銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

千代の湯(東京・学芸大学)

2020-06-06 06:16:00 | 銭湯
東京・学芸大学
#千代の湯







東急東横線
#学芸大学駅







▲路線図をみるとこんな感じ


▲降りる




▲改札口


▲地図をみると、今はここ






▲駅を振り返る。学芸大学駅とあるが、昔はあったもののは、今は存在しない


なぜ学芸大学の名前が今もあるのかというと、残したほうが街のイメージとしてはいいと判断したためらしい。
知らない人からすると誤解を生む迷惑な名前であるが…。



▲メインストリートではなく、この左にある狭い路地に入る








▲右折する






▲左の黄色い建物が、千代の湯の入るマンション


▲銭湯のボイラーがむき出しで稼動中だ


▲突き当たりまで行くと


▲左折する








▲到着


ここはマンション銭湯ということで、入り口から半地下である。
少し階段を下って左側の入り口に入ると、銭湯業界では珍しくバリアフリーになっている。
靴を脱いで目の前の下足箱に入れると、進めば左手に自販機。
タオルセット(150円)はあるものの小さな貸しタオルはなく、購入するしかない。とはいえ、値段は70円とかなり良心的だ(さすがに生地は薄かったけど)。
チケットを手にしてフロントに行くと、座るのは30代半ばぐらいの女性。
マスクをしてるため最初は見た目が20代近くに感じたが、声の感じからするとそれぐらいかな?と感じた(間違ってたらスミマセン)。
とても愛想が良くフレンドリーで、理想的な対応である。


ここもコロナウイルスの影響でフロントを透明シートで囲い、トレイを使ってやりとりする。
最後は手にアルコールを吹きかける入念のいれようだ。


フロント前にはロビーがあり、デザイナーズ銭湯らしく統一感のある作り。
ゆったりできるソファーとテレビがあって、そのロビーの前に男湯の入り口がある。自販機もあり、暑くなってきたせいかビールが売り切れだった。



出典:東京銭湯ホームページ引用
▲ロビー。右奥が出入り口


のれんをくぐって中に入ると、とてもシンプルな形をしていて、横長で手前と左側にロッカーが並び、真ん中には椅子。
無駄が一切排除されている。
ロッカーは和風の装いで、このあたりもデザイナーズ銭湯の特徴だろう。


扉を開けて中に入ると、やや薄暗い室内。これだけで今井健太郎設計事務所の仕事だと分かる。
まず真ん中に島カラン。左手前に立ちシャワーがあって、左壁際にもカランが並ぶ。
右側がすべて浴槽で、最初の手前側が炭酸泉だ。
これは浴槽だけでなく、洞窟みたいに壁に囲われている。水面の揺らぎが天井に反射されて、童心に返るような穏やかな気持ちになれる。
一方でスペースが狭いため、入れるのは基本2人。炭酸の濃度も濃いとは言い難く、このあたりは少し残念だった。


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲女湯

その炭酸泉奥にあるのが水風呂。サウナがないのに水風呂があるのは珍しいのではないだろうか?
一段上に作られたもので、手を入れてみたところ、16℃もあったかなといった感じの水温だ。
そしてその隣奥が、L字型になった主浴槽で、一つの湯船の中に多彩な設備が組み込まれている。
手前がバイブラで、3人ほどが並んで入れるスペース。
一番奥の右から、電気風呂。そんなに刺激は強くない。
左にむかって、座湯、ジェットバス、ボディジェットだ。
温度は意外にも熱めで、43℃ぐらいか。もしかするともう少し熱かったかもしれない。
デザイナーズ銭湯の中ではかなり高めの温度だろう。


壁絵は、赤富士で見事な筆さばき。ここまでヴィヴィッドな赤富士はみたことがない。雲の描き方も印象的。



出典:東京銭湯ホームページ引用


客層は、高齢者ももちろんいるが、若い人が多かった。もともと駅のすぐそばという利便性と綺麗な銭湯ということで若者を引きつけるのだろう。
ここしかないような特別な設備はなかったが、完全度の高い銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 学芸大学
経路 商店街を通る
周辺の環境 マンション、飲食店

●空間演出
建物外観 マンション
壁画・眺望 赤富士
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 きれい
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 
サウナ なし
温度 43℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 愛想がいい
清潔さ きれい
貸しタオル あり(150円)
備え付け なし

◆人
受付 30代ぐらいの女性
客層 高齢者と若者


【案内】

住所
〒152-0004
目黒区鷹番2−20−3

電話番号
03-3712-1271

アクセス
東急東横線「学芸大学」駅下車、徒歩2分

休日
月曜

営業時間
15:30−25:00

※東京銭湯ホームページ転載

栄湯(川崎・小田栄)

