銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

石川湯(東京・東北沢)

2019-08-06 06:48:00 | 銭湯




 
小田急線の東北沢駅を下車すると、そのまま住宅街の中へ入っていけば3~4分ほどで石川湯に到着する。
奇をてらわず銭湯の王道を貫徹した完成度の高い銭湯だった。


【石川湯】をザックリいうと
◎白湯のみ
・人当たりの柔らかな対応
・清潔さが素晴らしい
・少し熱い








▲東北沢駅。「ひがしきたざわ」と読むが、自分はどうしても「とうほくさわ」と読んでしまう


▲改札口を出て右側


▲そこから左に向かう




▲ここを右




▲突き当たり


▲右に進む




▲道なりに進んで


▲ここを左折




▲すると石川湯がみえてくる


▲ここはマンション銭湯のようだ




▲またしても嫌な予感が…




▲なんと、たまたま行った日が臨時休業だった


と言いつつも、もうこの手の臨時休業は慣れてしまったので、あらかじめAプランがダメならBプランと別の銭湯を決めていた。精神的にはノーダメージ(ただし財布は多少ダメージをくらったが)。



▲そして後日来たときの写真



中に入ると目の前は小さな下足箱で、とても綺麗。足下にはタオルが敷かれてあって些細かもしれないが、こうした気遣いのある銭湯にハズレなしである。


左の入り口を抜けると、目の前に小さなフロント。左手にはソファがあるが、それも小さい。
受付に座るのは、60代ぐらいの女性。笑顔がとてもステキで人当たりが柔らかな対応だ。こちらも自然と穏やかな気分になる。
貸しタオルはないので、購入することに。130円。


男湯ののれんをくぐると、脱衣場もとても清潔感がある。無駄なものは一切なく、シンプルに徹している。



出典:せたがや銭湯ガイドホームページ引用
▲こちらは女湯


浴室に入ると、白を基調とした空間になっており、一目で全体が分かるぐらいシンプル。真ん中の島カランと両脇にカラン。それと手前には立ちシャワーが2つあって、奥に浴槽。
壁絵はなくて、浴槽も白湯一本勝負である。それとこの日は丑の日ということで、桃の葉が浮いていた。


出典:せたがや銭湯ガイドホームページ引用


浴槽はふたつに分かれてて、左はバイブラ。右は座湯。
温度は44℃ほどで、かなり熱い。しかし慣れてしまえば意外と長湯できる気分になるから不思議だ。


出典:せたがや銭湯ガイドホームページ引用


全体的にとても綺麗で、最近リニューアルしたのだろう。マンション銭湯ではあるが、そんなに窮屈な感じはしない。


客層はほとんど高齢者であるが、中年男性もいた。その男性はいつまでも立ちシャワーを使ってて、ずいぶん長いなぁと思ってると、使い終わったらなんとそのまま上がってしまった!
湯船に入らず、しかも立ちシャワーだけで済ませてしまう入浴客は初めてである。こういう使い方をする人もいるんだなと変に感心してしまった。
その立ちシャワーであるがとても使い勝手がいい上にめちゃくちゃ綺麗。


出典:せたがや銭湯ガイドホームページ引用
▲ただし、男湯側はこんな光ってなかったような…


ここは人通りも少なくて、本当に周囲は閑静な住宅街という感じなのだが、ちょっと歩けば下北沢にぶつかるので、芸能人のような格好をした若者達であふれかえっている。
そうした街に隣接しているためか石川湯自体も独特な雰囲気を持つ銭湯だ。
ちなみに最後は「飲んでいって下さい」と紙パックのオレンジジュースをいただいた。



ごちそうさまです。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 東北沢
経路 住宅街の中へ
周辺の環境 住宅街

●空間演出
建物外観 マンション銭湯
壁画・眺望 特になし
統一感 あり
置物 特になし
照明 ふつう

★設備
休憩所 フロント横
脱衣所 とても綺麗でシンプル
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 バイブラ、座湯
サウナ なし
温度 44℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 素晴らしい
清潔さ きれい
貸しタオル なし(円)
備え付け あり

◆人
受付 60代ぐらいの女性
客層 ほぼ高齢者


【案内】

住所
〒155-0031
世田谷区北沢3-12-8

電話番号
03-3466-4305

アクセス
小田急線「東北沢」駅下車、徒歩5分
小田急線「下北沢」駅下車、徒歩8分

定休日
月曜 

祝日の場合は翌日休

営業時間
15:15~23:45

※せたがや銭湯ガイドホームページ転載



バン・ドゥーシュ(東京・半蔵門)

