しゅぷりったあえこお nano

ブログ版 シュプリッターエコー

自業自得の? 食品危機

2008-10-16 00:12:36 | 社会
 今度は中国から輸入した冷凍インゲンから大量の殺虫剤ジクロルボスが見つかりました。
 基準の2万3千倍というとほうもない汚染値からみて、あるいはこれまでの毒ギョーザ事件やメラミン事件とは違った複雑でブキミな背景があるかもしれないと、そんな予感もするのですが、いずれにせよこれらの事件で明らかになってきたのは、ぼくら日本人が食う食えないの問題まで外国にノド首をつかまれているということです。

 外国で農産物の生産量が落ちるようなことになったら、たちまち日本への輸出が止まって、ぼくらは食糧難の不安におびえることになるでしょう。
 外国の飢饉(ききん)がストレートにぼくらの生活を壊します。
 それでも金持ちの日本人は食えるでしょうが、ぼくらふつうの日本人は飢えにさらされることでしょう。

 もし食糧を利用して大規模なテロを企てる組織的なグループが出てきたら、それこそ赤子の手をひねるみたいに簡単に大勢の日本人が殺されてしまうことになるでしょう。
 この点ではほとんど無防備なことが、このたびの被害者続出ですでにはっきりしています。

 それに、輸出する国の国民の立場、とりわけ途上国の国民の立場に立てば、国民は貧しい食生活に耐えているのに、生産物がどんどん日本へ持っていかれるわけですから、いい気分なわけがありません。
 長い年月の間に日本への反感が国民的に蓄積されていくでしょう。

 なんでこんなアブナイ国になってしまったと思います?

 まず一つは、アメリカ一辺倒の自民党政府が、アメリカの農産物をもっと買えというアメリカ政府の圧力に屈して、無節操に市場を開いてきたからです。
 二つ目は、もうければいいという日本の商社が、国民の行く末のことなど考えずに、ただただ安い外国の農産物の買い付けにチミチをあげてきたからです。
 三つ目は、なんでも安けりゃいいというぼくら国民が、目先の損得だけで、外国産の食糧に競ってむらがってきたからです。

 おかげで、かんじんの日本の農業が立ち行かなくなってきて、今ではもう自給できるもののほうが少なくなってしまいました。

 つまり、アホなぼくらの政府とアホなぼくらの商社とアホなぼくら国民の“アホ三重唱”の結果です。
 まあ、ジゴウジトク(自業自得)ということになりますが…。