soramove

読書と旅行と柴犬のブログ
目標は留学生に日商簿記3級合格を!
ヤプログから引っ越してきました。

桜並木の下を歩く

2009-04-12 00:09:10 | 時事もの
桜の季節




見上げると空の手前に
ピンクの淡い花が
意識していなくても
そこら中で目を楽しませてくれる季節、
今年も「花見」に行ってきた。

夜の宴会の場所取りを横目に
しばらく桜の下を歩くと
すれ違う人達の穏やかな表情は
桜の花以上にいい雰囲気を
作っているように感じる。

桜を見て怒ってる人って
あまりいないからね。


スゴく寒かった日から急に
暖かい日が続き、一気に満開となり
今では葉桜が多くなっている、
本当に一年という長さを考えたら
一瞬で咲いて散っていく桜、
おもわず何枚か写真を撮った。

聞けば中国では
「花見」として桜を見るような
風習はないという、
お隣の国でも、そういった季節の風物詩も
また全然違うのだろう。
中国では春は桜に変わる何かがあるのだろうか。

祝祭という言葉が思い浮かぶ、
「ハレ」の日、誰もが穏やかな表情で
ただひとつのことに
そっと表情を緩める。


朝日新聞の朝刊に京都の桜が
掲載されていた、
古くから俳句や短歌に歌われ
小説の中でも効果的に扱われる桜、
そのイメージの多くが「死」と結びついているのは
戦時中の軍国主義の象徴の
イメージの名残なのか、
いずれにせよ、怖いくらい美しいということか。


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みたらし団子を楽しみにしてましたが
売ってませんでした。


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「トワイライト~初恋~」吸血鬼の純愛をどう見るか

2009-04-11 01:41:12 | 大作映画ハリウッド系
「トワイライト~初恋~」★★★★
クリステン・スチュワート 、ロバート・パティンソン 主演
ベント・ハーメル 監督、2007年、90分、ノルウェー




「ヴァンパイア映画なのに
サブタイトルが~初恋~とあり、
何だろうと事前の情報ナシに鑑賞、
これがこれがワリと良く出来ていて
ラストで続きを知り、喜んだ」



太陽あふれるアリゾナから、
雨が多いと言われるワシントンの
小さな町に引っ越してきたベラ。

彼女は転校先の学校で
不可解な行動をするエドワードと出会う、
そして2人はまさに恋に落ちるのだが、
それは彼がヴァンパイアであることを
知った上での決断だった。


最近のヴァンパイアものの最高傑作は
「ブレイド2」デイ・ウォーカーという
昼間も外を出歩ける画期的なヴァンパイアだったが、
この映画では太陽には弱いが
雨や曇りなら全然大丈夫という
今までの「定石」を破った設定。

だから主人公が彼との永遠の命を望んでも
彼はそれを許さないあたりは
純愛そのもの、もどかしいくらい進展しない
ふたりの関係は、かえって新鮮に思える。


ヴァンパイアとしての苦悩や
人との関わりについて
登場人物の内面をもう少し掘り下げたら
かなり良い映画になりそう、
次の続編に期待したい。

なりたい自分になるためにも
そう簡単ではないのだ、
だからこそ価値がそこに生まれる、
この映画は全編ある意味、雰囲気のある映画といえる、
でもその雰囲気を大切にするあまり、
ヴァンパイアものとして見た場合は
血や獣への変身等々
もっと見たい部分もあった。

しかしこの映画傑作の部類に入る、
冒頭からラストまで高い水準で
緊張感が続き、
2人の今後が気になる映画となっていた。


★100点満点で80点

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続編ではヴァンパイアの苦悩などももう少し掘り下げてもらいたい。

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「どこから行っても遠い町」知り合いの誰かに会えそうな本

2009-04-10 07:38:20 | 読書の時間
「どこから行っても遠い町」★★★★★
川上弘美著、294ページ、1500円




「雑誌ダヴィンチの
今月のプレミア本に選ばれていたので
注文し、やっと読み終えた本、
小さな町の歩ける範囲で暮らす人達を
短編のそれぞれの主人公にした作品、
『誰もが自分の物語では主人公』と
どこかで聞いた気がするが
まさにそのような、
誰もが宇宙の中心となんとなく思える11編」



自分の生き方に明確な「何か」をもって
迷わず突き進むような人は出てこない、
大袈裟な仕掛けもないし、
波乱と思えるほどの波風も立たない、
でも散歩で歩く範囲、顔見知りの人々と
同じ時間を過ごしながら
それぞれの人に当然ながらそれぞれの日々があり、
どれもかけがえのない、愛しい日々を送っている。

誰も強く自分を主張しない替わりに
様々なことをしなやかに受け止め
顔見知り、ちょっと話す程度の人
そんなご近所さんとともに
過ごす日常をさりげなく語った本だ。


平凡な毎日を送っていると
本や映画の中では
ドラマチックな展開を見たくなる、
そして自分とはかけ離れた暮らしや
事件、事故などを読んだり、見たりして
ちょっとした刺激をもらうことが多いが、
この本からはじんわりと
さりげないリアルな生活の手触りのようなものを
感じた。

