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読書と旅行と柴犬のブログ
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ヤプログから引っ越してきました。

映画「ダイアナ.」ナオミ・ワッツの渾身の演技は見もの

2013-10-30 07:28:16 | ミニシアター系映画
映画「ダイアナ.」★★★
ナオミ・ワッツ、ナヴィーン・アンドリュース、
ダグラス・ホッジ、ジュリエット・スティーヴンソン出演

オリヴァー・ヒルシュビーゲル監督
113分、2013年10月18日より東京のみ公開
2013,イギリス,ギャガ
(原題/原作:DIANA)





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「世界で最も有名な女性ダイアナ、
別居生活も3年余りの1995年から
映画は始まり36歳の若さで逝った
彼女の知られざる日常を描いた映画、
ナオミ・ワッツのなりきりぶりはさすが、
まだ記憶に残る人物を演じるのは
難しい挑戦だっただろう」



1997年にパリで交通事故に遭い、
36歳の若さで急逝したダイアナ元英国皇太子妃
その衝撃はそれ程興味の無かった
自分の様な遠くの国に住む者でも覚えている。
彼女こそ究極のセレブだった。


ふたりの王子とも離れ、
外へ出ればパパラッチに追いかけられ
普通の生活を送る事は夢のまた夢、
そんな彼女の短い恋と
地雷廃絶運動などの人道支援活動に
現地に出向くなどアピールした
離婚後の彼女の生き方を描いているが、
その内容に驚きは無かった。



パパラッチに追われるシーンは
怖いものだなと感じた、
顔が歯っ白になる程のフラッシュ、
彼らは相互に情報を提供し合って
セレブの行く先々で写真を撮る、
これは自分達一般人の
知りたいというものが
究極の形になったものだが
ここまでいくと行きすぎだ。



この映画はダイアナの短い恋に
焦点を当てているので
そういう映画として見れば完結するが

陰に隠れがちな彼女の功績も
もう少しバランス良く見せて欲しかった、
映画はほぼ自分達の知っている
彼女をなぞるように描いている。


彼女の心の奥底
魂に触れるような、踏み込んだ
解釈があれば
映画は随分と違うものになった
唯一の究極として、
だけどそこまでは届いていなかった。


まだ少し時間が必要なのかもしれない。

★100点満点で65点


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映画「プレミアム・ラッシュ.」ピストバイクがNYを疾走する

2013-10-28 07:20:30 | ミニシアター系映画
映画「プレミアム・ラッシュ.」★★★☆wowowで鑑賞
ジョセフ・ゴードン=レヴィット
マイケル・シャノン、ダニア・ラミレス
ウォーレ・パークス、ジェイミー・チャン出演

デヴィッド・コープ監督
91分、2013年11月2日より東京のみ公開
2013,アメリカ,東宝東和
(原題/原作:PREMIUM RUSH)




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「wowowで放送したものを録画して見た、
観終わってからネットで検索すると
この映画は劇場未公開で
なんでも東京では上映要望が集まり
1週間の限定上映が来月決定、
ジョセフ・ゴードン=レヴィットが楽しそうに
メッセンジャーに扮して
ニューヨークの街中を疾走する」



ストーリーは単純だ、
主人公のワイリーは中国人女性から
1通の封筒の配達依頼を受け、
チャイナタウンに向かうが
その封筒を執拗に追いかける刑事に
何度も妨害されることになる。


何故、刑事はその封筒を追いかけるのか、
その謎はすぐに明らかにされる、
現在から時間を少しずつ戻して
何が起こっているかを見せて行く
ちょっと面白い手法



時間は逆戻りしつつも
メッセンジャーのピストバイクは
車や人で溢れるNYの街を疾走する、
その時、彼らが起こす風を
見てるこちらも体に感じる様な
気持ち良い映画。



しかし車にとっては迷惑な存在だ、
僅かな隙間を縫うように走る自転車、
きっと多くのドライバーがヒヤッとしただろう、
危ない、危ないと感じつつも
映画が大事にする疾走感はそのままに
ラストまで一気に走り抜ける。


対抗する「悪」役の刑事の存在が
もうひとつ最強でなかったのが
惜しいところだ、

マヌケ顔で追い詰められてるから
迫力が感じられなくて
最初から勝負ありって感じだった、
このあたりに最強の敵を用意すれば
もっと緊迫感があったと思った。

しかしブレーキ無しのピストバイクの
気持ち良い走りは充分に感じられた。


★100点満点で75点


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映画「もうひとりの息子(フランス映画)」“東京 サクラ グランプリ獲得作品

