soramove

読書と旅行と柴犬のブログ
目標は留学生に日商簿記3級合格を!
ヤプログから引っ越してきました。

「黒い地図」人間の生き方の地図は無数に

2005-12-11 00:22:28 | 読書の時間
「黒い地図」★★★
ピーター・スピーゲルマン著
501ページ、900円、2005/10/20刊

私立探偵のジョン・マーチ、
エリート銀行家から
脅迫の相談を受ける。

事件の真相に
迫る過程で、
自らの裕福な家庭や
保安官の経験などが
明らかにされる。


彼は人間の弱い部分を、ゆすりの種にしている
邪悪な影をたどりながら
自分のこれまでの「地図」を
読者に見せてくれる。

約束された未来があったのに
「どうして」と皆に言われながらも
自分の意思を貫いている。

その静かで強い意志、
そしてそれを許さない社会、
事件の真相よりも彼の彼自身のストーリーが
際立っていた。

この作品がデビュー作ですでに、この夏
2作目が出来あがったという、
これからが楽しみな作家だ。

作家の1作目を偶然に手に取り、読むことが出来るのは
この上ない喜びだ。
たいていは、面白いという噂を聞いて
その人の1作目を遅ればせながら読むことが多いからだ。

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★実は手元にジリアン・ホフマンの「報復ふたたび」がある。
デビュー作は★4つの傑作でした、早く読みたい!



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