銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

旭湯(横浜・日吉)

2020-04-14 08:11:00 | 銭湯

#旭湯










#日吉駅


▲東急東横線の日吉駅






▲日吉駅は関東の駅百選に選ばれてるらしい。普通の駅にしかみえないけど…


▲目の前の地図をみる緑色のところが慶応義塾大学


▲改札口右側の景色


▲吹き抜けの中央


▲旭湯は改札口をでて左側


▲階段を降りて


▲目の前に中央通り。ここは放射状に道が分かれている




ちなみに、今回はちょっと寄り道することに…






▲この中央通りを進み


▲寄り道の写真は端折る




▲コンビニを右折して「松の川緑道」を目指す


▲下って左側にある松の川緑道入り口


▲猫発見


▲野良にしてはふっくらしてる


▲慶応大学ラグビー部のグラウンド




▲そのグラウンド真ん前に


▲ヤモリのオブジェ


▲じつはこの制作者の田辺光彰氏は、中学生時代の美術の先生だった


田辺先生は横浜のシンボルタワーに鎮座する貝の彫刻も作成していた方で、この界隈では結構有名な方なのだが、なぜそうした人が中学校の先生をしていたのかいまもって謎である。



▲もう10年以上前の写真になるが、真ん中にある貝のオブジェが田辺先生の作品


▲シンボルタワーからの眺め



今回は、たまたま日吉に作品があるということを知って、旭湯に寄るついでに見にやって来た。
田辺先生は、やはり芸術家ということで少々変わったところがあって、当時はもう50代近くだったと思うのだが、階段の踊り場を一人で滑りながら遊んでたりと、童心を忘れない先生だった。
そのような純粋な気持ちがこの作品にも表れてるように感じた。


▲この日の桜は、4分咲き





そして、日吉駅に戻る




▲ここは学生が多い町だ


▲出て右側にあるサンロードを歩く




▲そのまま進む










▲サンロードを抜けて


▲まだ真っ直ぐ














▲ここでストップ


▲左折






▲コインランドリーがみえてくる


▲奥に旭湯。手前が駐車場。4台は止められそうだ










▲到着


出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ引用


中に入って下足箱に靴を預けると、左側に進めばロビー。テレビがあって、ソファーが囲み、奥にはマッサージチェアも備えてある。入浴客がビールを片手にくつろいでいた。
フロントは右側で、座るのは50代後半あたりの女性。人あたりがとてもよく、素敵な笑顔で出迎えてくれる。
貸しタオルをお願いすると、無料で貸し出してくれた。
男湯は左側で、のれんをくぐると白に統一された脱衣場。
ロッカーがランダムに並び、左側のロッカーは縦長でハンガーがついていた。
体重計はなぜか3つもある。それぞれ古さが違っていた。


出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ引用


扉を開けると、ちょっと狭い浴室である。
島カランは真ん中に一つと、左右の壁にもカランがあって、右手前に立ちシャワーが2つ。
左手前には水風呂。その隣にサウナがあった。
水風呂は何℃だろう?と足を入れてみると、予想外の深さで足が届かずズッコケそうになった。
肝心の温度はというと16℃ぐらい。掛け流しなので温度は一定だ。


浴槽は奥にあって、2つに分かれている。
左が浅浴槽で、その浅浴槽の左側がバイブラ。かなり泡立っていて、右側に超音波。温度は43℃ほどで、足を入れた瞬間に熱いと感じる。
右が深浴槽で、ボディエステ(ジェット)が入っている。温度は浅浴槽より若干熱めの45℃ぐらいか。
浅浴槽も深浴槽もどちらも薬湯だ。


出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ引用


ここは露天風呂も備えており、サウナの前にある扉を開けると(この時は常時開きっぱなしだった)、露天風呂がある。
ベンチもしっかり備えていて、観葉植物が取り囲み、仰ぎ見る空には銀色の煙突が輝いている。遮るものはほとんどなく、開放感があって気持ちいい。
露天風呂の大きさは2人が入れる程度で、こちらも薬湯。つまりオール薬湯である。温度は43℃で、露天風呂にしては熱い。


