前回の記事でご紹介した「HG 1/144 ジム (スレッガー搭乗機)」!
プレミアムバンダイ限定でついに受注開始したものの、品切れ!
現在、『二次販売募集』を予定してますね。
私は今回の商品化発表の数年前から「1/144 ジム (スレッガー搭乗機)」のプラモデルが欲しかったので、『HG 1/144 ジム・ガードカスタム』と『HG 1/144 RX-78-02 ガンダム(GがUNDAM THE ORIGIN版)』のニコイチ等で自作する事も考えてました。
【HG 1/144 RX-78-02 ガンダム(GUNDAM THE ORIGIN版)】
2個とも買わずに商品化に賭けて正解でしたよ!
さてこのキット、そのまま組んでも楽しそうですが、「色代え」や【HG 1/144 RX-78-02 ガンダム(GUNDAM THE ORIGIN版)】のパーツ、オリジナルパーツの組み合わせで、様々な『ジム・バリエーション』が作れそうです。
今回の記事の前半では、「HG 1/144 ジム (スレッガー搭乗機)」にちょっと手を加えて違うバリエキットにするアイディアをご紹介していきます。
【HGジム(スレッガー搭乗機)をベースとしたバリエーション機のご紹介】
①コミック『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』版・カラー仕様
【コミック版「スレッガー搭乗機」】
最初は、コミック『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』仕様のカラーとして組むアイディアをご紹介。
「コミック版・ジム(スレッガー搭乗機)」は本商品(の元である「劇場版・ククルス・ドアンの島」のジム(スレッガー搭乗機))とはディテール・プロポーション等が違いますが、あまり拘り無く「大雑把な形状が一致してるから良い」のであれば、「塗り替え」だけで再現しちゃっても・・・アリですよね。
「コミック版・ジム(スレッガー搭乗機)」は『機動戦士ガンダム U.C.ENGAGE』でも登場してましたね!
【機動戦士ガンダム U.C.ENGAGEの『ジム(スレッガー搭乗機)』】
胸のカラーが「劇場版・ジム(スレッガー搭乗機)」の「青緑」と違って、スレッガーのノーマルスーツ・カラーと同じ「青」!
色がマッチしてスレッガー本人を想起できて、「劇場版・ジム(スレッガー搭乗機)」とは違った魅力が出ますよね!
それとエンブレムについてですが・・・。
【HG 1/144 ジム (スレッガー搭乗機)】商品ページでは「S」マーク=「スレッガーのパーソナルマーク」と解説されてますが、コミック版では「スレッガー小隊の部隊マーク」という事になります*。
(*詳しくは、後述の「スレッガー小隊機」をご参照下さい。)
つまり、「コミック版」ならスレッガーのパーソナルマークは別に設定できる為、「スレッガー搭乗機」に旧来のパーソナルマークを貼っても良いように感じます。
【ガンダムエンブレムコレクション(講談社)出典・スレッガーのパーソナルマーク】
胸には「スレッガー小隊・部隊マーク」としてキット付属の「S」デカールを貼りつつ、肩やスカートや楯にこの「パーソナルマーク」を貼っても面白いですよね。
②コミック版『スレッガー小隊』
コミック『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』版では『スレッガー小隊』が登場します。
このスレッガーの部下が搭乗した「スレッガー小隊機」を作っちゃおう!・・・と言うのが2つ目のアイディアです!
Wikipedia等の情報によると「スレッガー小隊機」は、一般機カラーに「S」マークが入った仕様のようです。
【コミック版・一般機カラー】
実際にコミックを読み返しても「スレッガー搭乗機」では無いのに「S」マークが入っている機体が確認出来ます。
【HG 1/144 ジム (スレッガー搭乗機)の胸を「一般機カラー」のオレンジに塗り替えして、キット付属のエンブレム・デカールを貼るだけで、お手軽に「スレッガー小隊機」を作る・・・なんてのもアリですかね。
ちなみに、スレッガー小隊・隊員にはそれぞれ名前が設定されています。
【右から「エトゥル」「ウォン」「ミッチ」】
機体番号も「スレッガー搭乗機=77」で、他は「78」「79」・・・のようです。
パイロットも設定されて思い入れもでる「スレッガー小隊」。
もし【HG 1/144 ジム (スレッガー搭乗機)】を複数購入できるなら、是非作ってみたいですね。
ただ、劇場版「ククルス・ドアンの島」ジム・一般機と同様なら塗り替えだけで無く、コクピット・ハッチくらいは形状変更すべきかなあ。
③「一般機カラー・ジム」
お次は「劇場版・ククルス・ドアンの島」に登場した「ジム(一般機)」を作るアイディア。
【ジム(ククルス・ドアンの島・登場機)】
