カジノ・ロワイヤル公開記念と、適当に言い訳して、シリーズ全作を簡単に振返ってみよう・・・
ロジャー・ムーアがミスター・ボンドとして定着した傑作ぞろいの10~14作を
ムーア充実篇
*****
いつだったか忘れたが、90年代のどっかのアカデミー授賞式で、プレゼンターとしてマイケル・ケインとショーン・コネリーが登場しいろいろ喋っているとそこにロジャー・ムーアが割り込んでくる。
ケイン:「誰だ君は?」
ムーア:「ボンド、ジェームズ・ボンド」
ケイン:「嘘だろ、ボンドは彼だぞ」(コネリーを指差す)
という些細なギャグが妙に面白かった。
そんな人気の上ではボンド役者ナンバー2でしかないロジャー・ムーアは、最初の二作こそ目も当てられない駄作だったが、それ以降は傑作に連続出演。結局全部で7作にも出演。数でも期間でも作品内容でもムーアこそ「ミスター・ボンド」にふさわしいと思う私である。
*****
■■■■■■ →生涯ベストクラス
■■■■■□ →大好き
■■■■□□ →結構好き
■■■□□□ →まあまあ
■■□□□□ →つまんない
■□□□□□ →最悪
----------
■■■■■□ 007 私を愛したスパイ
監督 ルイス・ギルバート
音楽 マービン・ハムリッシュ(シリーズ唯一のアカデミー作曲賞ノミネート)
出演 ロジャー・ムーア、バーバラ・バック、クルト・ユルゲンス、リチャード・キールほか
大西洋で英ソの原子力潜水艦が次々と消息不明になる緊急事態が起こっている頃、ボンドは雪山の頂上の山小屋で美女(しかもソ連のスパイ)と愛し合っていた。召集がかかりスキーで山小屋から帰還するボンドにソ連自慢のスキー部隊が襲いかかる。ソ連兵も美女と寝てる時に襲えばいいのに、わざわざスキーで滑りながら攻撃するファンサービスを見せるが、我らがボンドは、びゅんびゅん滑って、ストックの仕込みライフルで追っ手を倒して大活躍。今度は数100mはあろうかという崖からまっさかさま、あわや(・・・とハラハラする人は誰もいなく、みんな早く早くとワクワクしているのも知らずに優雅に自由落下を続けるボンド)というところで、バササと開くユニオンジャック模様のパラシュート。隠密行動しなきゃならないスパイが「ボク、イギリス人デース!!」と高らかに宣言するような装備でいいのかと疑問を抱きつつもイヤッホーとバカっぽく楽しめる、オープニングアクションシーンの傑作。
駄作続きでどうなるのかと思われた007シリーズを救った起死回生の傑作。
監督もぬるいガイ・ハミルトンから、「二度死ぬ」のルイス・ギルバートに交代。ボンド映画に次々とバカを持ち込む金づかいの荒いギルバートは、ここんとこボンドが使い忘れていた下記(1)~(5)の魅力的な数々の仕掛けをパワーアップして作品に返してくれた。
(1)アクションシーンのスピード感。
(2)ボンドカー
(3)魅力的なライバル
(4)スケールのでかい敵の陰謀
(5)クライマックスは大勢vs大勢のバトルアクション
(1)これが重要だ。ハミルトンのアクションシーンはゆっくりすぎる。ちなみに冒頭のシーンは後にシリーズ5作品を監督することになるジョン・グレンが手がけたらしい。
(2)ここ数作あまり出番のなかったボンドカーだが今回は大活躍。目つぶしの泥攻撃をするかと思えば、海に落ちたら潜水艦モードに変形。魚雷に誘導ミサイル。隣にはソ連の美女スパイをのせて軍事機密を見せつけまくっていいのかとも思うが、「ゴールドフィンガー」、「リビング・デイライツ」、「トゥモロー・ネバー・ダイ」とともに4大名ボンドカーの一つに数えてよいだろう。
(3)前作の黄金銃を持つスカラマンガがへっぽこすきだが、「ロシアより愛をこめて」、「ゴールドフィンガー」で印象的だった敵の凄腕殺し屋をさらに強力にさせたすごい奴が登場。その名もジョーズ。つい二年前に大ヒットした映画ジョーズにあやかった安直なネーミングだが、身長2mはゆうにあり鋼鉄の歯で鎖も噛み砕く。殴られてもビクともしないが、動きは鈍く、頭も弱い。「ロシアより愛をこめて」のパロディのごとく寝台列車の中でボンドに襲いかかるが、ボンドはQの秘密兵器なしで撃退してしまう。何度もボンドに襲いかかりその都度、常人なら死にかねない逆襲を受けるが、いつもスーツの汚れをパンパンはたいて何喰わぬ顔で去っていく。007のバカ要素を強く打ち出したキャラ立ちした奴であった。
(4)今回の敵は私設軍隊まで持つ大金持ちストロンバーグ。演じるのは「眼下の敵」「史上最大の作戦」などでのドイツ軍人役が印象深いクルト・ユルゲンス。目的は拿捕した米英ソの潜水艦でニューヨークとモスクワを同時核攻撃し、世界戦争を起させようというもの。世界滅亡クラスの悪事考えてくれなきゃ、ボンドも戦いがいがないってもんさ。
(5)これも重要だ。クライマックスに大バトルをもってきてくれないと、作品的に尻つぼみ感が漂う。今作では巨大セットに作られたストロンバークの秘密基地でボンドに解放された米英ソの軍隊VSストロンバーグ私設軍の壮絶バトルが展開。いやが上にも盛り上がる。
その他、いくつか
● Qがボンドに車の説明をしているとき、ソ連の女スパイがQの本名を呼んで、Qが慌てるというシーンがあったと記憶しているが、どうだったろうか?
