッドナイト イーグル(2007)
フライ,ダディ,フライ(2005)
油断大敵(2003)
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映画「ニューイヤーズ・イブ」同じ一日でも同じ日は無い

2011-12-28 09:58:04 | ミニシアター系映画
「ニューイヤーズ・イブ」★★★☆
ロバート・デ・ニーロ、ヒラリー・スワンク、
ハル・ベリー、アシュトン・カッチャー、
ジョン・ボン・ジョヴィ、ザック・エフロン、
リー・ミシェル、サラ・ジェシカ・パーカー、
ミシェル・ファイファー出演

ゲイリー・マーシャル監督、
118分、 2011年12月23日公開
2011,アメリカ,ワーナー・ブラザース映画
(原題:NEW YEAR'S EVE )







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全米では12/9公開、初登場1位となるが
他に強敵がいなかったから、
監督の前作「バレンタインデー」のような
大ヒットとはならないようだ。
日本では初登場8位と厳しい出足。


「前作の『バレンタインデー』←もアメリカで
こんなにもこの日が特別なのかと驚いたが
この作品でもクリスマスで充分浮かれた気分だったはずなのに
次は大晦日ですか・・・と感じずにはいられない、
でもまあ、色んなイベントを作って楽しむという気持ちが
実は今、日本でも一番必要な事なのかもしれない」



タイムズスクエアのカウントダウンは
場所取りに早くから並ぶため
トイレが大変だと、何かの番組で観た、
そんな現実的な事はともかく
そのイベントの主催者や
そこに集まる人々
近くで開かれているパーティを楽しむ人々
そんな人達の群像劇が始まる。


中身は前作の「バレンタインデー」となんら変わりなく
舞台が2/14→12/31に日付が変わっただけ、

でもまあ、たくさんの人がすごく近くに暮らしながら
人々はすれ違い言葉も交わさない
誰もが自分の居場所に戻り
そこで同じ様な人間関係の中で過ごしてる、
その奇跡というか偶然を普段は何も感じないが
こういう映画を通して自分の日常を考えると
やはり不思議なことなのだと改めて感じる。



色んな人が登場するが
末期がんのロバート・デ・ニーロは
放射線治療などの延命治療を全て断り
この夜のカウントダウンを見られるなら
もう何も望まないと言う、
これは後で理由が明らかになるわけだが
自分らしく生きたいということは
自分らしく死にたいということなんだと実感する、
けれどそれこそが今一番難しいことでもある。



彼とカウントダウンのお祭り騒ぎを
タイムズスクエアから少し離れた病院の屋上で
一緒に見届けた娘は
彼の最後を看取り涙を流すが
そのあと病院の年越しを見ないかと誘われ
入った部屋にはたくさんの新生児が
小さな笑顔を見せてくれる
クサイ演出かもしれないが
命って繋がってるんだと感じた。


昨日と同じ一日
何度も何度も繰り返す毎日
けれど時々忘れない一日を連れてくる
自分達はただそれを受け入れるしかない
でもそれを無力とは感じない
その日は、その時は
やってきて、やってきて
永遠にやってきてはそれを繰り返す




この映画自体特別な何かはない、
でもどこかに自分の気持ちがシンクロするシーンを
見つけることが出来るかもしれない、
映画を見るって
たったそれだけで嬉しいことなのだ。



この映画はラストにNG集というか
とても楽しいオマケ映像がある
それを見てちょっと笑って
心が温かくなって劇場を出る。


★100点満点で75点



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ゲイリー・マーシャル監督作品
フラミンゴキッド The Flamingo Kid (1984)
潮風のいたずら Overboard (1987)
フォエバー・フレンズ Beaches (1988)
プリティ・ウーマン Pretty Woman (1990)
恋のためらい/フランキーとジョニー Frankie and Johnny (1991)
カーラの結婚宣言 The Other Sister (1999)
プリティ・ブライド Runaway Bride (1999)
プリティ・プリンセス The Princess Diaries (2001)
プリティ・ヘレン Raising Helen (2004)
プリティ・プリンセス2/ロイヤル・ウェディング The Princess Diaries 2: Royal Engagement (2004)
幸せのルールはママが教えてくれた Georgia Rule (2007) ※日本未公開
バレンタインデー Valentine's Day (2010)
ニューイヤーズ・イヴ New Year's Eve (2011)
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映画「ロンドン・ブルバード」変わりたいなら何処か遠くへ行け

2011-12-27 19:09:40 | ミニシアター系映画
「ロンドン・ブルバード-LAST BODYGUARD」★★★☆
コリン・ファレル、キーラ・ナイトレイ、レイ・ウィンストン 出演

ウィリアム・モナハン監督、
104分、 2011年12月17日公開
2010,イギリス,日活
(原題:London Boulevard )






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「予告編が面白かったので前売券を買って
楽しみにしていた作品、
劇場に結構お客が入っていて驚いた、
コリン・ファレル、キーラ・ナイトレイという
スター共演の映画だが中身は地味目、
インパクトに欠けるが
それでも映画的な映像を楽しんだ」



3年の刑期を終え、出所したミッチェル(コリン・ファレル)は、
裏社会と手を切ろうと考えていたが
友人もいることからなかなかスッパリとはいかない、
そんな時引き受けたのがセレブ女優のボディーガードだった。


