狂信者の論理は同じ宗門の方々にも受け入れ難い。まして人種や民族が異なる場合その傾向が強まる。先日アルジェリア軍が人質救出に強行突入した。イスラム原理主義者はフランスのマリ北東部を占領したイスラム原理主義への攻撃を中止するため宗教的に無関係の日本人を人質に採った。「アラーのためならば許される」と言う論理で。
狂信者に話が通じるか?宗教的に無関係の日本人を狙ったと言う事は、活動資金のための身代金が目的であろうか?日本人を人質にしてフランス軍がマリ攻撃をやめるだろうか?また日本が身代金を支払うと「テロに屈した」と言うことで世界中から非難をあびることになる。更に「日本人は身代金を払う」と言う事で摸倣犯が増加する。日本政府としても悩ましいことだ。
これが国民の大多数が文盲で食事も満足にできない貧しいアフリカ諸国に勢力を伸ばしているイスラム原理主義の状況を具現化した一例だ。そして先進国(主にキリスト教国)の援助で生きながらえている人たちがより宗教の狂信者になる。先進国の援助で多くの乳幼児が助かった。しかし教育がない、仕事もない、そこに狂信的宗教が入り込む。先進国である日本でも先の不安から狂信者に洗脳されたのがオウム事件だ。先進国に受けた恩が大きすぎて返せないので仇で返している、それがこの姿である。
先進国の援助方法にも問題がある。「日本の援助は良く有難い」と耳にする。しかし他の先進国の援助は仕事の技術(初歩的なやり方さえ)を教えない。資金を渡すだけのようだ。
先進国からの援助が止まればやっていけなくなる。先日カリブ海の国のテレビが日本に来た。一番興味をもったのが、町工場でつくるバケツだった。彼らにはその技術さえない。
世界に数億いるイスラム教徒からすれば、この狂信者は迷惑な存在だ。しかし他所の国にいる以上その国の法律や慣習に合わせなければトラブルは多発する。フランスがブルカ(イスラムの女性が外出時に顔隠す布)を禁止したのも治安面からも当然である。イスラム過激派の爆弾テロ犯は未亡人と少年が多いためだ。これがフランスの法律であり、フランスにいるイスラム教徒は遵守したくなければ出国すれば良い。日本でも言えることである。日本の法律や慣習を遵守したくなければ、帰国すればよい。
カナダに移住したイスラム教徒の家族がいた。その娘がカナダの女性同様ヘソ出しファッションになり男と遊びまわっているので、「家族の名誉を守る」と言う理由で父親が殺した。当然逮捕され、娘が未成年だったため長期刑となった。この父親、カナダのイスラム教徒の社会では絶賛され英雄視されているそうだ。この様に文化や慣習が大きく異なる人間がその国(地域)に同化することは難しい。また大挙して押しかけられた場合受け入れ側の国(地域)の対応は困難である。前例から治安の悪化は避けられない。綺麗ごとを言われる方はその被害者の前で言ってみて欲しい。