評価:★★★
M・ナイト・シャマラン監督
メル・ギブソン、フォアキン・フェニックス他出演
見覚えがあると思ったら、娘役は「私の中のあなた」のアビゲイル・ブレスリンだった。
息子役は、マコーレー・カルキンの弟、ローリー・カルキン。
「サイン」を見た。わりと叩かれてるような感じだけど、私にはちゃんと面白い映画でした。
有名な「シックス・センス」はちゃんと見たことがないんだけど、「アンブレイカブル」
「ヴィレッジ」「ハプニング」「サイン」と、シャマラン監督の映画は、結構楽しめた。
でも、怒る(というか、脱力する?)人がいるのは分かる。
シャマラン監督はなんとなく不気味な謎を見せるのがうまくて、観客はオチに期待してしまうけど、
監督は整合性のあるオチを描きたいわけじゃないんだろうね。
「サイン」では、宇宙人の襲来と退却には重点がなくて、主人公の信仰の回復を描きたかったんでしょう。
あとは家族の再生。
まあ、あまりにも主人公に色々事件が起きすぎて、信仰の喪失だの回復だの忙しすぎるんじゃないの、
という感じはする(´A`)
アルミ泊帽子とか、宇宙人にバッドで殴りかかるとか、水が宇宙人の弱点とか、ギャグっぽくて
笑えた。
アルミ箔帽子を、子どもだけでなく、叔父(フォアキン・フェニックス)までかぶって、
3人で並んで座ってるシーンは、シュールかつ微笑ましくて良かった。
こういうところを笑って楽しめると、この映画を好意的にとらえられるのかも?
全体的に、子どもの言うことを「馬鹿なこと言ってないで…」と冷たく笑うことなく、まともに
受け止めるお父さんと叔父さんが良かったなぁ。
一歩間違えると、ただの危ない人になっちゃうんだけど…。
最後の晩餐的なところで、主人公が泣きながらみんなを抱き寄せるシーンも良かった。
家族の絆みたいな話に弱いので、結構ツボにはまった。
家の外では、スピルバーグの「宇宙戦争」になってるんだろうという勝手な印象。
「ハプニング」も「サイン」も、何気ない風景が気味悪くて、ビクビクしながら見てしまった。
揺れるトウモロコシ畑とか、風を受けてシャラシャラ鳴る飾りとか、揺れるブランコとか、
見えないけど何かいる、っていう感じが怖いのよ~~。