客数は、当初こそ少なかったものの、時間が経つにつれて徐々に増え、最後はかなり混雑していた。
年齢は中年を中心に若い人も多く、おそらく大学生あたりか。
露天風呂で涼んでいると、二十歳前後の2人組がやってきて、「熱っ!」「ほんま熱いわ!」と関西弁でまくし立てていた。そこへもう一人の仲間がやってくると「熱いやろ?」と自慢げに聞けば「中のほうが熱いわ!」「中も熱いんか」と呆れていた。
普段は銭湯に慣れてないと、この温度はさすがにキツいだろう。かくいう自分も入る瞬間は(熱いじゃん!←横浜弁)と思ったのだから…。


こんな感じで若い人が多いために若干やかましいものの場は明るく、雰囲気はとても良い。
それとここは薬湯三昧なので贅沢な気分にさせてくれる。
建物の80年代的な雰囲気とあいまって、個人的にはお気に入りの銭湯である。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 日吉
経路 サンロード先
周辺の環境 住宅やスーパー

●空間演出
建物外観 古い建物
壁画・眺望 タイル絵
統一感 あり
置物 特になし
照明 明るい

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 狭い
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 (全部薬湯)バイブラ、超音波、ボディエステ、露天風呂、
サウナ あり
温度 43~45℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 愛想がいい
清潔さ きれい
貸しタオル あり(0円)
備え付け なし

◆人
受付 50代後半ぐらいの女性
客層 若者や中高年


【案内】

住所
〒223-0061 
横浜市港北区日吉2-15-31

電話
045-563-1049

営業時間
14:30~23:30

定休日
毎週木曜日

※神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ転載

アクアプレイス旭(東京・浅草)

2020-04-11 06:56:00 | 銭湯

#アクアプレイス旭


✔丁寧な受付
✔明るい浴室
✔優しい空間








#浅草駅


▲東京メトロ銀座線の浅草駅


▲改札口


▲改札口を出たところ


▲近くの地図をみるとここ


▲今回は馬道通りを歩く


▲3番出口


▲階段をのぼり


▲上がったところ


▲振り返ると


▲神谷バーがみえる


▲こちらは歴史あるお店で、明治13年創業。日本初のバーだという。住所も浅草一丁目一番一号。まさに浅草の起点だ


▲その先に進むと開けたところにでる




▲左にスカイツリー


▲右にアサヒビールのビル。通称、うんこビル。2017年に再塗装したので、金ピカだ。自分が物心つく頃からあったので相当古いビルだろう


▲左に曲がる


▲とりあえず真っ直ぐ




▲右はす向かいにみえるのは、東武の浅草駅


▲真っ直ぐ進む














▲ここでいったん立ち止まると


▲左に曲がる


▲狭い路地を進むと




▲浅草寺がみえてくる。ここを右折すべきなのだが、ちょっと寄り道しよう












▲この日は平日だったにも関わらず、大勢の人でにぎわっていた


▲先ほどの場所に戻って右に曲がる














▲大通りにでる


▲左に進む


▲近くにあった地図




▲ここで止まり


▲右の横断歩道を渡る


▲このまま真っ直ぐ














▲ここで止まると左


▲左に向いたところ


▲浅草警察署を横切り


▲真っ直ぐ進む










▲右にアクアプレイス旭がみえてくる












▲到着


中に入ると、目の前に下足箱。靴をしまってると、なぜか無理やり体を押し寄せてくるご老人がいる。ほかが空いているのに、そこじゃないとダメだったのだろうか?


