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読書と旅行と柴犬のブログ
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書籍「東京百景/又吉直樹 著」「火花」以前の祭りの前の日々を読む

2016-05-04 01:09:15 | 読書の時間
書籍「東京百景/又吉直樹 著」★★★★
又吉直樹  著 ,
ワニブックス (2013/8/26)
276ページ、1.404円

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東京百景 [ 又吉直樹 ]
価格:1404円(税込、送料無料)


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「ピース又吉直樹、初の単独単行本を刊行!!
稀代の書生芸人が、
上京してからのなにものでもない日々、
そして芸人として舞台にテレビに活躍する日々を
東京の風景と共に綴る。
すれ違う怪しい人物たち、
なんでもない美しい風景、
行き場のない気持ちーー
哀しく可笑しい100編の東京物語。
好評を博した『マンスリーよしもとPLUS』の
連載に全面的に書き下ろしを加え、待望の刊行!!

(楽天books HPより)


上京して6年、
自分のコントで稼いだ金が「ゼロ」
バイトで食いつないでいた
そんな彼が東京で最初に住んだのが
三鷹と知って
急に親近感が湧く、
実はオレも18歳の時
三鷹駅を利用していた

澄んでいたのは駅の反対側、武蔵野市


彼がこの本でよく書くのは
夜明けの風景
金がないからもあるだろうが
良く歩いて
本を読んで
池のほとりで、空想して。

何も無かった
というか
誰でも無かった


そういう時間は誰でもある。

もうオレも振り返る年齢だ
その真っただ中は
他人からどう思われようと
懸命だっただけだ、
恥ずかしく、
何も持って無かったけど
心は貧しくは無かった


渇望していたけど
何でもなれる大胆さはあった。

この本の断片断片に切り取られた
東京の風景は
過ぎ去った時を
今では懐かしく、記憶は優しい。


太宰ナイトのあたりで
西加奈子と出会うくだりは
良かった
久し振りに地下鉄で泣いた。

今日の教訓
涙は急にやってくるから
注意のしようが無い



★100点満点で85点


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