社会科学上の不満

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ルビコンを渡った韓国

2015-04-01 00:00:14 | 外交と防衛

【ソウル時事】韓国政府は26日、中国主導で年内設立を目指すアジアインフラ投資銀行(AIIB)への参加を決定し、中国に通知した。
 韓国は、米国の反発から参加に迷いを見せてきた。しかし、経済的に中国への依存が大きい現実から、アジア、欧州のインフラ整備で韓国企業の受注機会を逃すわけにはいかないと決断。
以下略、全文はソースへ
(2015/03/26-21:23)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2015032601001

 

 やってしまったか、とうとうルビコンを渡ってしまったか?もうあともどりはできないぞ。韓国は本当に最悪のタイミングで最悪の選択を行う。IMFの世話になろうとしている状況なのに何を考えているのか?

 UAEの原発の賠償とも関係があるのか?リパード駐韓米大使暗殺未遂事件の時、クネクネがガルフで交渉していたようだが、賠償が決定したようだ。そのニュースと間を入れずAIIBに参加とは?原因は自国の技術力が低いのに原発の輸出など身の丈に合わないことをするからである。賠償のドルが必要で、AIIBに縋りついたのであろう。日本との通貨スワップも終了しドルが調達できなくなったためだ。韓国の外貨準備はギリシア国債などのジャンク債権が殆どでドルがない。AIIBでドル調達を狙ったのかな?

 それともドルを必要としない「元」通貨圏で生きていくためか?AIIBの発言権を狙ったそうであるが、その分金を積まなければならない。平昌オリンピックの金も無いのにAIIBで発言権を優位にするほどの資金を拠出できるのか?

 「元」通貨圏構想、これは米国のドル基準通貨体制にケンカを売るということだ。米国がなぜ中東に介入するか考えたことはないのであろうか?米国も産油国であるのになぜ中東の産油国に介入するのか考えたこともないのであろう。

 1945年以前の基準通貨は英国のポンドであった。第二次世界大戦で大きな被害を被った英国の代わりに米国のドルが基準通貨となる。しかし1971年のニクソン・ショックでドルと「金」との兌換が停止する、以後石油が「金」の代わりにドルの価値を保証するようになる。故に石油購入はドルだけである。これを実現するためローマ・クラブ(学者の集まり)に「石油は後30年しかない」と発表させる。2015年現在石油は未だある。これには7つのユダヤ財団全てが協力した非常に稀なケースである。

 ドルの価値を護るため、基準通貨を護るため、米国は中東に直ぐに介入する必要があったわけだ。

 多くの自国民の犠牲を払ってまで中東に介入した理由は、ドルを保証する石油を護るためであり、基準通貨たるドルを護るためであった。故に、民主主義と相容れないサウジの王政とも妥協してきた。

 このドルを基準通貨とするブレトンウッズ体制に対立したのが中国のAIIB(アジアインフラ開発銀行)である。「元」を基準通貨としようとしている。

 統計もいい加減な中国の通貨が基準通貨になればそれこそ世界経済の終わりでしかない。そのAIIBへ参加を米国は強行に韓国に対して反対していた。

 しかし韓国を嵌めるように英仏両国がAIIBに参加を表明、ドルが無い韓国がこれ幸いにAIIBに参加を表明した。

 日本とは関係ない。これで韓国が世界経済から孤立しようとも日本をみるな、近寄ってくるな。米国の韓国に対する報復は相当酷いモノになるぞ。恐らく中国も韓国を見捨てざるを得ないであろう。

コメント (1)
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