青空と紙風船

就労サポートセンター紙風船の日常をBlogでお伝えいたします

「いらっしゃいませ。」(カミフウセン食堂の巻①)~販売接客SST講座~

2012年08月02日 | 就労訓練
本日の午後プログラムは、販売接客SSTでした。

まず初めて「SST」という言葉を聞いたかもしれない方へ。
(ご存知の方は、何か間違いがあればコメントで指摘してくださいね。)

SSTとは、ソーシャルスキルトレーニング(Social Skills Training)の略で、日本語では(社会)生活技能訓練といいます。精神科領域でのSSTは、リバーマン(アメリカ 精神科医師)などによりアメリカを中心に普及し、日本でも1995年にSST普及協会が組織されました。現在では精神障がいの分野以外にも、知的、発達、教育、司法の分野へとひろがってきました。

周囲の人々との関わりがうまくいくように、
1)相手からのメッセージを受けとめて・・・(受信)
2)メッセージを適切に判断して・・・(処理)
3)相手に自分の感情や気持ちを伝えていくこと(送信)
をおこないます。

SSTをすることで、症状や障害から生じるストレスに対して自分自身が対処技能を身につけることができます。ストレスに対処できる力がつくということは、病状の再発防止に役立ちます。そして人との関わりがうまくいくと、生活に楽しみやうるおいが出てくることにもつながります。(=生活の質の向上) 
※人と関わらなきゃならない、とは言いません。「関わりがうまくいく」とは、場面場面で適切な距離や方法で関われるということです。

紙風船でのSSTは、「仕事に向けて必要なこと」をおこないますので、もちろん、職業技能、人との関わりの技能を身につけていくことができます。

・・・ということで、雰囲気はこんな感じで・・・



店員役の人が座位のお客様と視線を合わせるために姿勢を低くして注文を聞いています。右側では、お客様役の人が店員を呼んでいる場面です。吹き出しでセリフを入れようと編集してみたのですがうまくできず…。写真&編集技術もそのうちアップしていくはずです(>∧


「特撰豚カツ丼」
「特製カツ丼」
「プリプリプリットプリンちゃん」
「プルプルプルットぷるんちゃん」
…「なにこれ?」と思うような、言いにくいor紛らわしいメニューもあります。

練習といえども、緊張もする。
でもスタッフとしては、「(大変だけど)よかったな~」と思ってもらいたい。
ひとりではなく仲間ととりくんでいることを、楽しんでもらいたい。
そして何より自信につなげられる「何か」をひとつでも多く感じていただけるようにと、いつも意識して取り組んでおります。

言いづらいメニューもふざけているのではありません。
復唱すること、確認すること、話し方に気をつけること(はっきり、聞こえる声で。)を、ちょっとユニークな要素も踏まえて取り入れているつもりです。
(メンバーのみなさん、どうかしら?伝わっているかしら?)

ロールプレイ(場面を想定して、役を演じて体験をする=今回は、店員の役)をして、皆からフィードバック(よかった点をあげ、更に良くするにはの意見をもらう)を受ける流れでした。

今日は…見学の方もいらっしゃったために、余計に緊張されたかもしれません。
みなさん、お疲れさまでした。

あ・し・た、楽しみですね。

いずみまさこ


コメント
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