しゅぷりったあえこお nano

ブログ版 シュプリッターエコー

ありがとう、金本選手! そしてG党さん、おめでとう

2008-10-11 10:39:37 | 阪神タイガース
 タイガースがベイスターズ戦に逆転負けして、ついにペナントレースの優勝をのがしました(4-3 横浜スタディアム)。
 ジャイアンツの猛追撃に屈しました。

 けど、思ったほど、ハラは立たないんですね。
 選手がいいかげんで、それで敗れたんだったら、怒り心頭に発したことだろうと思うのですが、あの金本選手の姿を見ていると、あれ以上のことを選手に強要するのは、もう気の毒な気がするんです。

 金本選手はいまや球界を代表する大選手です。
 その人が、試合の前日にみずから若い選手の中に入っていって、ほんらいならしなくていいバッティング練習に汗を流し、そして実際、試合当日には先制の2ランホームランを放ち、そこまでひたむきに力を尽くして、それで敗れたんですからね。
 もう、それ以上、なにが言えるというんです?

 じゅうぶんです。
 むしろ、美しいものを見せてもらった思いです。

 優勝してもしなくても、金本選手はやはりすごいプレーヤーです。
 彼が四番にいて、それで負けたら、それはもうどうしようもないんです。

               ◇ 
 他方、彼のすがさがわかるだけに、ジャイアンツを優勝へ牽引(けんいん)した小笠原選手のすごさもわかるんですね。
 タイガースに金本あり、なら、ジャイアンツに小笠原あり、です。
 金本選手に脱帽するのと同じように、小笠原選手にも脱帽です。
 小笠原選手が活躍したジャイアンツを、いまはもうすなおに祝福します。

 ジャイアンツファンのみなさん、ほんとうにおめでとう。

ホントのこと言って? 懲戒処分―NHK

2008-10-10 10:08:02 | 報道
 NHKが相談窓口「視聴者コールセンター」の担当職員を懲戒処分にしたそうです。
 9月10日の自民党総裁選のニュースを7時の報道ワクを広げて放送したところ、視聴者からどうしてわざわざ時間幅をとっのか、と問い合わせがあって、その問いに対してその職員氏は「自民党をPRするためです」と答えたというのです。
 どうやら、思わず正直に口をすべらせてしまったらしいんですね。
 それがNHKの上層部の怒りを買って、懲戒処分にされたわけです。

 でも、ホントのことをもらして叱(しか)られたとすれば、ちょっと気の毒じゃありません?

拝啓、ジャイアンツファン様

2008-10-09 00:02:09 | 阪神タイガース
 天王山と呼ばれた試合でタイガースに完勝したジャイアンツを見ていますと、きょうの対ベイスターズ戦なんて楽勝だろうと思っていましたが、ゲームというのはやっぱり人智では測りがたい側面がありますねえ、ジャイアンツがそのベイスターズに敗れました(8-4 東京ドーム)。
 最終的にジャイアンツの優勝はもう動かないと思いますが、ジャイアンツファンのみなさんは心波立つことですね。
 もう絶対間違いない、いやひょっとしたら、いやそんなはずがあるものか、いや…。
 G党たちの心の揺れに、トラ狂の無念さを超えて、共感というか、共振というか、妙なリアリティーを感じます。

 おたがいに大変な1年でしたなア。

悪夢に久保田投手が出てきました

2008-10-04 13:18:16 | 阪神タイガース
 まあ、優勝戦線から脱落するときには、いつもこういう試合があるんですよ、ね。
 ゲームの中盤までは完勝ペースで、ところがわずかに一手をあやまって、終盤でよもやの逆転負け。
 元気のないスワローズ相手に6回までは5-0で圧倒していて、しかし終わってみれば5-7(10月3日、神宮球場)。

 まあ、そういうこと。
 と、いまやサトリの気持ちでスンナリ結果を受け入れた。
 ツモリだったんですがね。

 一晩中、繰り返し、繰り返し、同じ夢にウナされました。
 6回まで安藤投手が完璧に投げて、もうこれで完勝だと思っているのに、7回に久保田投手が出てきて、コンコン打たれて、たちまち満塁のピンチを迎えてしまう、そこのところを、何回も、何回も…。
 それも、ほんとうに一晩中。
 リプレイ、リプレイ、あくなきリプレイ…。
 テレビの中継がなくて、ラジオの実況で聴いていたんですが、夢の中ではちゃんと映像まで出てきて、ですよ。

 寝付きが悪くて、キツネさん(いなりずし)の小さいのを6個、それに3分待ての即席ラーメン1杯をヤケ食いしたのが、ひょっとしたらタタった、のかな。
 おキツネさんにアイサツして、正座で食べるべきだった?