● KGBのゴゴール将軍(ウォルター・ゴーテル)が初登場。これ以降第15作「リビング・デイライツ」まで毎回登場し準レギュラーとなってしまう。
スパイものの割に東側と直接戦うことを避けてきた感じのする007シリーズ。本作は英ソの共同作戦が描かれ、最後には2人が愛し合う緊張緩和路線の広告塔のような作品となった。
ゴゴール将軍も、「ユア・アイズ・オンリー」ではボンドを撃ち殺そうとした部下を制したり、「美しき獲物たち」ではMの執務室でMと談笑したりと、ほとんど友達感覚での付き合いとなっている。政治臭を排除して純粋に楽しめる娯楽アクションにしようとしたスタッフの思いがゴゴール将軍というキャラに結実しているように思う。
■■■■□□ 007 ムーンレイカー
監督 ルイス・ギルバート
音楽 ジョン・バリー
出演 ロジャー・ムーアほか
英国に輸送中のスペースシャトル・ムーンレイカー号が何者かにハイジャックされ消息を絶った頃、ボンドは小型ジェット機で優雅に空の旅をしていたが、同じ機に乗り合わせていた悪党と小競り合いになり、挙句あの殺し屋ジョーズが現れてパラシュートもQの秘密武器もなしで数千メートルの上空に放り出されてしまった・・・
という凄まじいオープニングアクションだが、このシーンは後にシュワルツェネッガーの「イレイザー」にそっくりパクられていた。
そんないきなりテンション全開の本作だが、シリーズ史に残るトンデモ作品として語り草になるバカ度MAXの傑作である。
全人類の死滅を目論む大富豪の宇宙ステーションで繰り広げられるのは、NASAの宇宙部隊VS大富豪の私設軍隊のレーザー銃飛び交う壮絶バトル。
今回のQの目玉品は、手首を反るだけでダーツを射出するブレスレット。手をふったりボンドガールを愛撫したりするたびにダーツが射出されやしないかと冷や冷やさせられるが、我らがボンドは手首の是妙なコントロールで使いこなす。
なんでこんなバカバカしい作品が生まれたのかと言えば、その制作年度にヒントがある。
話はややそれるが、このころの007シリーズは、エンドクレジットの最後の有名な一文「James Bond Will Return」の後、さらに続けて次回作のタイトルが予告されていた。
前作「私を愛したスパイ」のラストを見ると。
「James Bond Will Return in "FOR YOUR EYES ONLY"」
と書かれている。
つまり「私を愛したスパイ」完成時点では次回作に「ユア・アイズ・オンリー」が予定されていたのだ。
なのになぜ、予定変更して「ムーンレイカー」が撮影されたのか?
