『HG 高機動型ザクⅡ地上用 (エグバ機)』の商品情報を見ていきます。
前回の記事で、「サザンクロス隊をコンパチにしない事への疑問」や「今後、残4機が商品化されるのかの予想」を書きましたが、その流れとなります。
そもそもエグバ機と他のサザンクロス隊MSは、どう違うのでしょうか。
「プラモデル・商品化目線」で違いを確認します。
【左上】エグバ機
【左下】セルマ機
【右上】ウォルド機
【右下】サンホ機
まず、ダナン機を除く4機を比較します。
違いは、大きく以下でしょうか。
①頭部ブレードアンテナ(エグバ機のみ)
②武装・装備
③迷彩パターン
④バックパックの色
⑤スリッパの処理
⑥頭部・成形色と迷彩パターン
①ブレードアンテナは、ザク系プラモデルは「ブレードアンテナ有無のコンパチ」でパーツが含有されてる場合が多いので、無問題。
②武装は、エグバ機が「ヒート剣」「ヒートダガー付ザクマシンガン」と、特殊。
ウォルド機も「対艦ライフルショーティー」が独自武装。
セルマ機やサンホ機の武装は、他ORIGIN版ザクからの流用で可。
セルマ機・サンホ機のヒートダガーはエグバ機の流用で可。
【エグバ機の武装・装備】
ヒートダガー付ザクマシンガンはMSV-Rの銃剣付きザクマシンガンに似てますね。
③迷彩パターンは、以下。
・「左右胸」「左右脚・増加装甲部」「左スパイクアーマー」は共通。
・エグバ機のみ「中央胸」が独自パターン。
・「前腕」「右肩」は、「エグバ機とサンホ機」「ウォルド機とセルマ機」がそれぞれ共通。
しかし共通する2機を1括り「エグバ・チーム」「ウォルド・チーム」とした場合、チーム同士のスカート部等迷彩は相違。
④バックパックの色も、チーム同士で相違。
⑤スリッパ(脚底)デザインはエグバ機のみ迷彩柄。
⑥頭部・成形色と迷彩パターン
③と敢えて分けましたが、エグバ機が特殊で頭部も迷彩パターンになっております。
同じ「エグバ・チーム」のサンホ機はエグバ機と同じ「茶色ベース」ながら、迷彩パターンはありません。
「ウォルド・チーム」2機と後述のダナン機は、茶では無く「ベージュ一色」。迷彩パターンもありません。
【ダナン機】
ダナン機は、他4機と比べ、ベースカラー自体が「ベージュ一色」で、プラモデルとすれば「成形色から違」いそうです。迷彩パターンも「エグバ・チーム」とも「ウォルド・チーム」とも違うパターンです。
これは、ダナンが「サザンクロス隊の新参者」で迷彩塗装も、他機体と別の時期に塗装しているように配慮したデザインとしたのかもしれません。
武装等は他の流用でイケそうです。
こうして違いをみると、本来以下のように商品化するのが最もロスの少ないパターンだったように思います。
①「エグバ機・サンホ機」コンパチ
②「ウォルド機・セルマ機」コンパチ
③「ダナン機」単体
これならエグバ機とウォルド機の独自武装での装備上の棲み分け(各商品キットの個性・魅力・付加価値)ができますし、成形色・デカールを共通するロス削減ともなります。
(迷彩デカールは一部追加もしくは貼らない指示は必要ですが)
しかも、こうして分析して判りましたが、特に今回商品化されたエグバ機は、「ブレードアンテナ無の頭部」を付けるだけで、「サンホ機」も再現できますね。
説明書上、「頭部はサンホ機用を使う」「頭部と胴・スカート・足スリッパにデカールは貼らない」「バックパックにヒート剣を取付しない」等の付記は必要ですが、私の見逃しがなければ「頭部パーツ+説明書付記でエグバ機・サンホ機のコンパチ商品」が実現できます。
今回の「エグバ機・商品化」でバン○ム様が、サンホ機とのコンパチ商品にしなかった事を考えると、前回の記事で考察した「バン○ム」様が「エグバ機以外のサザンクロス隊4機を商品化しない」可能性に現実味を帯びてきました。
更に、ダナン機を単体で商品化すると、商品としての訴求力が不安な点も否めません。
「ORIGIN版・HG 高機動型ザクⅡ(オルテガ機)」と似た構図ですが、オルテガとダナンではキャラ人気に大きな格差があるのも事実。また、ダナン機には「オルテガ機の大型ヒートホーク」のような華もありません。
