政治家個人で如何ほどの政策が実現できるのだろうか?石原慎太郎氏や安倍総理には優秀なスタッフがいる。彼らの献策や人脈で政策が実現されていく、謂わば「チーム」である。このチームを持たない政治家が総理となった時、総理補佐官と言う各省庁のお目付け役が総理大臣を裸の王さまにする。
安倍総理の外交のブレーンは岡崎久彦氏だ。氏はサウジアラビア大使や皇室と近しいタイの大使を歴任された方である。しかも若き日、防衛庁に出向し情報分析の部署の責任者にもなられた方だ。軍事に詳しい外交官である。氏が安倍総理の外交の後ろ盾となる。これは強い。外務省を退官させられたことになっていた故「杉原千畝(大戦中ユダヤ人にビザを発券し2千人以上を救ったとされる)」氏を遡って名誉を回復するようアドバイスしたのも氏だと聞き及んでいる。吉田茂のチームには白州次郎がいた。田中角栄には早坂茂三がいた。
この様に政治家個人ではなく如何に優秀で愛国心のある方々でチームを作れるかが、国政を司る政治家の姿ではないだろうか。しかし多くの政治家が金集めと票集めが上手いだけの人間とチームを組んでいる。これでは政策は実現しない。しかしこのチームの構成員の名前とその実績とを知る術がない。そのためマスコミではないのか、本来の仕事だと思うのだが、如何か?