前作で映画「ジョーズ」のヒットにあやかり殺し屋ジョーズが登場したことを思い出してほしい。
そして、ムーンレイカーの制作年度は1977年・・・そう、「スターウォーズ」が大ヒットした年だ。"
ボンドも宇宙行って、レーザーバンバン撃って戦わせようぜ!!SFブームに便乗してヒット確実さ!!という、相当安直な考えが、この怪作を生んだ。
そして幸か不幸か、バカボンドを撮らせたら天下一品「二度死ぬ」のルイス・ギルバートが前作で記録破りのヒットをはじき出してしまった。
ミスター・ギルバート、何やってもいいぜという、スタッフにとっても観客にとっても幸福な状況が奇跡的に生まれたのだ
ただ一人、明らかにピアノ線につるされながら無重力セックスをしているロジャー・ムーアがピエロのようで哀れだった。
そうそう、最初にも書いたが殺し屋ジョーズが再登場。強敵だった男が友になるという展開は、ジャンプ漫画を彷彿させるものかある。
■■■■□□ 007 ユア・アイズ・オンリー
監督 ジョン・グレン
音楽 ビル・コンティ
出演 ロジャー・ムーア、トポル、キャロル・ブーケほか
ムーンレイカーで遊びすぎた反省か、核攻撃とか世界滅亡とか考える「悪の秘密結社」と毎回戦うのがさすがにバカらしくなってきたのか、スパイ映画の原点に帰り東側との諜報戦を描こうよと、ややリアル路線への変更が試みられた作品。リアル路線でいく前にボンドにはやり残したことがある。スペクターの首領ブロフェルドとの決着が付いていない。そういうわけでシリーズ路線変更に向けての心残りを断ち切るべくオープニングアクションシーンでボンドはさっさとブロフェルドを始末してしまうのである。
このボンドVSブロフェルドのオープニングシーンは物語の本筋と全く関係の無い、それ自体が独立した短編映画のようになっている。本編と全く無関係のオープニングは本作と「オクトパシー」だけである。(他の作品では、一応その後のストーリーの伏線となる人物やアイテムや事件がちょろっとは描かれる)
しかしこのオープニングシーンも、ロッキーでお馴染みビル・コンティのめちゃめちゃ陽気な音楽とあいまって、最高に楽しい名シーンとなっている。
アクション重視の本作では、本編でも名アクションシーンが多い。スペイン郊外での坂道カーチェイスでもノリノリコンティサウンドが響きまくり、イタリアのスキー場でのボンドvs東ドイツの殺し屋のスキーアクションシーンでもまたギンギンにノリまくったコンティ節が聞ける。どちらのシーンもシリーズ屈指の名アクションシーンだ。
そういうわけでシーンごとに見ていくとかなりデキのいい作品なのだが、全体を見るとミサイル防衛システムをめぐるMI6とKGBの争奪戦はスケールが小さく、直接の敵であるKGBの協力者の組織も首魁の人物も小粒で、物語としての尻つぼみ感が否めない。アクションシーンのデキはいいだけに残念な作品。
なお本作ではQの秘密兵器はほとんど活躍しない。逃げた敵スパイの顔を3Dモンタージュ写真で再現しただけだ。このシリーズは路線変更を図る時、Qの秘密兵器に頼らずに話を作ろうとする傾向がある。(「女王陛下」「死ぬのは奴らだ」「ユア・アイズ・オンリー」「カジノ・ロワイヤル」など・・・)
■■■■■□ 007 オクトパシー
監督 ジョン・グレン
音楽 ジョン・バリー
出演 ロジャー・ムーア、ルイ・ジュールダンほか
ボンドがキューバで小型ジェット機を乗り回し空軍基地を壊滅させたころ、それとは全然関係なくソビエトではタカ派将軍が恐るべき陰謀を進行させていた。なんと西ドイツの米軍基地で事故を装って核爆発を起こさせ、世論を誘導し西ヨーロッパから核兵器を撤廃させようとしていたのだ!!!
ストーリーはフレデリック・フォーサイスの「第四の核」に酷似している。「第四の核」ではKGBのスパイがイギリスの米軍基地で事故にみせかけた核爆発を起こして世論を誘導し西ヨーロッパの核配備を排除させようとする。ちなみに「第四の核」も映画化されており、映画版では核テロを狙うKGBのスパイをピアース・ブロスナンが演じている!!
著作権をクリアしたのか、こっそり盗作したのか、たまたま似通っているのか、真相は知らないが、はっきり言えるのは「第四の核」より「オクトパシー」の方がはるかに面白いということだ。
爆弾解除までの展開はベタといえばベタだけど、スリル満点。インドからドイツと観光旅行要素も満載。アクションシーンも気合の入ったものが、中だるみさせないよう次々と物語に挿入されてくる。結果としてシリーズでも1~2を争う傑作になった。
なんといってもオープニングアクションはシリーズベスト1のデキだろう。本編と全く関係ないのは「ユア・アイズ・オンリー」と同じだがスケールが違う。ボンドガール登場、潜入するも正体がバレて大ピンチ、ミニジェット機、大爆破・・・とシリーズのミニチュア版となっている。基地破壊工作くらい数分で片付ける余裕っぷりも頼もしく、本編ではもっと大きな陰謀に挑むぞ・・・と見るものを期待させる。
この映画が面白くなった理由として、同年に別会社がショーン・コネリー主演で「007ネバー・セイ・ネバー・アゲイン」を制作し、本家が意地をみせようと躍起になったことが挙げられる。