【HG 1/144 ジム (スレッガー搭乗機)を「塗り替え」で、劇場版「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島」に登場した「一般機カラー」を作るというものです。
「ショルダーキャノン」は【HG 1/144 RX-78-02 ガンダム(GUNDAM THE ORIGIN版)】で中期型を作っちゃうと余るであろう「ショルダーキャノン・パーツ」をくっ付けたりしてイケないかな。
コクピット・ハッチはどうするか。
ミサイルポットはスクラッチかお助けパーツにあれば・・・。
ただ、これらは「カラバリ」でプレバンあたりで商品化しそうな気もするなあ。
閑話休題。
「ジム(スレッガー搭乗機)」を含め『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』のジムは、ファーストガンダムのジムと形状が違います。
【ファーストガンダムのジム】
劇場版『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』はファーストガンダムとは別の世界線の物語という見解・解釈なんでしょうが、どうしても「同じ世界線の物語」としたくなるんですよね。
で本記事後半では、当ブログ恒例の
「ファーストガンダムと同じ世界線なら、このジムはどういう立ち位置になるか」
を検証します。
【劇場版・ククルス・ドアンの島がファーストガンダムと同じ世界線なら、劇場版・ジムの設定はどうなるか】
まずは「劇場版・ククルス・ドアンの島」「ファーストガンダム」それぞれのジムの設定をみてみます。
(1) ジム(ククルス・ドアンの島版)の設定
劇場版「ククルス・ドアンの島」ジムのベースは「機動戦士ガンダム THE ORIGIN版ジム」です。
「ファーストガンダム版ジムとORIGIN版ジムの共存していたのか」という「そもそも論」ですが、「コミック版・機動戦士ガンダム THE ORIGIN」の派生コミック「機動戦士ガンダム THE ORIGIN MSD ククルス・ドアンの島」には「ファーストガンダム版ジム」が登場してるので、「ファーストガンダム版ジムとORIGIN版ジムの共存」は問題無いようです。
では、「ORIGIN版ジム」の設定を見てみます。
Wikipediaによると「機動戦士ガンダム THE ORIGIN版ジム」は
①当初は主にジャブローに配備される。
②「最初期型」➡「第一次生産型」➡「第二次以降生産型」と開発されていく。
という内容でした。
Wikipediaだと、あまり詳細に設定されて無い印象です。
(2) 「ファーストガンダム版ジム」の設定
一方「ファーストガンダムのジム」は『MASTER ARCHIVE MOBILESUIT RGM-79 GM』によると
【MASTER ARCHIVE MOBILESUIT RGM-79 GM】
①汎用型として開発。先行して「陸戦型ジム(RGM-79(G))」がロールアウト(U.C.0079.8上旬)。運用データを参考。
②当初機体は「A型(RGM-79A*)」としてロールアウト(U.C.0079.8下旬)。42機が生産。
③アムロの「ガンダム」のデータを参考に「B型(RGM-79B)」量産化。
また「ORIGIN版ジム」の頭部等、一部のパーツは「陸戦型ジム」のパーツと酷似しています。
(まあ、同じ大河原先生のデザインがベースですし。)
(3) ORIGIN版とファーストガンダム版の共存・同期化
上記(1)(2)を踏まえ、設定を同期させる為に「ファーストガンダム上のジム開発系譜に割り込ませる」方向で設定を調整します。
設定の調整については、上記の
『*「ファーストガンダム版ジム・A型(RGM-79A)」が「ORIGIN版ジム」である。』
という乱暴な解釈にしようかとも思ったんですが、「ファーストガンダム版ジム・A型(RGM-79A)」は「コミック版・機動戦士ガンダム戦記」2巻冒頭のジムの事で「機動戦士ガンダム・カードビルダー」にも「ジム(先行量産型)」としてカード化されてるから「ORIGIN版ジム」とは別物。
ダメですね。
【ジム先行量産型】
・・・ということで、以下の設定は如何でしょうか。
①「ジム・最初期型(ORIGIN版)」ロールアウト
汎用型モビルスーツの開発を急がせた連邦軍では、既に連邦陸軍で先行しロールアウトする事が決定していた『陸戦型ジム(RGM-79(G))』完成品頭部パーツの一部と、既に実戦で戦果を挙げている「ORIGIN版ガンダム(RX-78-02)*」の予備パーツを組み合わせて「ジム・最初期型(ORIGIN版)」としてロールアウト。
「ファースト版ガンダム」の予備パーツは「陸戦型ガンダム(RX-79(G))」に使用されていたが、「ORIGIN版ガンダム(RX-78-02)」の予備パーツが他モビルスーツに転用されて無かった為、そのまま流用したもの。
(尚、「局地型ガンダム(RX-78-01[N])」は「ORIGIN版ガンダム試作1号機(RX-78-01)」の余剰パーツから開発されたもので、「ORIGIN版ガンダム(RX-78-02)」の予備パーツは(現時点で)流用された設定は発見できない。)