左に進むとロビーがあって、支払いは券売機ではなく受付。
座るのは、30代後半から40代前半ぐらいの男性だ。非常に人当たりがよく、丁寧な対応だった。
「いらっしゃいませ」「こんにちは」と一人ひとりにきちんと挨拶している。
当たり前といえば当たり前なのだが、こうした基本が徹底されてないのが銭湯業界である。
残念ながら手本を示すべき年配者より若手の方がしっかりしている。



出典:東京銭湯ホームページ引用



出典:東京銭湯ホームページ引用


貸しタオルを受け取ると(30円)、ここは左側が男湯だった。
脱衣場に入れば、やや小さめだがシンプルに徹した空間で、余計なものは一切排除されている。
左右と手前側にロッカーがあり、左側にはトイレ。
浴室の出入り口に棚が置いてあった。


扉をあけて中に入ると、マンション銭湯にしても少し狭いかな?と感じられるが、とにかく色彩が豊富で、子どもを意識したような作りである。
間仕切り壁にはチップタイル絵で海と夕焼けが描かれ、柱は階調を施したもので足下には赤い花。
まわりのタイルも色使いが豊富で、全体的に明るい空間だ。
一方で、そうした優しい空間とは裏腹に客層は浅草らしく任侠かVシネマの世界。多くの客が全身に入れ墨を入れていた。
こちらも色彩豊かである。


出典:東京銭湯ホームページ引用


浴室全体を見回すと真ん中に島カラン。
左右にもカランがあるが、左は手前に立ちシャワーがあって、その横におまけみたくちょこんと2つほどあるだけ。


出典:東京銭湯ホームページ引用


浴槽は、L字型で、左に突き出た部分が薬湯。入り口が足踏みになっていた。
この日はレモン風呂で、薬湯にくわえて輪切りされたレモンが入っていたので、本物のレモン風呂である。
温度は40℃と家のお風呂に入っているような感覚だった。



出典:東京銭湯ホームページ引用


隣が主浴槽で、最初にあるのが電気風呂。壁奥側になると深浴槽。右にむかってハイパージェット、座湯、ボディジェットと並ぶ。
温度は41℃ぐらいで、こちらもゆったりできる温度だ。


出典:東京銭湯ホームページ引用


浴室右側には階段があり、上ると左手前に水風呂。3人ほどが入れそうなスペースで掛け流しだった。
その隣にサウナがある。6~7人タイプの大きさ。


出典:東京銭湯ホームページ引用


出典:東京銭湯ホームページ引用


全体的にみると設備自体にそれほど特徴はなく、パッとみ普通の銭湯かなといった感じなのだが、随所に店主の優しさがにじんでおり、とても居心地の良い銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 浅草
経路 浅草寺を横切り商店街を抜ける
周辺の環境 商店街

●空間演出
建物外観 マンション
壁画・眺望 海
統一感 あり
置物 なし
照明 普通

★設備
休憩所 フロント前のロビー
脱衣所 やや狭いけど綺麗
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 薬湯、ハイパージェット、座湯、ボディージェット、水風呂
サウナ あり
温度 40~41℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 丁寧
清潔さ きれい
貸しタオル あり(30円)
備え付け あり

◆人
受付 40代ぐらいの男性
客層 高齢者が中心


【案内】

住所
〒111-0032
台東区浅草5−10−5

電話番号

アクセス
つくばエクスプレス「浅草」駅下車、徒歩7分

東京メトロ銀座線「田原町」駅よりバス。「浅草4丁目」下車、徒歩1分

休日
火曜

営業時間
15:00−25:00

※東京銭湯ホームページ転載

山陽館(川崎・小田栄)