音楽のジョン・バリーも本家の意地を見せようと、これまでにないくらいボンドのテーマを頻繁に響かせる。
ボンドのテーマは第一作の音楽担当モンティ・ノーマンの作曲だが、その第一作目で編曲を担当したジョン・バリーが大幅にアレンジを施し、バリー自身が「私が作曲したようなもの」と言っている。そのバリーは二作目以降11回も音楽を担当するが、回を重ねるごとにボンドのテーマを劇中であまり使わなくなる。「美しき獲物たち」などパリのシーンで一回かけただけだ。
しかし「オクトパシー」では、ボンドのアクションシーンで鳴り響くのはもちろんのこと、インドでボンドに接触してくるヘビ使いに化けた連絡員が笛でボンドのテーマを奏で、ロジャー・ムーアに「いい曲だな」とまで言わせる。
当然これはボンドのテーマを使えない「ネバー・セイ・ネバー・アゲイン」へのあてつけでもある。
最後に、シリーズ恒例のミス・マネーペニーとボンドのおしゃべりシーンも、この「オクトパシー」がもっとも楽しいということを付け加えておく。
■■■■■□ 007 美しき獲物たち
監督 ジョン・グレン
音楽 ジョン・バリー
出演 ロジャー・ムーア、クリストファー・ウォーケン、タニア・ロバーツ、グレース・ジョーンズ
ソ連にわたった最新マイクロチップを奪還すべくシベリアに潜入したボンドは、ソ連兵とスキーチェイスして、当時はめずらしかったスノーボードまで披露して余裕で脱出するのだった・・・そのチップはフランスの大富豪ゾーリンの会社で作られたもので、MI6はゾーリンの周辺を洗い始める。やがてボンドはゾーリンのカリフォルニア&シリコンバレーの大水没計画をつきとめるのだった
・・・とめずらしく物語と関連のあるオープニングアクションを見せる本作。
ジョン・グレン監督のボンドも最初は、軍事機密の争奪戦、次に核爆発計画、そしてカリフォルニア全滅と次第に敵もやることがでかく、物語もアホっぽくなってくる。
7回目のボンド役となるロジャー・ムーアもさすがに寄る年波には勝てず、アクションシーンはいかにもダブルを使ってるのが見え見えな引きのショットばかりになり爽快感に欠けるのは否めない。
その一方でボンドと美女たちのからみは異様にエスカレート。本作でボンドは4人の女性と体をあわせている(オープニングのボンドガール、ゾーリンの部下の殺し屋女(グレース・ジョーンズ)、ゾーリンの基地から脱走したボンドがたまたま出会ったKGBの女スパイ、それに本命のボンドガール・タニア・ロバーツ)。一作四人はいまだ破られないシリーズ記録である。お国のためとはいえキツいぜ・・・と、初老のロジャー・ムーア・ボンドのぼやきが聞こえてきそうだ。ますます、「アクションシーンはスタントマンに、ベッドシーンは自分で」色が強くなった作品である。
ただ、作品的には、エッフェル塔でのアクションに、ゴールデンゲートブリッジのてっぺんでのアクションと、世界の観光名所・名跡ツアー色も強まり、観ていて楽しい。
クライマックスで何故か飛行船でボンドガールをさらって逃げるゾーリンを追いかけ、飛行船のロープにしがみつくボンドのあまりに無計画・無鉄砲さが楽しい。敵も敵で、ほっとけば落ちるのに、わざわざゴールデンゲートブリッジにぶつけようとかするからボンドに逆襲されてしまう。
この映画を楽しくしているのは、ヤケクソ気味にスケールのでかい物語と、ボンドの好色ぶりに加えて、キャスティングの妙が挙げられよう。
ゾーリンの部下を演じるグレース・ジョーンズの異様な要望。黒豹のようにしなやかで暴力的でそれでいてグラマラスな怪しい魅力がいい。
何より、ゾーリンを演じる、ミスター悪党クリストファー・ウォーケンが凄い。けたけた笑いながら大勢の作業員をマシンガンで虐殺するところなどウォーケン節全開。ステロタイプな悪者演技だがウォーケン悪者演技の基本要素が全て詰まった悪の教科書的演技である。私など未だにウォーケンの代表作三本選べと言われたら、「デッドゾーン」と「ディア・ハンター」と「美しき獲物たち」と答えることにしている。
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ショーン・コネリー篇~クールなスパイが気がつくとバカ騒ぎ~(第1作~第5作)
迷走篇(第6作~第9作)
ムーア充実篇~アクションシーンはスタントマンに、ベッドシーンは自分で~(第10作~第14作)
ティモシー篇~消されたのはライセンスだけではない~(第15作~第16作)
ピアース篇~そしてどんちゃん騒ぎへ~(第17作~第20作)
第21作 カジノ・ロワイヤル 映評
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ロジャー・ムーアがミスター・ボンドとして定着した傑作ぞろいの10~14作を
ムーア充実篇
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いつだったか忘れたが、90年代のどっかのアカデミー授賞式で、プレゼンターとしてマイケル・ケインとショーン・コネリーが登場しいろいろ喋っているとそこにロジャー・ムーアが割り込んでくる。