2019-08-03 06:53:34 | 銭湯





地下鉄半蔵門線の半蔵門駅を下車して、30秒ほど歩けばバン・ドゥーシュに到着する。
皇居にもっとも近い銭湯で、ランナーに知られた銭湯だ。


【バン・ドゥーシュ】をザックリいうと
◎半地下
・ランナー向け銭湯
・かなり狭い
・プチリニューアルオープン








いま「働き方改革」の影響で有休取得が義務づけらるようになっており、今回はその有休を取得してバン・ドゥーシュを訪ねた。
久しぶりに休みが平日ということで、まず向かったのが東京地方裁判所だった。




なぜ東京地裁かというと、裁判傍聴は平日にしか見ることができないからだ。ちなみに裁判所は誰でも出入りすることができる。
ただし手荷物検査があり、中の写真撮影は禁止。
写真撮影はルールを詳しく知らなくて玄関先で写真を取ってると、さっそく高齢の警備員さんが飛び出してきて、
「中の写真撮影ダメなんですよ~」
と言われた。
「すいません。知らなくて」と謝ると、「いやいや」と逆に恐縮された。


ちなみに傍聴したのは、常習累犯窃盗と強制性行等ほか。結果として全部が性犯罪になってしまった。


常習累犯窃盗は、その名の通りなんども盗みを働く犯罪なのだが、その盗むモノが女性の下着だった。
よほど執着心があるらしく、これまでに幾度と捕まりながら盗みを働いているらしい。本人は容疑を否認しているのだが、防犯カメラで周辺を徘徊していることがバッチリ確認されており、慰留物からもDNAが見つかっている。
年齢は見た感じ50代半ばぐらいで、性癖が治らないままこの歳を迎えてしまったのだろう。本気で治すつもりがない限り一生犯行を繰り返すだろうなと感じた。

強制性行為は20代前半の容疑者で、ひとりカラオケをしていた女性のもとに突然乱入すると、「やらせてくれたら何もしないから」と脅し、肩に手を掛けてソファに押し倒すと足を広げて下着を脱がせ性行為に及んだという。
被告人は同意の上だったと主張しているが、いきなり見ず知らずの人間に避妊具も使わない性行為を同意するだろうか!?
裁判長が判決文を読んでいると、被告人は納得できない箇所があったらしく「ちょ、ちょっと待ってよ!」と叫ぶも、裁判長が「不規則発言をするなら、退廷してもらう!」と厳しい表情で一喝。それに怯んだのか被告人は「わかりました…」と押し黙ったが、明らかにふてくされた態度だった。

もう一つの判決も強制性行為だったのだが、被告人は30代後半ぐらいで、こちらは被害者多数だった。
被害者Aは無理矢理マンションの上階エントランスに連れ込まれると、強制性行為に及び、被害者Bは車内に連れ込まれて胸を揉まれ、被害者Cも同様の手口で、被害者Dは駐車場で口内性行為をさせられている。
この被告人も容疑を否認しており、同意の上での性行為だったと述べているが、先ほどの犯人とともにどう見ても女性に好かれる風貌ではなく、むしろ逆の出で立ちである。その自信がどこから来るのか全く謎だった。


そんな感じでツッコミどころ満載の裁判傍聴だったが、霞ヶ関近くに銭湯がないか探したところバン・ドゥーシュを発見。



▲霞ヶ関がここで


▲ちょうど皇居に沿った左下にバン・ドゥーシュがある

霞ヶ関を抜けると(霞ヶ関は警察官がやたら多かったので写真は割愛)



▲外務省の端っこに到着。目の前の横断歩道を渡って


▲皇居のお堀方面へと歩く




▲すると途中左に国会議事堂


▲広い横断歩道。途中ですぐ赤信号になるので早足でわたる






▲三宅坂に突き当たる


▲ちょうどそのタイミングで要人が白バイに護送されて移動中だった


▲G20サミット初日だったので、いったい誰だったのだろう?




▲横断歩道を横切り


▲皇居のお堀。写真だと伝わらないと思うが、実際にみると迫力がある!
 