2020-04-07 07:02:00 | 銭湯

#山陽館









#小田栄駅


▲JR南武線支線の小田栄駅。支線とあるように、本線から臨海に続く路線だ


▲降りると


▲無人駅である




▲周囲には巨大なショッピングモールがあるが、周りは安穏とした雰囲気


▲左(川崎駅方面)へとテクテク歩く








▲途中にあるのが栄湯。ここも訪ねたが、今回はスルー




▲まだ真っ直ぐすすみ








▲大通りにでる


▲横断歩道をわたり


▲ここでストップ


▲右に進む




▲この串焼き屋さんのところで止まり


▲左折






▲ここで立ち止まり


▲右に進む




▲すると左側に煙突がみえてくる






▲コミカ風呂


▲右の裏側に見ると薪の山




▲これだけの材木を処理するとなると大変だろう


▲到着


建物の中に入ると、やはり古い雰囲気を漂わせており、受付に座るのは30代後半から40代前半あたりの男性。
とても真面目そうな対応で、貸しタオルをお願いすると「大きい方が50円で小さい方が無料です」と言われた。もちろん無料の小さい方をお願いした。
ロビー奥にはソファとテレビがある。
男湯は右側で、中に入ると横長の作り。前後にロッカーがあり、扇風機と空気清浄機が稼働していた。トイレは和式でこのあたりも昔のまんまか。


浴室の扉をあけると、薬湯のいい匂いが漂ってくる。この日はヘルスケミカルのワイン湯だった。
作りはいたって標準的なもので、真ん中に島カランがあり、左壁は手前に立ちシャワーが一つ。その先にカランが続く。


浴槽は奥にあってL字型。
左が深浴槽で先ほども述べたように薬湯で温度は41℃前後とマイルド。最近は熱湯ばかりだったので、このあたりだと新鮮に感じた。
隣が主浴槽の白湯。
左がなにもなくて、右端にバイブラ。そこから手前にかけて座湯がふたつ。
一番手前が水風呂である。温度計は22℃を示していたが、実際はかなり冷たく、おそらく14℃ぐらいか。
ここは川崎の銭湯らしくサウナもあって、手前右側にある。


出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ引用


出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ引用


さらにここは露天風呂まで備えてある。サウナと水風呂の間にある通路の右扉をあけると、最初は外気浴用の椅子が目に飛び込み、その奥に3~4人は入れそうな露天風呂があった。
岩風呂を模しており、38℃ぐらいとかなりぬるい温度。
露天風呂からは煙突もみえて、住宅街にありながら、なかなか開放感がある。


浴室内は若干古さを感じさせ、いたるところが剥げかかっている。カランのハンドルはプラスチックの地肌がむき出しになっており、その歴史を物語っていた。
ただ、逆にいえばそれだけ懸命に磨き上げてきた痕跡でもあり、経営者の真面目さを裏付ける証拠でもあるだろう。
実際に室内はとても綺麗だった。
自転車の世界でいう「汚れは恥。傷は誇り」といったところか。
日常で使うには、まさに理想的な銭湯ではないかと感じた。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 小田栄
経路 川崎方面へ進む
周辺の環境 住宅街

●空間演出
建物外観 昔ながらの建物
壁画・眺望 土器をモチーフにした現代美術
統一感 あり
置物 なし
照明

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 やや小さめ
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 薬湯、バイブラ、座湯、水風呂、露天風呂
サウナ あり
温度 38~41℃
棚 なし
男女入れ替え なし

■サービス
接客 真面目
清潔さ きれい
貸しタオル あり(0円~50円)
備え付け なし

◆人
受付 30代後半あたり
客層 高齢者


【案内】

住所
〒210-0837 
川崎市川崎区渡田3-14-7

電話
044-333-7683

営業時間
13:40〜24:00

定休日
7日・17日・27日

※神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ転載

銭湯の寄り道

2020-04-05 16:59:00 | 日記


いつもブログを読んでいただきありがとうございます。

日頃は銭湯を巡るブログを書いていますが、途中で寄り道をしながら写真を取ることもあります。

今回は、そんな寄り道をしたときに撮影した写真を紹介したいと思います。

いまはコロナウイルスの影響で外出制限などが見られますが、そうした街の変化もお届けできたらと思います。


まずは、目黒川沿いの桜の写真から…。
 



2019年
目黒川



この時の押し寄せる熱気は圧倒されるものがありました




















2020年
目黒川



打って変わり、今年の目黒川








やはり予想通りとても閑散していました。しかし人がまったくいないわけでもなく、落ち着いた雰囲気がとてもよかったです




桜の美しさは変わらず














目黒川をピンク色に染める花筏(はないかだ)