ケイン:「誰だ君は?」
ムーア:「ボンド、ジェームズ・ボンド」
ケイン:「嘘だろ、ボンドは彼だぞ」(コネリーを指差す)
という些細なギャグが妙に面白かった。
そんな人気の上ではボンド役者ナンバー2でしかないロジャー・ムーアは、最初の二作こそ目も当てられない駄作だったが、それ以降は傑作に連続出演。結局全部で7作にも出演。数でも期間でも作品内容でもムーアこそ「ミスター・ボンド」にふさわしいと思う私である。
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■■■■■□ →大好き
■■■■□□ →結構好き
■■■□□□ →まあまあ
■■□□□□ →つまんない
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■■■■■□ 007 私を愛したスパイ
監督 ルイス・ギルバート
音楽 マービン・ハムリッシュ(シリーズ唯一のアカデミー作曲賞ノミネート)
出演 ロジャー・ムーア、バーバラ・バック、クルト・ユルゲンス、リチャード・キールほか
大西洋で英ソの原子力潜水艦が次々と消息不明になる緊急事態が起こっている頃、ボンドは雪山の頂上の山小屋で美女(しかもソ連のスパイ)と愛し合っていた。召集がかかりスキーで山小屋から帰還するボンドにソ連自慢のスキー部隊が襲いかかる。ソ連兵も美女と寝てる時に襲えばいいのに、わざわざスキーで滑りながら攻撃するファンサービスを見せるが、我らがボンドは、びゅんびゅん滑って、ストックの仕込みライフルで追っ手を倒して大活躍。今度は数100mはあろうかという崖からまっさかさま、あわや(・・・とハラハラする人は誰もいなく、みんな早く早くとワクワクしているのも知らずに優雅に自由落下を続けるボンド)というところで、バササと開くユニオンジャック模様のパラシュート。隠密行動しなきゃならないスパイが「ボク、イギリス人デース!!」と高らかに宣言するような装備でいいのかと疑問を抱きつつもイヤッホーとバカっぽく楽しめる、オープニングアクションシーンの傑作。
駄作続きでどうなるのかと思われた007シリーズを救った起死回生の傑作。
監督もぬるいガイ・ハミルトンから、「二度死ぬ」のルイス・ギルバートに交代。ボンド映画に次々とバカを持ち込む金づかいの荒いギルバートは、ここんとこボンドが使い忘れていた下記(1)~(5)の魅力的な数々の仕掛けをパワーアップして作品に返してくれた。
(1)アクションシーンのスピード感。
(2)ボンドカー
(3)魅力的なライバル
(4)スケールのでかい敵の陰謀
(5)クライマックスは大勢vs大勢のバトルアクション
(1)これが重要だ。ハミルトンのアクションシーンはゆっくりすぎる。ちなみに冒頭のシーンは後にシリーズ5作品を監督することになるジョン・グレンが手がけたらしい。
(2)ここ数作あまり出番のなかったボンドカーだが今回は大活躍。目つぶしの泥攻撃をするかと思えば、海に落ちたら潜水艦モードに変形。魚雷に誘導ミサイル。隣にはソ連の美女スパイをのせて軍事機密を見せつけまくっていいのかとも思うが、「ゴールドフィンガー」、「リビング・デイライツ」、「トゥモロー・ネバー・ダイ」とともに4大名ボンドカーの一つに数えてよいだろう。
(3)前作の黄金銃を持つスカラマンガがへっぽこすきだが、「ロシアより愛をこめて」、「ゴールドフィンガー」で印象的だった敵の凄腕殺し屋をさらに強力にさせたすごい奴が登場。その名もジョーズ。つい二年前に大ヒットした映画ジョーズにあやかった安直なネーミングだが、身長2mはゆうにあり鋼鉄の歯で鎖も噛み砕く。殴られてもビクともしないが、動きは鈍く、頭も弱い。「ロシアより愛をこめて」のパロディのごとく寝台列車の中でボンドに襲いかかるが、ボンドはQの秘密兵器なしで撃退してしまう。何度もボンドに襲いかかりその都度、常人なら死にかねない逆襲を受けるが、いつもスーツの汚れをパンパンはたいて何喰わぬ顔で去っていく。007のバカ要素を強く打ち出したキャラ立ちした奴であった。
(4)今回の敵は私設軍隊まで持つ大金持ちストロンバーグ。演じるのは「眼下の敵」「史上最大の作戦」などでのドイツ軍人役が印象深いクルト・ユルゲンス。目的は拿捕した米英ソの潜水艦でニューヨークとモスクワを同時核攻撃し、世界戦争を起させようというもの。世界滅亡クラスの悪事考えてくれなきゃ、ボンドも戦いがいがないってもんさ。
(5)これも重要だ。クライマックスに大バトルをもってきてくれないと、作品的に尻つぼみ感が漂う。今作では巨大セットに作られたストロンバークの秘密基地でボンドに解放された米英ソの軍隊VSストロンバーグ私設軍の壮絶バトルが展開。いやが上にも盛り上がる。
その他、いくつか
● Qがボンドに車の説明をしているとき、ソ連の女スパイがQの本名を呼んで、Qが慌てるというシーンがあったと記憶しているが、どうだったろうか?
