社会科学上の不満

政治・経済上の不満のハケ口(左翼出入り禁止)
外交と防衛、歴史と現状についての不満のハケ口。(観念論の方は出入り禁止)

激動の東アジア

2014-07-28 00:02:05 | 外交と防衛

 中国の習近平国家主席(61)は7月初め、約300人の中国の政財界要人を連れてソウルを訪れ、中韓の蜜月ぶりを演出した。
 韓国側との会談では北朝鮮の核放棄で連携を強化することを決定。長年の盟友である
中国に裏切られる形となった北朝鮮は、日本海に向けてミサイル発射実験を行い、官製メディアで中国を暗に批判する記事を掲載するなど猛反発した。中国の朝鮮半島専門家は
「中朝関係の修復はもはや難しい。これからは本格対立が始まるかもしれない」と話している。
<「切り捨てるぞ」と警告>
 習主席は平壌よりもソウルを先に訪れた初の中国最高指導者となった。
中国外務省関係者によると、中国政府は今回の習主席訪韓を、最高レベルの外交行事と位置づけた。中国が韓国との関係を重視する背景には、米国が主導する中国包囲網の重要な一角である韓国を引き寄せたい思惑が指摘される。
同時に、中国から支援を受けながらも最近、中国の意向を無視した行動をとり続ける北朝鮮に対し「切り捨てるぞ」と警告する意味もあるとみられる。
「(中略)」
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140713/chn14071312000001-n1.htm

 

 国際社会は猫の目のようにその様相を変える。世界史を省みれば良く解る。仮に拉致被害者の全員帰国、原子力関係施設へのIAEAの全面受入、日米のスパイ網の開示を北朝鮮が行えば、日米の資金が北朝鮮に投入されることとなる。日本は拉致被害者、米国は原子力施設の全面開示、これが最低限必要な条件であるが、かなり北朝鮮にはハードルが高い。

 しかし中国から北朝鮮が離れれば北朝鮮はこの条件を受け入れる可能性がある。中国から北朝鮮が離れたら、韓国への南進の可能性も高くなる。

 中国にすれば北朝鮮が目の上のタンコブになりつつある。

 

 上記の地図は、北京の共産党直属の小学校で教材として使用されている地図である。これからも解るように、最終的には日本も中国の領土にしようと狙っている。現在韓国が中国領になろうとしているが、ここで北朝鮮が反旗を揚げたならば、中国の構想に大きな障害が生じる。

 旧満州の瀋陽軍区と北朝鮮とが独立(個別にか?)の噂が現実味を帯びてきた。瀋陽軍区は独立の噂が絶えない地区であり、隣接する北朝鮮に北京政府が牽制させていた面もあった。しかし、瀋陽軍区と北朝鮮とが協定を結び、共にもしくは瀋陽軍区だけで北京に進攻する可能性も高くなってきた。

 中国共産党が思い描くほど、中華人民共和国は一枚岩でない。瀋陽軍区で独立の火が上がれば、東トルキスタン(新疆ウィグル)、チベット、青海省、雲南省、そして瀋陽軍区と隣接する内モンゴルにも独立の火の手が上がる。

 中国の内乱の始まりであり分断の始まりでもある。既に中国共産党の高官は海外に資産と親族と移転完了している。

 危険回避の能力に目を見張るものがあるが、トップが命を懸けない軍とはその程度でしかないことは、ナポレオン時代の欧州諸国の例を挙げるまでもない。

 しかし現在の金第一書記を廃止、マカオに逃れている正男を中国共産党が担ぎ傀儡政権を北朝鮮に作る可能性も否定できない。

コメント (1)
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