翠雨のように降り注ぐ桜












お店は臨時休業






2019年
渋谷




この時は相変わらずの混雑ぶりでした






2020年
渋谷








いつもなら人に取り囲まれるハチ公像もごらんの通り





まばらなスクランブル交差点








ここまで閑散としたセンター街はみたことがありません




世界一客数が多いとされるスターバックスはもぬけの殻






率先して休業を表明した渋谷109







2018年
原宿






渋谷をしのぐ混雑ぶりで有名な原宿








2020年
原宿


そして現在






東急プラザも臨時休業






竹下通りもこのように寂しさを漂わせています




振り返ると意外といるかも?




意外と外国からの観光客も






近々オープン予定のウィズ原宿








旧原宿駅舎




左にあるのが新しい原宿駅入り口




こんな寂しい原宿は初めてみました



来年は、また賑わいを取り戻した東京を撮影できたならと思います






松の湯(川崎・東山田)

2020-04-04 07:40:00 | 銭湯

#松の湯


✔圧倒的なバリエーション
✔広いロビー
✔夜に来るべき銭湯









#東山田駅


▲横浜市営地下鉄グリーンラインの東山田駅


▲東山田と書いて、ひがしやまたと読む。なぜ濁らせない?


▲現在地。地図をみての通り、まわりは殺風景な場所である


▲とりあえず右にある中原街道という道に出れば、だいたい近くまで行ける


▲出るのは3番出口


▲でたところ


▲横断歩道を渡る


▲右を向くと高速道路。この高速道路と途中で一度交錯することになる


▲進むのはちょっと左


▲その前に東山田駅を振り返る。周囲の環境から浮いたデザイン


▲すぐに右


▲そのまま進もう






▲この道路が中原街道。ここを右折する


▲住宅街の中に畑が点在している。しばらく真っ直ぐ進む
















▲大きな鉄塔。むかし鉄塔をたどって旅をした小学生の物語を思い出した








▲高速道路の下をくぐる




▲抜けたところ















ここでストップ!

今回おとずれる松の湯は川崎の銭湯であるが、最寄り駅は横浜市営地下鉄である。つまり横浜から川崎まで歩いていることになるが、じゃあどこが市境なのか?というと、ここである。
この地点で後ろを振り向くと



横浜市都筑区の看板。

前を向くと、



川崎市高津区の看板。

境界をまたいだからといって、なにか変わるわけじゃないけれども…。



▲そして、右にある「ここを左折」という看板のところを右折する



▲右に向いたところ


▲ほぼ近くまで来ている






▲左に見えている






▲自宅をかねた銭湯らしい


▲到着


外観は銭湯らしくなく、どこか建設会社みたい建物だ。
下足箱から入って左をみると、銭湯にしてはかなり広めのロビー。その右手に受付がある。
受付の前に券売機があり、様々なメニューが用意されていた。
入浴料は470円。貸しタオルが30円。そしてサウナが250円である。


受付に目を向けると座るのは60代ぐらいの女性。愛想は決して良くないが、悪い印象もない。ただ帰りのときはなぜか子ども扱いされた。
貸しタオルを受け取る前に「下駄箱の鍵を出してください」と言われ、タオルと一緒にプラスチックのタグも渡される。


ここは二種類の浴室があり、和風の「湯屋物語」と洋風の「アクアスパ」である。週ごとに入れ替えてるようだ。
今回は左側のアクアスパが男湯だった。


ロビーを振り返ると、真ん中にソファーがあり、窓際にはテーブル席。
驚いたのは、その入り口横にウォーターベッドがあったことだ。
スーパー銭湯でも見たことない代物。
利用価格は200円とまあまあの値段。