● KGBのゴゴール将軍(ウォルター・ゴーテル)が初登場。これ以降第15作「リビング・デイライツ」まで毎回登場し準レギュラーとなってしまう。
スパイものの割に東側と直接戦うことを避けてきた感じのする007シリーズ。本作は英ソの共同作戦が描かれ、最後には2人が愛し合う緊張緩和路線の広告塔のような作品となった。
ゴゴール将軍も、「ユア・アイズ・オンリー」ではボンドを撃ち殺そうとした部下を制したり、「美しき獲物たち」ではMの執務室でMと談笑したりと、ほとんど友達感覚での付き合いとなっている。政治臭を排除して純粋に楽しめる娯楽アクションにしようとしたスタッフの思いがゴゴール将軍というキャラに結実しているように思う。
■■■■□□ 007 ムーンレイカー
監督 ルイス・ギルバート
音楽 ジョン・バリー
出演 ロジャー・ムーアほか
英国に輸送中のスペースシャトル・ムーンレイカー号が何者かにハイジャックされ消息を絶った頃、ボンドは小型ジェット機で優雅に空の旅をしていたが、同じ機に乗り合わせていた悪党と小競り合いになり、挙句あの殺し屋ジョーズが現れてパラシュートもQの秘密武器もなしで数千メートルの上空に放り出されてしまった・・・
という凄まじいオープニングアクションだが、このシーンは後にシュワルツェネッガーの「イレイザー」にそっくりパクられていた。
そんないきなりテンション全開の本作だが、シリーズ史に残るトンデモ作品として語り草になるバカ度MAXの傑作である。
全人類の死滅を目論む大富豪の宇宙ステーションで繰り広げられるのは、NASAの宇宙部隊VS大富豪の私設軍隊のレーザー銃飛び交う壮絶バトル。
今回のQの目玉品は、手首を反るだけでダーツを射出するブレスレット。手をふったりボンドガールを愛撫したりするたびにダーツが射出されやしないかと冷や冷やさせられるが、我らがボンドは手首の是妙なコントロールで使いこなす。
なんでこんなバカバカしい作品が生まれたのかと言えば、その制作年度にヒントがある。
話はややそれるが、このころの007シリーズは、エンドクレジットの最後の有名な一文「James Bond Will Return」の後、さらに続けて次回作のタイトルが予告されていた。
前作「私を愛したスパイ」のラストを見ると。
「James Bond Will Return in "FOR YOUR EYES ONLY"」
と書かれている。
つまり「私を愛したスパイ」完成時点では次回作に「ユア・アイズ・オンリー」が予定されていたのだ。
なのになぜ、予定変更して「ムーンレイカー」が撮影されたのか?
前作で映画「ジョーズ」のヒットにあやかり殺し屋ジョーズが登場したことを思い出してほしい。
そして、ムーンレイカーの制作年度は1977年・・・そう、「スターウォーズ」が大ヒットした年だ。"
ボンドも宇宙行って、レーザーバンバン撃って戦わせようぜ!!SFブームに便乗してヒット確実さ!!という、相当安直な考えが、この怪作を生んだ。
そして幸か不幸か、バカボンドを撮らせたら天下一品「二度死ぬ」のルイス・ギルバートが前作で記録破りのヒットをはじき出してしまった。
ミスター・ギルバート、何やってもいいぜという、スタッフにとっても観客にとっても幸福な状況が奇跡的に生まれたのだ
ただ一人、明らかにピアノ線につるされながら無重力セックスをしているロジャー・ムーアがピエロのようで哀れだった。
そうそう、最初にも書いたが殺し屋ジョーズが再登場。強敵だった男が友になるという展開は、ジャンプ漫画を彷彿させるものかある。
■■■■□□ 007 ユア・アイズ・オンリー
監督 ジョン・グレン
音楽 ビル・コンティ
出演 ロジャー・ムーア、トポル、キャロル・ブーケほか
ムーンレイカーで遊びすぎた反省か、核攻撃とか世界滅亡とか考える「悪の秘密結社」と毎回戦うのがさすがにバカらしくなってきたのか、スパイ映画の原点に帰り東側との諜報戦を描こうよと、ややリアル路線への変更が試みられた作品。リアル路線でいく前にボンドにはやり残したことがある。スペクターの首領ブロフェルドとの決着が付いていない。そういうわけでシリーズ路線変更に向けての心残りを断ち切るべくオープニングアクションシーンでボンドはさっさとブロフェルドを始末してしまうのである。
このボンドVSブロフェルドのオープニングシーンは物語の本筋と全く関係の無い、それ自体が独立した短編映画のようになっている。本編と全く無関係のオープニングは本作と「オクトパシー」だけである。(他の作品では、一応その後のストーリーの伏線となる人物やアイテムや事件がちょろっとは描かれる)