2013-10-26 19:48:16 | ミニシアター系映画
「もうひとりの息子(フランス映画)」★★★★
エマニュエル・ドゥヴォス、パスカル・エルベ
ジュール・シトリュク、マハディ・ダハビ
アリン・オマリ、カリファ・ナトゥール出演

ロレーヌ・レヴィ監督、
105分 フランス語、ヘブライ語、アラビア語、英語 Color | 2012年 フランス | 
(原題/原作:e Other Son [ Le fils de l'Autre ] )





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昨年の10月の東京国際映画祭で見た映画が
やっと劇場公開された、
昨年の記事をもう一度

当時パレスチナとイスラエルの関係が悪化し
空爆が行われていた。
そんなことをいつもより強く記憶した作品となった。


イスラエルとパレスチナの問題を背景にした家族ドラマ
『もうひとりの息子』が
東京 サクラ グランプリを獲得



「兵役用健康検査の結果、
両親の実子でないことを知ったイスラエル人の青年。
出生の際の手違いが明らかになり、
やがてイスラエルとパレスチナふたつの家庭の
アイデンティティと信念とが
大きく揺さぶられる事態に発展する。
根深い憎しみからの解放を巡る感動のドラマ。」

(第25回東京国際映画祭HPより抜粋)


今朝の朝日新聞では一面トップが
「ガザ 停戦合意」だったが
朝のTVニュースでは条件が折り合わず
まだまだ空爆が続いていると言っていた。

映画もそのあたりの実情を色濃く映していた。

パレスチナとイスラエルの関係については
詳しい事は何も知らない、
この映画で二つの国の国境というか
検問所を超えると
高い壁が長く続いていて
まさに占領という言葉が現実的に思えた。



偶然の手違いから起こった
パレスチナ人とユダヤ人の赤ん坊の取り違え、
湾岸戦争の混乱の中で起きた悲劇だ。


18年近く経って分かった事実に混乱する家族、
他人の赤ん坊を育て、
その子供が敵対する民族の血を引いているということも
さらに両方の家族の感情を複雑にさせている。



うまく適応し始めるのは
2人の子供たちだ
お互いの家を行き来し、
友人以上の親密さをお互いに感じていく、
地続きでありながら
簡単には行き来出来ない現実も
しっかりと見せてくれる。



そしてうまくいかないのは父親たち
これまでの2つの民族の歴史を
長く肌で感じているから
子供に愛情を持てないというより
ただただ途方に暮れてしまっている。


あの高い壁が取り払われ
民族間の対立が無くなるには
まだまだ時間がかかるだろう、
だけど個人として人間対人間のレベルでは
ぎこちない交流であっても
そこから始めていくことで
理解しあえることもあるのだ。



しかし日本からはあまりに遠く
映画の中の現実さえ遠く感じる。

また今日も空爆は行われるだろう。

★100点満点で80点


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東京国際映画祭HP

ロレーヌ・レヴィ監督

芸術と法律を学ぶかたわら、
1985年に劇団“La Compagnie de l'Entracte”を旗揚げし、
7年に渡り、劇作家と舞台演出家として活躍。
その後、映像作品の脚本を書きはじめ、3
0本ほどのテレビ、映画作品を手掛けてきた。
2004年に自身の脚本による“The First Time I Turned Twenty”にて
監督デビューを果たし、数々の映画賞を受賞した。
07年には“London mon amour”を監督。
本作が3作目にあたる。

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映画「ゴースト・エージェント/R.I.P.D.」くっだらないけど、ワリと好き

2013-10-25 07:10:17 | 大作映画ハリウッド系
映画「ゴースト・エージェント/R.I.P.D.」★★★
ライアン・レイノルズ、ジェフ・ブリッジス
ケヴィン・ベーコン、メアリー=ルイーズ・パーカー出演

ロベルト・シュヴェンケ監督
96分、2013年10月18日より全国公開
2013,アメリカ,東宝東和
(原題/原作:R.I.P.D. )




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「潜入捜査中に亡くなった刑事ニックは、
天国の入り口で.I.P.D.のエージェントにスカウトされる、
それは成仏できず現世に紛れ込んでいる
悪霊たちを逮捕して霊界に送還する仕事だ、
「メン・イン・ブラック」もどきの映画で
内容もくだらないけど
何も考えずに笑えばいい、そんな映画」



