銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

斉藤湯

2017-04-01 20:50:40 | 銭湯
JR山手線日暮里駅から歩くこと5分。かつて日本で最後の三助がいる銭湯として知られた斉藤湯がここにある。歴史ある銭湯だが、いまはリニューアルされて綺麗な建物となっている。
訪れたのは土曜日の14時過ぎ。下足箱に靴を入れて中に入ると、自販機でチケットを購入。チケットをカウンターに出して脱衣場に入ると、入り口同様に作りはシンプル。広さは銭湯の規模としては十分だ。ロッカーはスーパー銭湯ではお馴染みの鍵がタグの中に入るタイプ。
浴室に入ると、右手側がカランで、左手が浴槽となっている。入ってすぐ手前が露天風呂の入り口で、その奥に水風呂、熱めの風呂、ジェットバス、炭酸泉と浴槽がL字になって並ぶ。
カランはシャンプーなどの備え付けがあり、シャワーも勢いがあって使いやすい。仕切りがあるカランもあって、そちらはシャンプーが置いてなかったが、スーパー銭湯によくあるタイプのシャワーがホースになっている。
天井はそれほど高くもなく、壁画もカランのところに小さく描かれているだけ。それと水風呂はあるが、サウナはない。
露天風呂は正確には半露天で、天井はすだれが掛かったようなっているので、空もほとんどよく見えない。
外気浴用の椅子はプラスチック製ながら少し柔らかめで座りやすく、足を掛ける場所は大きな石があるのでヒンヤリしてて気持ちいい。
露天風呂自体は、白濁湯でけっこうぬるく感じた。
内風呂の温度も炭酸泉が低めなのは定番として、ジャグジー風呂も温度が低い。
一つだけある熱めの風呂は43度ぐらいと、昔の銭湯からしたら低いぐらいだろう。
入浴中に女性従業員が入ってきて、見回っている様子だった。三助でないのは残念だが、一般の銭湯ながらこうして見回りに来るのは珍しい。
カランや椅子などこだわりもあってなかなか快適なのだが、この店の最大の特徴はなんといっても啓発ポスターだろう。
こういった類の掲示物というのは、やや野暮な感じになってしまうのだが、この店はお洒落でかっこよく作られており、「思いやり」という言葉が赤い丸で示され、「近所に迷惑を掛けないように静かに入りましょう」などと記されている。
こういう掲示物はなかなか他の店にではお目に掛からないのでちょっと驚いたが、すごくいい試みだと思う。
実際にそうした掲示物が功を奏しているのか、客のマナーはとてもいい感じだった。カランの場所取りはゼロではなかったが、ほぼない状況。
店側としては客に注文をつけるのは勇気がいることだと思うが、そうした店の注意喚起が結果として客側の快適さに還元されるわけで、ほかの銭湯も斉藤湯同様、こうしたカッコイい啓発ポスターをどんどん採用していってほしいと思う。

【評価チェック箇所】
・値段 460円
・アクセス(道程) 駅から近い
・周辺の店 駅前にはいろんな飲食店が並ぶ
・休憩所 銭湯にしては広く綺麗
・混雑ぶり けっこう混んでる
・清潔さ きれい
・接客 良い
・客層 地元客っぽい年配者が中心だが、若者もそこそこいる
・脱衣所 綺麗で快適
・キャパシティ 足りない
・洗い場仕切りの有無 あり
・シャワーの出 使い勝手が良く最高
・温度 少し低い
・高低差 なし
・眺望 これといったものはない
・食事 なし