しかしこのオープニングシーンも、ロッキーでお馴染みビル・コンティのめちゃめちゃ陽気な音楽とあいまって、最高に楽しい名シーンとなっている。
アクション重視の本作では、本編でも名アクションシーンが多い。スペイン郊外での坂道カーチェイスでもノリノリコンティサウンドが響きまくり、イタリアのスキー場でのボンドvs東ドイツの殺し屋のスキーアクションシーンでもまたギンギンにノリまくったコンティ節が聞ける。どちらのシーンもシリーズ屈指の名アクションシーンだ。
そういうわけでシーンごとに見ていくとかなりデキのいい作品なのだが、全体を見るとミサイル防衛システムをめぐるMI6とKGBの争奪戦はスケールが小さく、直接の敵であるKGBの協力者の組織も首魁の人物も小粒で、物語としての尻つぼみ感が否めない。アクションシーンのデキはいいだけに残念な作品。
なお本作ではQの秘密兵器はほとんど活躍しない。逃げた敵スパイの顔を3Dモンタージュ写真で再現しただけだ。このシリーズは路線変更を図る時、Qの秘密兵器に頼らずに話を作ろうとする傾向がある。(「女王陛下」「死ぬのは奴らだ」「ユア・アイズ・オンリー」「カジノ・ロワイヤル」など・・・)
■■■■■□ 007 オクトパシー
監督 ジョン・グレン
音楽 ジョン・バリー
出演 ロジャー・ムーア、ルイ・ジュールダンほか
ボンドがキューバで小型ジェット機を乗り回し空軍基地を壊滅させたころ、それとは全然関係なくソビエトではタカ派将軍が恐るべき陰謀を進行させていた。なんと西ドイツの米軍基地で事故を装って核爆発を起こさせ、世論を誘導し西ヨーロッパから核兵器を撤廃させようとしていたのだ!!!
ストーリーはフレデリック・フォーサイスの「第四の核」に酷似している。「第四の核」ではKGBのスパイがイギリスの米軍基地で事故にみせかけた核爆発を起こして世論を誘導し西ヨーロッパの核配備を排除させようとする。ちなみに「第四の核」も映画化されており、映画版では核テロを狙うKGBのスパイをピアース・ブロスナンが演じている!!
著作権をクリアしたのか、こっそり盗作したのか、たまたま似通っているのか、真相は知らないが、はっきり言えるのは「第四の核」より「オクトパシー」の方がはるかに面白いということだ。
爆弾解除までの展開はベタといえばベタだけど、スリル満点。インドからドイツと観光旅行要素も満載。アクションシーンも気合の入ったものが、中だるみさせないよう次々と物語に挿入されてくる。結果としてシリーズでも1~2を争う傑作になった。
なんといってもオープニングアクションはシリーズベスト1のデキだろう。本編と全く関係ないのは「ユア・アイズ・オンリー」と同じだがスケールが違う。ボンドガール登場、潜入するも正体がバレて大ピンチ、ミニジェット機、大爆破・・・とシリーズのミニチュア版となっている。基地破壊工作くらい数分で片付ける余裕っぷりも頼もしく、本編ではもっと大きな陰謀に挑むぞ・・・と見るものを期待させる。
この映画が面白くなった理由として、同年に別会社がショーン・コネリー主演で「007ネバー・セイ・ネバー・アゲイン」を制作し、本家が意地をみせようと躍起になったことが挙げられる。
音楽のジョン・バリーも本家の意地を見せようと、これまでにないくらいボンドのテーマを頻繁に響かせる。
ボンドのテーマは第一作の音楽担当モンティ・ノーマンの作曲だが、その第一作目で編曲を担当したジョン・バリーが大幅にアレンジを施し、バリー自身が「私が作曲したようなもの」と言っている。そのバリーは二作目以降11回も音楽を担当するが、回を重ねるごとにボンドのテーマを劇中であまり使わなくなる。「美しき獲物たち」などパリのシーンで一回かけただけだ。
しかし「オクトパシー」では、ボンドのアクションシーンで鳴り響くのはもちろんのこと、インドでボンドに接触してくるヘビ使いに化けた連絡員が笛でボンドのテーマを奏で、ロジャー・ムーアに「いい曲だな」とまで言わせる。
当然これはボンドのテーマを使えない「ネバー・セイ・ネバー・アゲイン」へのあてつけでもある。
最後に、シリーズ恒例のミス・マネーペニーとボンドのおしゃべりシーンも、この「オクトパシー」がもっとも楽しいということを付け加えておく。
■■■■■□ 007 美しき獲物たち
監督 ジョン・グレン
音楽 ジョン・バリー
出演 ロジャー・ムーア、クリストファー・ウォーケン、タニア・ロバーツ、グレース・ジョーンズ