設定はどこかから借りてきたようだ
主人公の二人も
軟鋼の対比で
ウイル・スミスとトミーリー・ジョーンズが重なる、
でもまあ、そんな似た部分を
探してけなしてても仕方ない、
映画は楽しんで見ないとね。


楽しい映画というより
バカバカしい映画で
人に絶賛して勧めることは決して無いが
劇場の外で何があっても
この映画を見ている間は
デッカイ口を開けて笑って
スクリーンに映るドタバタを楽しめばいい



やっと手に入れたマイホーム、
妻を一人残した主人公は
彼女の様子を気遣うが、
現世での彼の姿は中国人のおっさんで
これでは彼女に何を言おうと伝わらない、
こんな細かいネタもツボにはまると
そのあまりのバカバカしさに
笑いがこみあげてくる。



成仏できずに現世でさまよう悪霊たち、
先週のスリランカの旅行では
来世で生まれ変わらないように
現世で成仏を祈りましょうと言われた、

来世があるかどうかは
心の中での考え方次第だけど、
成仏できずにさまようのはキツイな、
だから彼らが悪戯しても
それが申告じゃなかったら許せそう。


ただし映画の中では彼らはとんでもない
計画を実行にうつそうと画策して
そういう設定って、よく考えたなぁって。


取り合えず、今回は一件落着するが、
全米や全世界でも成績が良ければ
まだまだいくつも続編が作れそう、

主役二人の掛け合いも面白く、
徹底してB級のノリで作っていて、
次があったらまた見に行こう、
時々こういう映画が見たくなる、
そんなニーズにぴったりだ。


★100点満点で70点

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映画「トランス」奇妙に歪んだストーリーに心地よく騙される

2013-10-23 07:18:12 | ミニシアター系映画
映画「トランス」★★★☆
ジェームズ・マカヴォイ、ヴァンサン・カッセル
ロザリオ・ドーソン、ダニー・スパーニ
マット・クロス、ワハブ・シーク出演

ダニー・ボイル監督
102分、2013年10月11日より全国公開
2013,アメリカ、イギリス,20世紀フォックス映画
(原題/原作:TRANCE )





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「ダニー・ボイル監督新作は、『人間の記憶』」がテーマ、
オークション会場から40億円の名画が奪われた、
犯人はすぐに明らかになるが
ここから映像と記憶がグッチャグチャになる、
頭の中で整理してるのに
映像はもう新しい事実を映しだし、
まさに上質の推理小説を読んでる気分、
破綻が無く完成度が高い作品となった」



オークション会場から大胆な計画で
名画が奪われる事件が発生、
競売人の共犯はすぐに明らかになり
見てるこちらは拍子抜けするが
じつはここから映画が始まる。



強烈に殴られた事で
記憶を失くした主人公サイモン、
記憶を取り戻す手伝いをする催眠療法士が
積極的に関与する展開に
「どうなってるんだ?」と「?マーク」が
頭の中にたくさん浮かぶ、
そして見てるこっちは
色々考えるわけで
ミスリードされてくわけだけど
このあたりも悪くない。


主要人物は3人、
舞台劇を見ているように
お互いのセリフで色んな事実が明らかになり
その都度見てるこちらは
軽く裏切られ
もう結末がよく分からなくなる、
こうなったらゆったりと構えて
展開を見守り、気持ち良く裏切られたい。



カメラを自分で左右に振ったり
逆向きにしたりすると
その映像はグニャリと歪み
現実の映像を見ているのに
どこか現実感を失う、
そんな気分を大スクリーンで楽しむ、
ネタばらしがあった後でも
破綻なく、見事に裏切られた
その心地よさの余韻を抱えて
劇場を出る至福の瞬間。



「ちょっと変わった映画を撮ろう」
そんなところからスタートしたであろう
この映画だけれど、
奇抜さよりも
徹底的な職人技で
このなんとも奇妙なストーリーを
完成度高い作品に仕上げてくれた、
良質の映画って
見終えるとすごく良い気分。


レンタルが始まったら
もう一回くらい見たい。

★100点満点で75点


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ダニー・ボイル監督作品
シャロウ・グレイブ Shallow Grave (1995)
トレインスポッティング Trainspotting (1996)
普通じゃない A Life Less Ordinary (1997)
ザ・ビーチ The Beach (2000)
28日後... 28 Days Later... (2002)
ミリオンズ Millions (2004)
サンシャイン 2057 Sunshine (2007)
スラムドッグ$ミリオネア Slumdog Millionaire (2008)
127時間 127 Hours (2010) 兼脚本・製作

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