(続き)
一方、レイシズムは反知性そのものなわけですが、哲学の世界での有名人にもレイシストがいるんですね。
ヒュームは白人至上主義だったようです。wikipedia見たら
わたしは、黒人と一般に他の人間種のすべてが生まれながらに白人より劣っていると思っている。白人以外に、どんな他の肌の色を持つ文明化された民族もまったく存在しなかったし、行動であれ思弁であれ、卓越した個人でさえもまったく存在しなかった。かれらのあいだにはどんな独創的な製品も、どんな芸術も、どんな科学も、決して存在しなかっ た。
なんて言っていますね。
かなり雑です。
自分の世界が正しいあるいは高度な世界という発想なんですね。
これだと、ジャングルなどに住む所謂「未開の人々」はもうどれだけ劣った人になってしまうかわかりません。
しかし、白人の文明とそれに追随する日本のような家畜民の考える文明ほど地球を破壊してきたものはないのですが、「未開の人々」は自然を破壊せず折り合ってやっているわけです。
いったいどちらが賢明ですかね。
経済思想家としてコミュニケーションを重視する姿勢とは真逆ですね。
よく知らない存在を理解しようとするのが知性なのでありまして、SFの基本ですからね。
ヒュームは他の人種に関して、そのような努力を放棄してしまったのですね。そもそも「人種って何だ?」という疑問はもたなかったのですかね。
「ソラリス」では、ソラリスの海のやることがあまりにも突飛で理解できないので、ソラリスに来た科学者はことごとく恐怖を覚えますね。
ヒュームもそうだったのだろうと思いますが。
近頃では嫌韓本を読んで「韓国が~」となってしまうという話にならないレベルのおバカが結構いるわけですが、こういう人たちは韓国の人をほとんど知らないわけですよね。
ただ、本にそう書いているからとかネットで見たからとか、まったくワイドショーで中国の悪口言っているのを見て「中国は悪い国だ」と思ってしまうようなレベルの話で、ミヤネ屋でも見てるのがお似合いな人たちですが、
少し同情してみますか。
たとえば、ネットをやり始めたばかりの時、そこにある「情報」の類はピンキリなんですが、最初はいずれも新鮮でその真贋はなかなかわからないのですよね。
「在日特権」などというバカ言説も一瞬信じてしまうかもしれない。知らないですからね。
でも、そこからさらにいろいろな情報を得ていく過程で「やっぱり嘘やん」と悟って真人間になる人と、そのままネトウヨ・レイシストになる分かれ道は、やはり本人の知性の問題、好みの問題だろうと思います。
結局何を好むか、になってしまうのですかね。
しかし、この頃の日本はすごいですよね。
誰でもネットにつなげられるようになって、そこに溢れるピンキリの情報に触れるのは別に日本(人)に限ったことではないのですが、猛烈な勢いでレイシスト大国になって来ています。
日本の社会のどこに問題があるのでしょうかね。
(まあ、問題点はとりあえず複数思いつきますが)
まさか日本人が劣った人種だから、なんてことならないですよね(笑)
火星人のわたくしが上から目線で「日本人は劣ってる」なんて言うと差別になってしまいますからね。


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