「報復」★★★★処女作でこの力量
ジリアン・ホフマン著、612ページ、860円
生きたまま心臓を抉り出す
連続殺人が発生。
狙われたのは
金髪の美女ばかり。
そして犯人として
捕まった男は
事件の担当検事補にとって
忘れられない男だった。
惨たらしい殺人の描写が何度も描かれ、
主人公の検事補は忘れることの出来ない過去を
引きずりながら懸命に正義を求めていた。
同じような展開の本はいくらもあるのに
それを楽しめるかどうかは、
いかにリアルをうまく書いているかにかかっている。
割と長い小説ながら、途中で読むのを止めたくないくらい
次の展開が気になる本。
久しぶりに次の本を早く期待する作家に出会えた。
最近よく売れているロマンティック・ミステリーは
ちょっとロマンス色が強くていまひとつ好きになれないが
その路線とは一線を画すのは、ただ本人の資質と
本人が検察官だったということに裏打ちされた
「守らなければならないもの」が何かをちゃんと
書いていることだと思う。
次回作も同じ人が主人公だろうな。
過去との完全な訣別ができたのか、
新しく始まった恋はどうなるのか。
楽しみな作家の作品だった。
@@
海外ミステリーは毎月それぞれの出版社から
どんどん量産されている。
その中で本当に読み応えあるものは少ない。
文庫本でもたいてい800円~1000円払って、長い長い本を
読ませられて途中で「ヤバイかな」と思う瞬間は、悔しいかぎり。
この本は間違いなくそんなことはない。
(2004年11月20日発売)
ジリアン・ホフマン著、612ページ、860円
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連続殺人が発生。
狙われたのは
金髪の美女ばかり。
そして犯人として
捕まった男は
事件の担当検事補にとって
忘れられない男だった。
惨たらしい殺人の描写が何度も描かれ、
主人公の検事補は忘れることの出来ない過去を
引きずりながら懸命に正義を求めていた。
同じような展開の本はいくらもあるのに
それを楽しめるかどうかは、
いかにリアルをうまく書いているかにかかっている。
割と長い小説ながら、途中で読むのを止めたくないくらい
次の展開が気になる本。
久しぶりに次の本を早く期待する作家に出会えた。
最近よく売れているロマンティック・ミステリーは
ちょっとロマンス色が強くていまひとつ好きになれないが
その路線とは一線を画すのは、ただ本人の資質と
本人が検察官だったということに裏打ちされた
「守らなければならないもの」が何かをちゃんと
書いていることだと思う。
次回作も同じ人が主人公だろうな。
過去との完全な訣別ができたのか、
新しく始まった恋はどうなるのか。
楽しみな作家の作品だった。
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海外ミステリーは毎月それぞれの出版社から
どんどん量産されている。
その中で本当に読み応えあるものは少ない。
文庫本でもたいてい800円~1000円払って、長い長い本を
読ませられて途中で「ヤバイかな」と思う瞬間は、悔しいかぎり。
この本は間違いなくそんなことはない。
(2004年11月20日発売)