しゅぷりったあえこお nano

ブログ版 シュプリッターエコー

消費が落ちたのはだれのせい?

2008-10-01 23:00:38 | 経済
 景気が悪くなっている、と日本銀行が発表しました。
 国民の消費が落ちていることを一つの理由にあげています。
 国民の消費が落ちているのはどうしようもないことのような言い方です。
 けれど、やっぱりこれも政府の政策の失敗の結果でしょう?

 前々々首相の小泉さんは、日本の経済を立て直さなければならない、そのためには構造改革や規制緩和をやらねばならない、国民は痛みに耐(た)えなければならないが、やがて経済が上向いたときには給料が上がって、生活も豊かになる、今はしんぼうのときだ、とさかんに主張したんです。
 しかし、国民がしんぼうして、働いて、それどころか大量にリストラされて、確かに数字(統計)の上では経済が上向きましたが、さて国民がそれでほんとうに豊かになったかといいますと、結局のところかんじんの利益のほうは大株主(大口投資家)や大きな企業の経営陣らが独り占めにしてしまって、一般の国民にまではほとんど下りてこなかったのです。

 一般の国民が豊かになっていないのに、そこで消費が伸びるわけなどないじゃないですか。
 ぼくらアホな国民は小泉さんの煽(あお)りに乗せられて、けっきょくダマされたというわけです。
 今から振り返ると、小泉さんは大金持ちをいっそう大金持ちにして、それに引き替えふつうの国民をぐいぐいと貧困へ追いやる首相だったわけですね。

 それに大株主(大口投資家)たちへ流れた金というのは、金貸しのシャイロックがやったみたいに、また投機のほうへ動きますから、消費の力にはならない。
 金は日本の国にダブダブにダブついているのに、一般の国民のなかにはむしろ貧しさが広がっているという、ばかげた社会になってしまっているのです。

 ぼくらアホな国民は早くカシコくならんといかんでしょうね。
 でないと、このさきも貧乏クジを引かされるばかりです。

 カシコい国はカシコい国民でないとつくれません。
 でも、ぼくら日本の国民はそれができるはずなんです。