ソ連にわたった最新マイクロチップを奪還すべくシベリアに潜入したボンドは、ソ連兵とスキーチェイスして、当時はめずらしかったスノーボードまで披露して余裕で脱出するのだった・・・そのチップはフランスの大富豪ゾーリンの会社で作られたもので、MI6はゾーリンの周辺を洗い始める。やがてボンドはゾーリンのカリフォルニア&シリコンバレーの大水没計画をつきとめるのだった
・・・とめずらしく物語と関連のあるオープニングアクションを見せる本作。
ジョン・グレン監督のボンドも最初は、軍事機密の争奪戦、次に核爆発計画、そしてカリフォルニア全滅と次第に敵もやることがでかく、物語もアホっぽくなってくる。
7回目のボンド役となるロジャー・ムーアもさすがに寄る年波には勝てず、アクションシーンはいかにもダブルを使ってるのが見え見えな引きのショットばかりになり爽快感に欠けるのは否めない。
その一方でボンドと美女たちのからみは異様にエスカレート。本作でボンドは4人の女性と体をあわせている(オープニングのボンドガール、ゾーリンの部下の殺し屋女(グレース・ジョーンズ)、ゾーリンの基地から脱走したボンドがたまたま出会ったKGBの女スパイ、それに本命のボンドガール・タニア・ロバーツ)。一作四人はいまだ破られないシリーズ記録である。お国のためとはいえキツいぜ・・・と、初老のロジャー・ムーア・ボンドのぼやきが聞こえてきそうだ。ますます、「アクションシーンはスタントマンに、ベッドシーンは自分で」色が強くなった作品である。
ただ、作品的には、エッフェル塔でのアクションに、ゴールデンゲートブリッジのてっぺんでのアクションと、世界の観光名所・名跡ツアー色も強まり、観ていて楽しい。
クライマックスで何故か飛行船でボンドガールをさらって逃げるゾーリンを追いかけ、飛行船のロープにしがみつくボンドのあまりに無計画・無鉄砲さが楽しい。敵も敵で、ほっとけば落ちるのに、わざわざゴールデンゲートブリッジにぶつけようとかするからボンドに逆襲されてしまう。
この映画を楽しくしているのは、ヤケクソ気味にスケールのでかい物語と、ボンドの好色ぶりに加えて、キャスティングの妙が挙げられよう。
ゾーリンの部下を演じるグレース・ジョーンズの異様な要望。黒豹のようにしなやかで暴力的でそれでいてグラマラスな怪しい魅力がいい。
何より、ゾーリンを演じる、ミスター悪党クリストファー・ウォーケンが凄い。けたけた笑いながら大勢の作業員をマシンガンで虐殺するところなどウォーケン節全開。ステロタイプな悪者演技だがウォーケン悪者演技の基本要素が全て詰まった悪の教科書的演技である。私など未だにウォーケンの代表作三本選べと言われたら、「デッドゾーン」と「ディア・ハンター」と「美しき獲物たち」と答えることにしている。
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ショーン・コネリー篇~クールなスパイが気がつくとバカ騒ぎ~(第1作~第5作)
迷走篇(第6作~第9作)
ムーア充実篇~アクションシーンはスタントマンに、ベッドシーンは自分で~(第10作~第14作)
ティモシー篇~消されたのはライセンスだけではない~(第15作~第16作)
ピアース篇~そしてどんちゃん騒ぎへ~(第17作~第20作)
第21作 カジノ・ロワイヤル 映評
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自主映画撮ってます。松本自主映画製作工房 スタジオゆんふぁのHP
やっぱり広川太一郎でした。なんか別人みたく聞こえた
ジョーズ男って書くと仮面ライダーの怪人みたいですね。じっさい怪人みたいなやつでしたが
40分のカットではありますが、実は序盤はややタルいのでちょうどいいのかもしれません。そのタルさも何度も観てると気持ち良くなってくるんですが
ジョーズ男が不死身で怖かったけど、ちょっと笑っちゃいました。
40分もカットされていたんですねぇ・・・。
日曜洋画の「私を愛したスパイ」どうでしたか
デジタルリマスター版みたいなことがテレビ欄に書いてましたが、放送時間から考えて、40分ほどカットされてたと思います。
私もちょっと見ましたが、ロジャー・ムーアの声が広川太一郎でなかったので、観るのやめました。でも改めて観るとバーバラ・バックって綺麗でした。
それでは
今、少しずつ007シリーズを見ているところです。
ちょうど今週の日曜洋画劇場がロジャー・ムーアの「私を愛したスパイ」をやるみたいなので楽しみです。
大好きの評価ですね♪