小田急高座渋谷駅から徒歩10「秒」。文字通り駅前にあるのが、おふろの王様高座渋谷店だ。もともとこのお店は、相鉄不動産が運営していた「ゆめみ処ここち湯」を東京建物が取得し、のちにリニューアルして改名されたものである。そのため、おふろの王様がゼロから作ったわけではない。
ここの施設がほかと大きく異なるのは、最初の受付でICタグが渡されることである。このタグが施設内の買い物すべてを済ませてくれる。帰り際にはそのタグで清算する仕組みだ。ただ、入浴料だけは前払いである。
建物はビルの中にあるが、ほかのスーパー銭湯と同様に清掃が徹底してるし、空間も広く取られている。浴室に向かう際のエントランスや休憩所の広さ、充実ぶりは素晴らしい。原型をつくった相鉄不動産の本気度がいかに凄かったかよく分かるというものである。
受付を済ませて中に入ると、左側には岩盤浴の利用者に用意された休憩所があり、コーヒーの無料サービスやコミックの読み放題など、さながら銭湯内に漫画喫茶が併設されてる感じである。
上階にあがると、脱衣場があって浴室と続くが、脱衣場と浴室の間には、少しばかりの廊下を歩く。この廊下があるおかげで、濡れたままの人でも脱衣場までほとんど水を持ち込むことはない。
通常のスーパー銭湯でも体を拭くスペースはあるのだが、たいてい小さな作りで、中にはそのまま濡れた体で脱衣場に入る人がいる。しかし、ここでは強制的に歩かされるので、水浸しのまま脱衣場に来ることはない。よく出来た構造である。
そして廊下の突き当たりでは、内風呂か露天風呂かに出入り口が分かれている。通常のスーパー銭湯は内風呂に入ってから露天風呂に出るのだが、ここははじめから内風呂か露天風呂かを選ぶことができる。このあたりもユニークな試みだ。もちろん、出入り口の前にはシャワーが用意されている。
内風呂はそれほど個性を発揮した作りではないが、入ってすぐのところに炭酸泉、奥にメインの浴槽が広がり、右手にはカラン群と、その奥がサウナ、水風呂である。
ここで取り上げるべきは、露天風呂のほうだろう。ビルの銭湯ながら高低差のある作りで、非常にワクワクさせてくれる。また大きな湯船はないかわりに種類も豊富で楽しい。大まかに上段、中段、下段に分かれていて、上段が湯冷め用の寝転びマットがあり、メインとなるのは白濁の湯船。中段がその湯船から落ちるお湯を受け止めながら、透明なべつの湯船になっている。一人で入れる壺湯もある。下段はテレビが設置された露天風呂だが、熱い湯に入りたい人向けの42℃設定だ。
高座渋谷店は「天晴れの湯」と「木立の湯」とあって男女日替わりなのだが、この日は木立の湯。みえるとしたら、地平線まで広がる住宅街のみである。天晴れの湯だと晴れれば富士山や丹沢山塊もみえるらしい。
総じてみると、ほんと細部まで作り込まれており、スーパー銭湯の中でもここほどよく出来た店はなかなかないのではないかと思う。ただ唯一の問題点は脱衣場のトイレだ。一つしかなくて、これは正直困らされた。トイレに入ろうとしたら先客がおり、さらに外で待ってる人がいて、自分は三番手。緊急を要する状況ではなかったので大きな問題にはならなかったが、場合によってはわざわざ着替えて休憩所のトイレに駆け込まなければならなかったかもしれない。この規模のスーパー銭湯で、脱衣場にあるトイレが一つしかないのはちょっと問題である。おそらく構造上、これ以上増やせなかったのだと思うが、もう少しなんとかならなかったか。ただ、それ意外は手放しで素晴らしいと言えるスーパー銭湯である。
評価チェック箇所
・値段 スーパー銭湯にしては普通
・アクセス(道程)駅からはすごく近くて便利
・周辺の店 あまりない印象
・休憩所 素晴らしい
・混雑ぶり それなりに混雑してるが、スーパー銭湯にしてはまずまず
・清潔さ 綺麗
・接客 良い
・客層 バランスが良い。比較的若い人や家族連れが多い
・脱衣所 余裕がある
・キャパシティ 間に合ってる
