妖しいのか、安いのかギリギリ

「バッド・エデュケーション」★★★☆
ガエル・ガルシア・ベルナル主演

主演のガエル・ガルシア・ベルナルは
器用な役者だ。

暴力的な映画から
今回の女装まで、
様々な顔を見せてくれる。

個人的には
「モーター・サイクル・ダイアリーズ」の
飾らない青年の役が合っていると思うが、
やはり役者は、違う顔、違う人格と
難しい役を選びたがるのだろう。

10歳の頃の性的虐待からか
体を女性に変えていく男と
その弟と友人と加害者の男の話が
絡み合っていく。

見終わって印象に残るのは
ブロンドの女装姿だ。

伝えたい強烈な何かを見つけるというより、
どう演じるかを見る映画。
教訓めいたものや、人生の真実みたいなものよりは、
スペインの太陽に焼かれた
若さの熟れた欲望みたいなものを
感じたい。

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