ダナン機がサンホ機と成形色・色分けが相違するパーツを大幅追加パーツにし、ダナン機用のデカールを別に追加して、「サンホ機・ダナン機コンパチ商品」にするとか、相違するチーム機やダナン機が他4機と成形色・色分けが相違するパーツを大幅追加パーツにし、2種の迷彩デカール+ダナン機用のデカールを別に追加して、「サザンクロス隊・4機コンパチ商品」・・・なんて可能性は残りますが。
まあ、ガンプラ(特にプレバン)はこう言う余剰パーツ駄々余りの商品設計も、往々にしてしちゃうので、普通に考えると効率悪い商品化も可能性は残りますね。
それでは、実際に今回の「エグバ機」のデカールと成形色を予想していきます。
〈デカール別成形色の予想〉
機体迷彩パターンの特性や機体表面の専有面積からみて、サザンクロス隊のボディカラーの成形色は「ベージュ一色」「茶色」の2色に分類されると推測できます。
①【上段】当キットの足スリッパ
②【二段】当キットの足スリッパ・デカールと思われるもの
③【下段左】当キットの膝
④【下段右】当キットの膝・デカールと思われるもの
①②【足スリッパ・デカール】
➡「ベージュ+カーキ」のデカールであり、足スリッパの成形色は「茶色」。
③④【膝・デカール】
➡「カーキ」のデカール。サザンクロス隊を想起させる「十字膝」は「茶色」が成形色と予想。
但し、『十字』下のベージュ部も別デカールと推測。
⑤【左上】当キットの脹ら脛・内側
⑥【右上】当キットの脹ら脛・内側のデカールと思われるもの
⑦【左中】当キットの脚・増加装甲
⑧【右中】当キットの脚・増加装甲のデカールと思われるもの
⑨【左下】当キットの正面スカート
⑩【右下】当キットの正面スカートのデカールと思われるもの
⑤⑥【脹ら脛・内側】
➡デカールが焦げ茶であり、成形色は「茶色」
⑦⑧【脚・増加装甲】
➡デカールが茶色であり、成形色は「ベージュ色」
⑨⑩【正面スカート】
➡デカールが焦げ茶であり、成形色は「茶色」
⑪【左上】当キットの背面スカート
⑫【右上】当キットの背面スカートのデカールと思われるもの
⑬【左下】当キットの右肩シールド
⑭【右中・右下】当キットの右肩シールドのデカールと思われるもの
⑪⑫【背面スカート】
➡「ベージュ色」のデカールであり、成形色は「茶色」。
⑬⑭【右肩シールド】
➡「焦げ茶」と「ベージュ色」のデカールであり、成形色は「茶色」。
・・・こうしてデカールの位置を見てみると、成形色もほぼ想像どおりのようです。
やはり、「エグバ機はサンホ機とコンパチ」できそう。
しかし、コンパチ仕様にしなかったという事は・・・。
まあ、これからの情報を待つしかないですね。
ちなみに「エグバ機の成形色」が分析とおりの場合、以下となります。
【頭部】茶色
【胸】茶色
【スカート】茶色
【右肩シールド】茶色
【左肩スパイクアーマー】ベージュ色
【上腕】ベージュ色
【肘】茶色
【前腕】焦げ茶色
【太股】ベージュ色
【膝】茶
【脹ら脛・内側】茶
【足・スリッパ】茶
【バックパック】茶
もし、カラバリで「ウォルド・チーム」を出す場合、独自の迷彩デカールの開発の他に以下の
「成形色違いのパーツ」が必要と予想されます。
【頭部】茶色➡ベージュ色
【前腕】焦げ茶色➡茶色(*右肩の相違はデカールで対応)
【バックパック】茶色➡ベージュ色
更に「ダナン機」を再現する場合、「ウォルド・チーム」の変更に加え、ダナン機専用の迷彩デカールの開発の他に、以下の「成形色違いのパーツ」が必要と予想されます。
【胸】茶色➡ベージュ色
【スカート】茶色➡ベージュ色
【脹ら脛・内側】茶色➡ベージュ色
【足・スリッパ】茶色➡ベージュ色
まあデカールの正確な位置も実物を見てみるまで判らないですし、判ったからといって「他4機を商品化する場合のパーツ変更・追加」予想にしかならないですが、
「他4機を現時点で効率よく商品化することを本気で検討しているか。」
の考察や、
「エグバ機から他4機を作る人」
の参考にはなると思います。
期待に胸が膨らんで色々検討しましたが、まずは私も注文しなければ。
二次募集まだかなあ。
・・・あれ?
仮に三次や四次受注で、私でもじっくり注文できるようになったとして、「エグバ機で5機作る」と決意しても、5機も注文出来ないんじゃ・・・。
うーん、私にとっては無駄な悩みだった?