・洗い場仕切りの有無 あり
・シャワーの出 良い
・温度 ちょうどよい
・高低差 あり。楽しい作り
・眺望 素晴らしい
・食事 食べてない
ここの施設がほかと大きく異なるのは、最初の受付でICタグが渡されることである。このタグが施設内の買い物すべてを済ませてくれる。帰り際にはそのタグで清算する仕組みだ。ただ、入浴料だけは前払いである。
建物はビルの中にあるが、ほかのスーパー銭湯と同様に清掃が徹底してるし、空間も広く取られている。浴室に向かう際のエントランスや休憩所の広さ、充実ぶりは素晴らしい。原型をつくった相鉄不動産の本気度がいかに凄かったかよく分かるというものである。
受付を済ませて中に入ると、左側には岩盤浴の利用者に用意された休憩所があり、コーヒーの無料サービスやコミックの読み放題など、さながら銭湯内に漫画喫茶が併設されてる感じである。
上階にあがると、脱衣場があって浴室と続くが、脱衣場と浴室の間には、少しばかりの廊下を歩く。この廊下があるおかげで、濡れたままの人でも脱衣場までほとんど水を持ち込むことはない。
通常のスーパー銭湯でも体を拭くスペースはあるのだが、たいてい小さな作りで、中にはそのまま濡れた体で脱衣場に入る人がいる。しかし、ここでは強制的に歩かされるので、水浸しのまま脱衣場に来ることはない。よく出来た構造である。
そして廊下の突き当たりでは、内風呂か露天風呂かに出入り口が分かれている。通常のスーパー銭湯は内風呂に入ってから露天風呂に出るのだが、ここははじめから内風呂か露天風呂かを選ぶことができる。このあたりもユニークな試みだ。もちろん、出入り口の前にはシャワーが用意されている。
内風呂はそれほど個性を発揮した作りではないが、入ってすぐのところに炭酸泉、奥にメインの浴槽が広がり、右手にはカラン群と、その奥がサウナ、水風呂である。
ここで取り上げるべきは、露天風呂のほうだろう。ビルの銭湯ながら高低差のある作りで、非常にワクワクさせてくれる。また大きな湯船はないかわりに種類も豊富で楽しい。大まかに上段、中段、下段に分かれていて、上段が湯冷め用の寝転びマットがあり、メインとなるのは白濁の湯船。中段がその湯船から落ちるお湯を受け止めながら、透明なべつの湯船になっている。一人で入れる壺湯もある。下段はテレビが設置された露天風呂だが、熱い湯に入りたい人向けの42℃設定だ。
高座渋谷店は「天晴れの湯」と「木立の湯」とあって男女日替わりなのだが、この日は木立の湯。みえるとしたら、地平線まで広がる住宅街のみである。天晴れの湯だと晴れれば富士山や丹沢山塊もみえるらしい。
総じてみると、ほんと細部まで作り込まれており、スーパー銭湯の中でもここほどよく出来た店はなかなかないのではないかと思う。ただ唯一の問題点は脱衣場のトイレだ。一つしかなくて、これは正直困らされた。トイレに入ろうとしたら先客がおり、さらに外で待ってる人がいて、自分は三番手。緊急を要する状況ではなかったので大きな問題にはならなかったが、場合によってはわざわざ着替えて休憩所のトイレに駆け込まなければならなかったかもしれない。この規模のスーパー銭湯で、脱衣場にあるトイレが一つしかないのはちょっと問題である。おそらく構造上、これ以上増やせなかったのだと思うが、もう少しなんとかならなかったか。ただ、それ意外は手放しで素晴らしいと言えるスーパー銭湯である。
評価チェック箇所
・値段 スーパー銭湯にしては普通
・アクセス(道程)駅からはすごく近くて便利
・周辺の店 あまりない印象
・休憩所 素晴らしい
・混雑ぶり それなりに混雑してるが、スーパー銭湯にしてはまずまず
・清潔さ 綺麗
・接客 良い
・客層 バランスが良い。比較的若い人や家族連れが多い
・脱衣所 余裕がある
・キャパシティ 間に合ってる
・洗い場仕切りの有無 あり
・シャワーの出 良い
・温度 ちょうどよい
・高低差 あり。楽しい作り
・眺望 素晴らしい
・食事 食べてない