出典:spa‐tokyoホームページ引用
▲入り口


出典:spa‐tokyoホームページ引用
▲カフェみたいな雰囲気のロビー


脱衣場に入ると、高齢者がベンチに横たわって眠っていた。
広いロビーがあるのに、なぜ脱衣場でわざわざ寝ているのか。
脱衣場は、左半分がほとんど空間になっていて、右側にロッカーが並ぶ。
コインリターン式と通常の鍵だけのロッカーに分かれている。
ほかには洗面台もあるが、アメニティらしいものは見かけず。ドライヤーは20円と有料タイプ。


出典:spa‐tokyoホームページ引用


浴室内に入ると、ほかの銭湯と違って真ん中に浴槽がある。
しかも内部の作りが複雑で、細胞の解剖図をみてるような気分だ。
カランは、浴室の壁際全体に並ぶが、右手前は立ちシャワーがあり、その隣にボディーシャワー。手前と左壁は普通の固定シャワーだが、奥は仕切板があってハンドシャワーである。
ここまで多彩な設備を揃えるのはなかなか手が込んでいる。あらためて川崎は意欲的な銭湯が多いと感じる。
サウナは、ボディーシャワーの奥横にあって、そのさらに一番奥に水風呂。3人ぐらいは入れそうなスペースで、自分の肌感覚だと16℃ぐらいか。


肝心の浴槽はというと、かなり大きめで、色々とあるが一つひとつは小さい。
まず手前が歩行湯のようなループ状の浴槽になっていて、ハイパージェットが端っこに取り付けられている。
温度は38℃あるかないかぐらいの低温。
奥側は説明しづらいのだが、一番奥が左右に一人用ずつの岩盤浴(チップタイル)があって、さらにその手前側が主浴槽。もう一つ手前が左に寝湯。右が座湯である。
水まくらは残念ながら冷たくなかった。
右隅っこに電気風呂。
温度は41℃ほどとマイルドだ。
ちなみにここは軟水でもあるらしく、とにかくありとあらゆるものが投入されている。
ここまでが室内。


ここは露天風呂もあり、扉をあけて外に出ると浴槽は2つに分かれている。
左が若干小さめの炭酸泉。
入ると、通常の炭酸泉だが濃度が低い。やはり初期型か。
右は湧出口に備長炭を置いた白湯で奥に打たせ湯。手前も打たせ湯だが、それがなんとウォーターパールだった。


出典:spa‐tokyoホームページ引用
▲脱衣場側からみた写真。分かりづらいが、泡立ってるところにウォーターパールが流れている


ウォーターパールはご存知の方も多いと思うが、知らない方もいると思うので簡単に説明すると、壁から流れる水にストロボが照らされる装置である。
ストロボによって水の流れがスローモーションや、逆流してるようにみせることができる。
つまりプロジェクションマッピングのハシリみたいなものである。それが夜限定で演じられる。
訪れたのは、14時ほどで暗くなるにはまだ時間があり、残念ながら見ることができなかった。


言葉で説明するより、動画を見てもらう方が手っ取り早いだろう。



まさに光りのマジック。
松の湯のはもっと大きいので、動画以上の素晴らしいものが見れたに違いない。昼来たことが非常に悔やまれた。
ただ、ほかの設備も充実していたので、それだけでも十分楽しめる銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 東山田
経路 中原街道
周辺の環境 住宅街

●空間演出
建物外観 会社みたいな建物
壁画・眺望 南国の写真パネル
統一感 あり
置物 ウォーターベッド
照明 明るい

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 規模にしては普通の広さ
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 歩行湯、岩盤浴、電気風呂、寝湯、座湯、水風呂、炭酸泉、露天風呂
サウナ あり
温度 38~41℃
棚 あり
男女入れ替え あり

■サービス
接客 普通
清潔さ 普通
貸しタオル あり(30円~)
備え付け なし

◆人
受付 60代女性
客層 高齢者


【案内】

住所
〒213-0026 
川崎市高津区久末20

電話
044-777-6827

営業時間
14:00〜24:00
土曜日12:00〜24:00
日祭日
9:00〜24:00

定休日
毎週月曜日(祭日の場合は翌日)

※東京銭湯ホームページ転載