自分を変えたいと思いつつも
過去からはなかなか抜けきれない、

けれど誰に弱音を吐くわけでもなく
ダメダメな友人を気遣い
大人になりきれない妹を心配するが
マフィアのボスはなかなか彼を手放そうとしてくれない。


パパラッチにつけ狙われるシャーロット(キーラ・ナイトレイ)に
どこか遠くへ行け、
豪華な家からどこへも行けない彼女に言う言葉、
それはそのまま自分への言葉だった

けれどしがらみから抜けられず
彼自身が現状にがんじがらめになっている。


そしてラストの戦い
これはもう仕方ない展開
やる時は徹底的にやるという覚悟も
静かな怒りに満ちた表情で
泣いてるようにも見える

なんでこうなってしまうんだろう、
でもその理由は分かっている
今までの自分の一部だったもの、
人は変われるのか
確かに変われる
でも自分自身を作ってるのは希望だけじゃない。


なんとか幸せな結末になってくれと
祈らずにはいられないが
展開的にムリなのは分かっている

見逃がせない名作とは言わないが
映画を見た気分にさせてくれる
良い雰囲気を持った映画だった。


★100点満点で75点★



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コリン・ファレル出演作品
私が愛したギャングスター Ordinary Decent Criminal (2000)
タイガーランド Tigerland (2000)
アメリカン・アウトロー American Outlaws (2001)
ジャスティス Hart's War (2002)
マイノリティ・リポート Minority Report (2002)
フォーン・ブース Phone Booth (2003)
リクルート The Recruit (2003)
デアデビル Daredevil (2003)
ヴェロニカ・ゲリン Veronica Guerin (2003)
S.W.A.T. S.W.A.T. (2003)
ダブリン上等! Intermission (2003)
イノセント・ラブ A Home at the End of the World (2004)
アレキサンダー Alexander (2004)
ニュー・ワールド The New World (2005)
マイアミ・バイス Miami Vice (2006)
ウディ・アレンの夢と犯罪 Cassandra's Dream (2007)
プライド&グローリー Pride and Glory (2008)
ヒットマンズ・レクイエム In Bruges (2008)
Dr.パルナサスの鏡 The Imaginarium of Doctor Parnassus (2009)
クレイジー・ハート Crazy Heart (2009)
The Way Back (2010)
フライトナイト/恐怖の夜 Fright Night (2011)
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映画「モンガに散る」台北の繁華街が舞台の輝ける日々

2011-12-26 19:09:13 | ミニシアター系映画
「モンガに散る」★★★★☆かなり好き
イーサン・ルアン、マーク・チャオ、
リディアン・ヴォーン 、クー・ジャーヤン 出演

ニウ・チェンザー監督、
141分、 2010年12月18日公開
2010,台湾,ブロードメディア・スタジオ
(原題:Monga )







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「1986年、台北一の繁華街モンガは
商業地区として繁栄する裏で
多くの極道組織が覇権争いを繰り広げ、
抗争の絶えない街だった。(ぴあ解説より)
この映画は実は昨年の12月の今頃、劇場で見た、
感想を書けずにDVDを見直したことで
やっと書くことにしたが
やはり劇場で観たばかりの、あの興奮は
DVDに収まってしまうと全然違って感じる
けれどこの熱い作品に出合えたのは幸運なことだ」



台北のモンガに引っ越してきた高校生のモスキートは
モンガで権力を持つ極道の親分の一人息子のドラゴンと
その兄貴分的なモンクに見込まれ
彼らのグループに加わる、
ケンカやタバコ、ワルと言ってもその程度の
高校生のグループの青春物語、
彼らの飛び抜けて明るい笑顔と
モンガという街の雑多なゴチャゴチャ感が
ただただ眩しくそして魅力的に映る。



やはりこの映画の舞台はここじゃなきゃ
ダメなんだ、そう感じさせてくれる。



小さな街、車が一台通るのがやっとの
狭い商店街、歩けばそこらじゅうで顔見知りから
声をかけられる、
親分の息子とそのグループは
次第に自分達もその水になれていくことを
自然に受け止めている。

そしてそれは悲劇の始まりでもある。

大陸から極道一派が提携をもちかけ
台湾のプライドにかけてもそれは出来ない相談で
ただその強大な勢力を見過ごすこともできず、
そんな時、ドラゴンの父親である親分が殺される、
誰が手をまわしたのか
錯綜する思惑
ただひとつ守りたいものを守った男と
守ろうと立ち向かう男。



駆け寄り、追い詰めながらも
引き金を引けない男
それを分かって決断を促す男、
ふたりのかつての輝くような笑顔が浮かぶ
残酷なことだ
その無残にも厳しい現実を描きつつ
どこかに夢物語を感じさせる映画だった。



何かに叫びたい気持ち
やり場のない怒りや悲しみ
どれも誰かに何とかしてもらうことじゃない
他の誰でもない
自分自身で決め、自分自身で決着つけること
その残酷さを見せつけながらも
どこか甘美な雰囲気を見せてくれた秀作
無骨で荒削りなところはあるが
何か大切なものを感じさせてくれた。



★100点満点で85点



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「九月に降る風」永遠に続きそうだった、あの夏2009年10月11日(日) 0時09分
「九月に降る風」★★★★←


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