地下鉄の神保町駅を下車して、3分ほど歩けばビルの谷間に梅の湯をみつけることができる。
マンション銭湯ということでかなり狭いところだったが、人気のある銭湯だった。
【梅の湯】をザックリいうと
◎ランナー向けの下駄箱あり、貸しタオルなし
・受付女性の笑顔がとにかく素晴らしい
・脱衣場が窮屈
・入浴客が多彩
▲神保町駅
▲出口にあった地図をみると、専修大学8号館の下に梅の湯が表記されており、かなり近くにあることが分かる
▲みずほ銀行がある場所にとりあえず行くため、靖国通りの横断歩道をわたる
▲横断歩道
▲渡ったところにみずほ銀行
▲みずほ銀行を横切ると
▲右側に細い道がみえる
▲まさかこんな細い道に銭湯?
▲とわざとらしく書いてみたが、地図通りここである
▲到着
扉には張り紙が貼ってあり、そこにはランニングシューズは脱衣場に持ち込まないで下さい!とある。
こうした注意書きがあるということは、ランナーが押し寄せる銭湯なのだろう。
ここはちょうど皇居周辺に位置しているため、ランナーにとって立ち寄りやすい場所のようだ。
入り口に入るとランニングシューズ用の下駄箱(普通のラックに過ぎないのだが)が両脇に設置してある。
そのとなりに通常の下駄箱。
奥に目をやると、小さな休憩所がみえる。
出典:東京銭湯ホームページ引用
左側にフロント。座るのは30代前半ぐらいの女性。
とにかく笑顔が素敵で、品のある声をしている。とても気持ちが和む。こうした対応をしてくれただけで、ここに来て良かったと思えた。
ちなみにここでは貸しタオルがないので、タオルを購入。100円。
後ろを振り向くと、ちょうど目の前に浴室への入り口があった。左が女湯で、右が男湯。
ののれんをくぐると、目に飛び込んでくるのは物凄い人の数。まさに足の置き場がないほどだ。
この光景をみただけで、ここに来て失敗だったと思えた。
入り口そばにいたのが学生たちで、おそらく高校生あたりだろうか。1人がスマートフォンを手にして動画を流しており、それを取り囲むように4~5人の学生が汗だくでかたまっていた。
呆然と立ち尽くしていると、1人が「うしろに人がいるからな!」と言うが、言った本人も含め誰も動こうとしない。
仕方なく隙間をかいくぐって奥に進むのだが、奥も人でいっぱい!
狭い上に、十数人はいるものだから、ロッカーに這いつくばるようにして着替えた。脱ぐだけで一苦労である。一つしかないドライヤーには行列ができていた。その列を割ってトイレに入る始末である。
脱衣場をザッとみると、ロッカーはL字に並び、洗面台が左。突き当たりにトイレ。そして浴室への入り口が左奥にある。
出典:東京銭湯ホームページ引用
浴室の扉を開けると、すぐ目の前の壁に沿ってカランが横に並ぶ。扉を開けた視点でみると、右の空間に浴室が広がっている。とはいっても、やはり浴室も狭い。
脱衣場が狭いのに浴室は広いなんてとこはないのでほぼ予測通りだが。
左手前に椅子とケロヨン桶が置いてあり、入り口すぐ右横に立ちシャワーが一つ。その右端に浴槽がある。
おそらくこの狭い空間で展開するにはこうせざるを得なかったのだろうけど、やはり窮屈はストレスだ。
出典:東京銭湯ホームページ引用
▲こちらは女湯
浴槽は、ゆるやかな曲線を描いたL字型をしており、左側にハイパージェット、ボディジェット、電気風呂と並ぶ。典型的な昭和後期の設備。
温度は、42℃ほどで、慣れてない人は熱く感じるかもしれないが、入れないほどの温度ではないだろう。
白を基調としており、浴槽は青色だが、タイルの目地がいかんせん汚い。湧出口も稼働していなかったけど、白と茶色の水垢がびっしりこびりついており、残念だが汚いという印象だ。
こうしてみると、人気の理由は設備というよりも立地にあるといわざるをえない。
これがほかの場所だと、これほど人が入っただろうか?
客層は、脱衣場の若い学生たちもいれば、高齢者、中高年といった感じである。
ここは備え付けもあって、シャンプーやボディシャンプーもあるのだが、年配の男性がシャンプーを指さしながら、「ここにあるからな」と心配して言ってくれた。強面な感じの人もいるが、自分がいる時は和洋とわず刺青の人は見かけなかった。
下町らしい空気感を持ちながら、それとは異人種のランナーたちがいたりと、おそらく他の場所なら交わらないであろう人々が共存する、ちょっと変わった雰囲気の銭湯だった。
【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 神保町
経路 ビルを縫って歩く
周辺の環境 ビル
●空間演出
建物外観 マンション銭湯
壁画・眺望 なし
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう
★設備
休憩所 フロント横
脱衣所 狭い。古くて汚い。とくに足マットが生理的に無理レベルの汚さだった
シャワーの出 勢いがあるが、ちょっと使いづらい
浴槽の種類 ハイパージェット、ボディジェット、電気風呂
サウナ なし
温度 42℃
棚 なし
男女入れ替え なし
■サービス
接客 とても素晴らしい
清潔さ ちょっと汚い
貸しタオル なし(購入するなら100円)
備え付け あり
◆人
受付 30代ぐらいの女性
客層 高齢者、中高年、学生
【案内】
住所
〒101-0051
千代田区神田神保町2−8−2
電話番号
03-3261-5897
アクセス
都営新宿線「神保町」駅下車、徒歩1分
都営三田線「神保町」駅下車、徒歩1分
東京メトロ半蔵門線「神保町」駅下車、徒歩1分
休日
日曜
営業時間
15:00−24:00
(祝日は15:00−23:00)
※東京銭湯ホームページ転載