本の中に出てくる誰かに共感したり
何かしら強く感じるということは無いが
全部読み終えて感じるのは
ここにはすべてがあるということ

きっとこれまでと、これから感じるであろう
全ての感情がここで読みとれるような
不思議なそしてとても愛しいような作品集だ。

なんだろうこの心が波立つような感じは、
心を揺さぶられ、長くそのことに捕らわれるような
そんな劇的な何かは無い、
でもだからこそここには穏やかな日々の中で
人が感じることのほとんど全てがあるような
気がしてならない。

読み終えてしばらくたっても
きっとまた登場人物の誰かを
折に触れて思い返すだろうな。

★100店満点で90点

久々に人に勧めたくなる本と出会った。

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しかし寒そうな土地だ、気候の良い時なら
行ってみたいが、冬はやめておこう。

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「プラスティック・シティ PLASTIC CITY 」誰の為の映画なのか

2009-04-09 07:31:51 | ミニシアター系映画
「プラスティック・シティ PLASTIC CITY 」★★
オダギリジョー、アンソニー・ウォン 主演
ユー・リクウァイ 監督、日本 ブラジル 中国、2008年




「ブラジルのどこかで
コピー製品を売る、チャイニーズと
彼に息子のように可愛がられている日本人、
無国籍な雰囲気は悪くないが、
内容的には全く面白味のない映画となった」



オダギリジョーや浅野忠信は
アジア系の映画でたまに主演し
話題となっている、「モンゴル」は
アカデミーの外国映画賞にノミネートされた、
そういうことは、役の幅を広げることに
有用なのかもしれないが
出来上がりを見ると、
日本でもっといい映画が出来そうなのになと
残念な気持ちになることも結構ある。


この映画も舞台がブラジルじゃなければ
見に行かなかった、たぶんクダラナいだろうなと
最初から思っていたから、
彼らはなんだかわざわざ「普通じゃない」映画を
選んで出てるようなところもあるから
尚更だ。

映画が始まって
「やっぱ、失敗したかな」と思った、

こんな映画作る意味があるのかとさえ
感じた、伝えたいものって何だろうと
考えたけれど、
設定があり、俳優を各国から集めることで
その出来上がるものに最初から
期待してるような他力本願な感じ、
どうしようもない。

ただブラジルの小高い丘の上の方まで
小さな家が累々と連なっている風景を
「インクレディブル・ハルク」で見て以来
実際に見たいことはもちろん
今はとりあえず無理なので
映画でとこの作品を見に行ったわけで
それだけはなんとか
叶えられたので良かったか。

普通の映画で良いんだけれどな、
役者としての輝きは本物なのに
クダラナいものばかりに出ていると
そのうちその輝きも失われてしまうようで
なんとかならないかなと劇場を後にした。

見所は特になし。

★100展満点で40点

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ファン以外、この映画に何を見たらいいのだろう。

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「ホルテンさんのはじめての冒険」新しい一日、きっと何か良いことが起こりそう

2009-04-08 00:09:06 | ミニシアター系映画
「ホルテンさんのはじめての冒険」★★★☆
ボード・オーヴェ 主演
ベント・ハーメル 監督、2007年、90分、ノルウェー




「判で押したような毎日、
それって、つまらないなと思いつつ、
実は尊くかけがえのない日々、
でもどこかで変化を望む声がする」



鉄道一筋40年の運転士ホルテンさんが
定年退職の日に人生で初めての遅刻をしてしまう、
これは彼にとっては一大事、
だけど大袈裟に慌てるでもなく
やはりホルテンさんは
彼流の捉え方で、
新しい出会いさえも、明るい未来に繋げていく。


ノルウェーは寒そうだ、
風をまともに受けないように
前かがみの姿勢で歩くような雰囲気、
太陽が輝くというより
どんよりとした空が続く。

きっと同じような映画を
フランスで作ったらかなり変わったものに
なるだろう、
日本でもしかり。
やはりノルウェーという舞台が
映画に独特の雰囲気を与えている。

人生に後悔しないなんてことは
なかなか無いだろう、
でもそれを常に嘆いて過ごすか、
それともその後ろ向きな考えを
前向きに変えていくかは、
やはりその人、その人の考え方ひとつだろう。

やり直しなんてしなくていい、
これまでの日々の全てが
自分を作っているから、

でも今までとちょっと違った、新しい一日を
過ごすことは可能だ。

心から笑ったり、すごい感動がある映画じゃないが、
帰りの地下鉄まで歩く間、
しみじみいくつかの場面を思い浮かべ
「ちょっといいな」と思えるそんな映画。


★100点満点で70点

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しかし寒そうな土地だ、気候の良い時なら
行ってみたいが、冬はやめておこう。

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