2020-06-02 07:01:00 | 銭湯
川崎・小田栄
#栄湯









JR南武線支線
#小田栄駅

▲JR南武線支線の小田栄駅






▲ここは無人駅である




▲駅前バスターミナル


▲改札口をでて左に進む










▲歩いて2~3分でみえてくる








▲到着


マンション銭湯ということで下足箱のスペースは狭い作りになっている。一方で、右に進むとロビーは意外と広い。
テレビが端っこにあって、そのまわりをソファが並ぶ。
フロントは左側にあって、座るのは80代ぐらいの女性。高齢女性特有の愛想はないけど、悪い印象もない。ちょうど女性客と話している最中だった。
貸しタオルをお願いすると、すぐに出してもらえたが、有料か無料か言われなかった(けっきょく無料だった)
男湯は左右どちらだろう?と眺めると、なんと入り口が3つもある。
左側が女湯で、右側が男湯。
真ん中は物販をストックするための部屋のようだった。


出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ引用


のれんをくぐって中に入ると、脱衣場も扉が多くて戸惑う。
トイレを入ろうにもどれを開けていいのか分からず困惑した。
よくよく見えればトイレにはちゃんと「便所」と書かれてあったので問題なく使えたのだが、中には色々と開けてしまう人もいるだろう。
ほかはだいたい普通の作りで、手前にベンチがあって、左右にロッカーが並ぶ。
右側にサウナがせり出しており、その上にスピーカーがあったが、なぜかテレビの音を流していた。


浴室の扉をあけると、最初に驚かされたのが、マンション銭湯にしてはかなり広いことである。
天井はアーチ状になっていて、壁絵は天井近くまで描かれている。




出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ引用


浴室真ん中には島カランが2つあって、左の壁際にも並ぶ。カランに比べて客数は多くないので、隣に人が座らなくて快適。ただ、シャワーがめちゃくちゃ熱いので慣れるまで大変だった。


右側にはサウナ。そのサウナと柱を隔てて水風呂。水風呂は2人ぐらいが入れそうな大きさで、水温は14℃前後
その水風呂の隣に立ちシャワーが2つあって、立ちシャワーの横にボディジェットがある。
これだけでもなかなか凄いが、浴槽もかなり凝っている。


浴槽はすべて奥にあるが、湯船一つひとつが隔てられている。
最初に右側をみると、一番手前が電気風呂。一人用だが少し大きくて手を突っ込んでみたところ、なかなかの刺激である。
その電気風呂の奥が白湯。白湯自体はなんの変哲もないが、一番奥が湧出口で、それが高い位置にあるのでカーテン状に流れていて、なかなか凝った演出だ


そこから左に目を向けると、こちらも変わっていて、座湯が2つ、寝湯が1つと並んでいるのだが、その頭上になにやら巨大なコンクリートの突端がある。
なにコレ?と思ってると、なんと頭上から赤外線を放射する装置だった。こんな大掛かりなものを頭上に作るなんて!
ずいぶん手が込んでるというかなんというか…。
その左が深浴槽で、ここだけ少し温度が高く43℃ほど。


従業員用の扉がある通路を隔てて、隣に設置されたのがシルク風呂。さらにラドンイオン泉と解説があった。


出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ引用


こんな感じで、規模こそスーパー銭湯にかなわないものの、マンション銭湯でこの広さと充実ぶりは率直に驚いた。
足元もタイルでなく石作りだったりと、見れば見るほど細部に拘りが感じられる。
当初は、黒ずんだ外観をみたときに、ここは大丈夫だろうか?と少し不安に思ったのだが、そうした予想を裏切る素晴らしい銭湯だった。


一方で、なぜかこうした充実ぶりとは裏腹に客数はとても少なく、ゆったりすごせるので快適。サウナ料金(強気の東京価格で300円)とシャワーの熱ささえ気にしなければ、理想的な銭湯だろう。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 小田栄
経路 歩いて2~3分の近さ
周辺の環境 住宅

●空間演出
建物外観 古いマンション
壁画・眺望 滝のタイル絵
統一感 あり
置物 味噌コーラなるものが売っていた
照明 ふつう

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 ふつう
シャワーの出 勢いがあるが熱い!
浴槽の種類 電気風呂、座湯、寝湯、シルク風呂
サウナ あり
温度 42~43℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 ふつう
清潔さ きれい
貸しタオル あり(0円)
備え付け なし

◆人
受付 80代ぐらいの女性
客層 高齢者


【案内】

住所
〒210-0843 
川崎市川崎区小田栄1-11-23

電話
044-344-0627

営業時間
15:00〜23:00

定休日
月曜日(祝日は営業)

※神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ転載