 朝起きて、もうグッタリ。

 しかし、今シーズンの久保田投手は力が落ちて、打たれるのがわかっているのに、なんであそこで久保田投手なんですかねえ。
 原監督がどこかでミスって、ジャイアンツが失速するだろうと期待してましたが、他人の不幸を望んではいかませんナ、さきに岡田監督がコケちゃいました。

アメリカに気がねして一佐のクビ切った腰ぬけ防衛省

2008-10-03 23:14:57 | セイジ
 自衛隊の一等空佐の北住(きたずみ)英樹さんがクビ(懲戒免職)にされました。
 防衛秘密を読売新聞の記者にもらしたから、というのです。

 どういう秘密かといいますと、それがたいした秘密ではないんです。
 秘密だなんて言えないほどのシロモノです。
 中国の潜水艦が南シナ海の海中で火災を起こした、ただそれだけのことなのです。

 よその国の潜水艦の火事を新聞記者にもらしただけで自衛隊をクビになる、なんぼなんでも常識はずれの処分です。 
 中国艦火災のどこが日本の防衛秘密なのか、と記者たちも防衛省に問いただしましたが、防衛省も明確な返事をようしません。
 防衛省の増田次官は「(答えを)差しひかえたい」というばかりです。

 なぜこんなバカなことが起こるんだと思います?

 結局のところ、これはアメリカに気がねしての“いけにえ”だと考えるほかありません。
 中国潜水艦の事故情報はアメリカの国防省から送られてきたものです。
 アメリカ様からいただいたご情報がもれてしまった、それで、エライこっちゃとアワを食った防衛省が、アメリカ大統領様にカンニンしてくださいと這(は)いつくばる姿を示すために、一等空佐のクビを差し出したというわけです。
 北住さんはアメリカへの人身御供(ひとみごくう)にされたのです。

 なんてナサケない日本の防衛省の姿でしょう。
 番犬がご主人さまに叱(しか)られて、ハラを出すのと同じです。
 さすがに防衛省もそんな恥ずかしいことを公(おおやけ)の目にさらすことはできませんから、ワケのわからないことをモグモグ言って、逃げを打っているのです。

 もしアメリカで同じような新聞記者への“秘密ろうえい”が起こったとしても、せいぜい責任者のそれとわからないような穏やかな配置転換があるくらいでしょう。
 自衛隊の一等空佐がクビになったと伝えられて、アメリカはむしろ内心ビックリしたと思いますよ。
 日本の防衛省の忠犬ぶりにニンマリもしたでしょうけど。
 バカなやつらだ、とハラの中では笑いながら。

 日本の自民党政府はなんでこんなにまで主体性がないんです?
 首相の麻生さんは「強い日本」をつくると言っておられますが、民族の誇り、人間としての誇りを捨てて、アメリカに這いつくばるような腰ぬけの政府では、強い国などつくれるわけがありません。
 言ってることとやってることが余りにも違います。

美しい鬼だった―清原選手引退

2008-10-02 00:36:41 | スポーツ、オリンピック
 ゆうべのことです。
 JR三ノ宮駅の角の交差点に人だかりができていました。
 テレビに見入っている人びとでした。
 
 テレビの画面では大映しになって男の顔が泣いていました。
 鬼のようなコワい顔をくしゃくしゃにして泣いていました。
 野球の鬼となった男です。

 鬼は、京セラドームの、その上の、夜空に向かって叫びました。
 「天国の仰木監督、ありがとうございます」
 しぼりだすように叫びました。

 23年前、甲子園球場で笑顔を輝かせていた高校球児。
 あのさわやかな若者が、あのあとプロ野球の世界に数々の記録を残し、そして鬼のような顔になって、いま現役を去ろうとしているのです。
 プロ選手としての闘いの年月が、闘いの人生が深く、深く、刻まれた顔なのです。 
 退場の花道では、5歳と3歳になる彼のこどもが待っていました。

 清原選手の涙をテレビで見たのは二度目です。
 
 一度目は20年ばかり前の秋、西武ライオンズの選手として日本シリーズで読売ジャイアンツと対戦し、優勝を決めた日のことです。
 勝利が決定的となった最終回、彼は一塁ベースを守りながら、ハラハラと、まるできらめくような大粒の涙を落としました。
 その瞬間をテレビカメラがクローズアップでとらえました。