▲皇居を時計まわりに歩く





▲振り返ったところ。奥の建物が霞ヶ関






▲半蔵門に到着


▲およそ150年前はこんな感じだったらしい。東京は150年で変わりすぎだ


▲現在地が赤の部分


▲FM東京やワコールの建物がある方にむかう


▲横断歩道をわたって




▲ワコールの建物沿いを歩く


▲ここを左折


▲曲がったところ


▲奥の突き当たりまで進み


▲突き当たりを右


▲曲がったところ


▲こんなところに銭湯があるんだと思わせるような雰囲気


▲そして到着





▲しかしなにやら嫌な雰囲気が…


▲なんと悪いタイミングで工事中だった


▲自分の確認不足


▲ちなみに最寄り駅はというと


▲マンションの右を歩けばすぐ目の前に半蔵門駅がみえる


▲半蔵門駅からバン・ドューシュを振り返ったところ。赤茶色の建物がバン・ドューシュの入るマンションだ


そして後日あらためて来ると、半地下の階段を降りれば、男女に下足箱が分かれている。
番台かな?と思っていたら、なんと目の前にフロント。下足箱の間に受付がある。まるで宝くじ売場のようだ。
「こんにちは」と挨拶すると、笑顔で「こんにちは」と返してくれる。
年齢は見た感じ60代前半ぐらいの女性だろうか。しかし年齢を感じさせない華やかさがあり、若い頃はかなり綺麗だったのではないかと思わせる風貌だ。


貸しタオルをお願いすると、「ないんですよ~。買うのならありますけど」と申し訳なさそうに言われ、200円のタオルを購入することに。
さすが200円だけあって、しっかりした生地。しかも使うときにいい匂いがした。
それとオマケまで頂戴した。



▲それがこちら

まさかの予想をくつがえす魚肉ソーセージ。
銭湯でこういうのをくれるとは。。。
しかし、なぜこれ?


受付でお金を支払うと、男湯は右側。下足箱のスペースはけっこう狭く、下足箱が金属製の作り。
このへんも他とは違うユニークなところだろう。
扉をあけて中に入ると、かなり狭いなという印象だ。


脱衣場もロッカーがステンレス製のもので、まるで会社の更衣室にあるロッカーのようである。
左右の壁にロッカーが配置されており、それぞれ縦長と小さいタイプと色々ある。
それとカゴだけのスペースも。
間仕切り壁には、液晶テレビがあり、体重計は家庭用のもの。



出典:東京銭湯ホームページ引用


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲この写真はテレビがブラウン管だから古い時期のものだろう


浴室の扉を開けると、脱衣場から丸見えだったが、かなり狭い。
左右の壁にはカランが並び、奥に浴槽。浴槽は一つだけで、しかもめちゃくちゃ小さい。
足を伸ばすと、たぶん2人入れれば御の字で、体育座りなら3人ぐらいか。
白湯ではあるが、左壁にジェットバスが3つほどついていた。
温度は40℃にいくかいかないかぐらい
なのでかなりぬるく、ずっといられる気分だった。


出典:東京銭湯ホームページ引用


出典:東京銭湯ホームページ引用


カランはすべてホースのハンドシャワーで、スーパー銭湯とおなじ温度調節もできるが、なによりもこちらは固定シャワーなのでスーパー銭湯のような一定時間で止まることはない。
そのため手間が省けてノーストレス。屈指の使い勝手の良さだ。このへんはさすがランナー向けの銭湯といった感じである。
それとシャンプー、ボディシャンプーの備え付けもすべて一つずつ配置されてあるのは嬉しい。


出典:東京銭湯ホームページ引用


ちなみに客層はというと、なんと誰もいない。貸し切り状態だった。
訪れたのは土曜日の14時ほどで、きっとランナーたちでごった返しているだろうなと思っていたら、ガラガラ。
ただ鍵のないロッカーが多かったので、荷物を預けて走りに出掛け人は多かったようだ。時間帯によってはかなり混むだろうけど、自分が訪れた時はちょうど空いていたので、来るならこの時間がオススメだ。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 半蔵門
経路 斜め前を歩くだけ
周辺の環境 飲食店や林立したビル

●空間演出
建物外観 ビル
壁画・眺望 
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう

★設備
休憩所 受付の目の前にベンチがあって、店主が女性客と話していた
脱衣所 会社の更衣室みたいな感じ
シャワーの出 勢いがあり使い勝手が素晴らしい
浴槽の種類 ジェットバス
サウナ なし
男女入れ替え なし

■サービス
接客 とても丁寧な対応
清潔さ きれい
貸しタオル なし(買うなら200円)
備え付け あり

◆人
受付 60代ぐらいの女性
客層 不明
 

【案内】

住所
〒102-0083
千代田区麹町1−5−4

電話番号
03-3263-4944

アクセス
東京メトロ半蔵門線「半蔵門」駅下車、徒歩1分

休日
日曜、祝日(ゆず湯などのイベント湯は営業。)

時間
15:00−24:00
土曜は12:30~23:00

※東京銭湯ホームページ転載