予備パーツを使用する事で大幅な「開発時間」「開発費圧縮」に成功。
汎用機として「ファーストガンダム版ジム」より大幅に先行してロールアウトする。
先行し一部完成パーツもあった「陸戦型ジム」のうち汎用機としても使用可能な頭部の一部パーツを使用する事で、コストダウンも図られた。
*「ORIGIN版ガンダム(RX-79-02)」と「ファースト版ガンダム」の共存は別記事で検証してます。
②「ファーストガンダム版ジム」に先行して「ジム・第一次生産型(ORIGIN版)」がロールアウト。
「ジム・最初期型(ORIGIN版)」の量産にあたり「ORIGIN版ガンダム(RX-79-02)」のパーツは量産機としてはコスト高となるため、装甲素材を「ルナチタリウム合金」から「チタン系合金」とする等の案を採用。
しかしコスト高を完全に吸収する事が出来なかった上、構造の複雑化から生産性も問題視された。
問題はあったものの「第一次ジャブロー防衛戦*」での高い戦績や、性能の優位性から一部パイロットの要請もあり、生産は継続された。
尚、スレッガー小隊等は「ORIGIN版ジム・第一次生産機」を使用しいている。
*「ファーストガンダム」と「劇場版・ククルス・ドアンの島」を同一世界線とする検証記事を参照。
③「第二次以降の生産機」「カスタム機」等を後発で開発・生産。
後発し「ファーストガンダム版ジム」がロールアウト。
コスパ・生産性において「ORIGIN版ジム」を凌駕。
量産機として劣勢だった「ORIGIN版ジム」は、装備の多様化・高性能化の方向で発展機の開発が進められた。
それらは「第二次以降の生産機」「カスタム機」等として、結実する。
しかしそれらも、「構造の複雑化」から「長期使用時のメンテナンス性の悪さ」が量産機として新たに問題視された。
一方「ファーストガンダム版ジム」は同機をベースとしたカスタム機も開発され、「ORIGIN版ジム」にあった一部のパイロット需要も減少した。
最終的に総生産数では後発の「ファーストガンダム版ジム」を大きく下回り、連邦・主力機としての座は「ファーストガンダム版ジム」に譲る事となる。
〈解説〉
ジオンで言えば「ファーストガンダム版ジム=ジオニック製モビルスーツ」、「ORIGIN版ジム=ツイマット製モビルスーツ」のようなイメージ。
ジオンと違って連邦軍内開発でおそらく「ファーストガンダム版ジム」も「ORIGIN版ジム」も「ジャブロー製」。
ジオンのような「競合会社でそれぞれ開発」というより、連邦内の「競合開発チームで別々に開発」してて、そこまで競合意識も無いから「他の競合開発チームの完成品パーツ流用も容易」だったんじゃないかなあ・・・と。
ただジオンと違い、国力で勝る連邦は「コンペして正式採用するモビルスーツを決定」する事等せず、「両方採用し量産した」って感じです。
コンペしてないから開発期日も決まってない為、開発時期もバラバラ。
開発に成功したモビルスーツから順次採用し量産していったんでしょうね。
こんな設定でどうでしょうか?
〈分類〉
モビルスーツ開発に関しては「MASTER ARCHIVE MOBILESUIT RGM-79 GM」にも触れられており、「官営工廠」ごとに開発を競っていた・・・とあります。
大雑把な分類だと「ジムE」は「ルナツー工廠」、「ジムコマンド」は主に「オーガスタ工廠」みたいな。
で、「ジム(ORIGIN版)」は、となれば「ジャブロー工廠」なんでしょうね。
ただ、「ジム(ファーストガンダム版)」も「ジャブロー工廠」と同じ。
(工廠が同じなので、前述で「開発チーム」と呼称しました。)
同じ「ジャブロー」でも、ORIGIN版のジャブローは「ギアナ高地」にあります。
で、「ジャブロー基地をファーストガンダムとORIGIN版で融合させる」検証記事で「ジャブローはアマゾン河付近とギアナ高地付近とに地下拠点が別にあり、地下バイパスで連結している」と結論しました。
とすれば、「ジム(ORIGIN版)」は「ギアナ工廠」とでも言えるのではないでしょうか。
分類をまとめると以下のようになります。
①【ジャブロー工廠】・・・[ガンダム(RX-78-1/2)]系、[ジム(RGM-79A/B)]系
②【ギアナ工廠】 ・・・[ガンダムORIGIN版(RX-78-01/02)]系、[ジムORIGIN版(RGM-79-01/02)]系
③【オーガスタ工廠】・・・[アレックス(RX-78NT1)]系、[ジムコマンド(RGM-79D)]系
④【ルナツー工廠】 ・・・[ジムE(RGM-79E)]系
さりげなくORIGIN版ジムに(ORIGIN版ガンダムに合わせた)型式番号を勝手に入れてみました。
ジムだから型番末尾はアルファベットだと統一性あるんでしょうけどねえ。
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