 プロ世界の入り口で清原選手はいきなり残酷な裏切りに遭いました。
 ジャイアンツが指名を約束しておきながら、ドラフト会議では清原選手の親友の桑田投手を選びました。
 清原選手は大阪の生まれですが、心からジャイアンツにあこがれていたのです。
 最も愛するものからの思いもかけなった裏切り。
 日本シリーズの落涙には、二重にも三重にも、あるいは四重にも五重にも、複雑な心の動きが見えました。

 けれど少年時代に心にはぐくまれたあこがれは、彼じしんにさえどうすることもできないほど強く、深く、熱いものだったのでしょう。
 1996年、FAを取得してついにライオンズからジャイアンツに移ります。
 タイガースの当時の吉田監督が、タテジマのユニホームをヨコジマにしてもいい、清原を大阪に迎えたい、と申し出たのさえ蹴って、です。

 しかしその夢のジャイアンツがまたしても裏切ります。
 年齢を重ねるに従って故障が出はじめ、往年の活躍ができなくなるのはプロの選手の宿命です。
 衰えていく力を取り戻すため、選手もひそかに自分との死闘を繰り広げていくのです。
 清原選手が鬼の顔になったのも、そのころからのことでした。
 けれどジャイアンツはとうとう彼を放り出してしまうのです(2005年)。
 キャリアも誇りも大きな傷を受けました。
 
 救ったのは、オリックス・バファローズの仰木監督(故人)でした。
 「おまえの花道はボクが絶対につくってやる。大阪へ帰ってこい」
 
 だが、ヒザの故障が悪化して、出場もむずかしくなってきました。
 復帰をかけて、手術、トレーニング、とそこにどんなに人知れない苦闘があったか…。
 鬼の形相が深まりました。

 しかし人間とは不思議なものです。
 そんな彼に昔のような罵声(ばせい)を浴びせるものはもういませんでした。
 三振にも大きな拍手が飛ぶようになりました。
 彼がバッターボックスに戻ってくれば、ファンはそれで満ち足りました。

 「大阪、そしてオリックスバファロ-ズのみなさん、思うように活躍できず、申し訳ありませんでした」
 あの大選手が、なんと長い時間、ダイヤモンドの真ん中で頭を下げていたことでしょう。
 
 テレビの前の男たちからもあちこちで鼻をすする音がたちました。

 みなが心のなかでこんなふうに言っているように見えました。
 鬼よ。
 もう鬼でなくていい。
 小さなふたりの少年のパパに帰れ。

 美しい鬼でした。 

消費が落ちたのはだれのせい?

2008-10-01 23:00:38 | 経済
 景気が悪くなっている、と日本銀行が発表しました。
 国民の消費が落ちていることを一つの理由にあげています。
 国民の消費が落ちているのはどうしようもないことのような言い方です。
 けれど、やっぱりこれも政府の政策の失敗の結果でしょう?

 前々々首相の小泉さんは、日本の経済を立て直さなければならない、そのためには構造改革や規制緩和をやらねばならない、国民は痛みに耐(た)えなければならないが、やがて経済が上向いたときには給料が上がって、生活も豊かになる、今はしんぼうのときだ、とさかんに主張したんです。
 しかし、国民がしんぼうして、働いて、それどころか大量にリストラされて、確かに数字(統計)の上では経済が上向きましたが、さて国民がそれでほんとうに豊かになったかといいますと、結局のところかんじんの利益のほうは大株主(大口投資家)や大きな企業の経営陣らが独り占めにしてしまって、一般の国民にまではほとんど下りてこなかったのです。

 一般の国民が豊かになっていないのに、そこで消費が伸びるわけなどないじゃないですか。
 ぼくらアホな国民は小泉さんの煽(あお)りに乗せられて、けっきょくダマされたというわけです。
 今から振り返ると、小泉さんは大金持ちをいっそう大金持ちにして、それに引き替えふつうの国民をぐいぐいと貧困へ追いやる首相だったわけですね。

 それに大株主(大口投資家)たちへ流れた金というのは、金貸しのシャイロックがやったみたいに、また投機のほうへ動きますから、消費の力にはならない。
 金は日本の国にダブダブにダブついているのに、一般の国民のなかにはむしろ貧しさが広がっているという、ばかげた社会になってしまっているのです。

 ぼくらアホな国民は早くカシコくならんといかんでしょうね。
 でないと、このさきも貧乏クジを引かされるばかりです。

 カシコい国はカシコい国民でないとつくれません。
 でも、ぼくら日本の国民はそれができるはずなんです。