第二作で急遽登場したルンさん。ホーさんの恩師(黒社会の恩師ってことだが)にして、義を貫く熱い男。
演じるのは、ディーン・セク(セキと表記されることも)。制作ツイ・ハークと監督ジョン・ウーのいわば恩師に近い、映画会社シネマシティの当時の社長である。監督やプロデューサや実業家など俳優でない人が堂々主役をやるのもめずらしくない香港映画ではあるが、ディーン・セクが主役並みに見せ場満載、名台詞もことごとく彼の口から出てくる、そんな公私混同ぶりが最高だ・・・となんかの本に書いてあった。
ディーン・セク。
演技は4人の中で群を抜いて下手くそだが、そのビジュアル的なかっこよさ、凛とした佇まいはどうだろう。
ルンさんという重要な役につい抜擢してしまったツイ・ハーク&ジョン・ウーの気持ちは判らんでもない。望んだキャスティングかそうでないかの事情は知らんが
挽歌2は実質ルンさんが主役と言っていいほど、物語は彼を軸に進む。
そして出てくるたびに何かいい台詞をはくか、尋常でない力演をみせる。(力演すぎて笑えてくる)
以下、ストーリーにそって大活躍のディーン・セクを解説する。
************
おとり捜査でルンさんの娘に近づくキット。警察はルンさんを偽札組織の黒幕と踏んでいる。
そこでかつてのルンさんの部下ホーにおとり捜査を命じるが、ルンさんは堅気になったと信じるホーは警察への協力を拒否。
それを知ったホーの弟キットが、おとり捜査に志願してきたわけだ。
キットの妻ジャッキーはもうすぐ出産を控えており、心配したホーは自分がおとりにつくからキットを捜査から外せと要求。
しかしキットはキットでこの捜査を続けて、黒社会の一員だった兄さんのことを少しでも理解したいんだと、ホーの言う事を聞かない。
それはさておき、ホーは刑務所を脱獄してルンに助けを求めてきた・・・という設定で、ルンの前に現れる。
そんなホーにルンは言うのだ。
「自首するんだ。男が悪事を働いたら立派に務めを果たし胸を張って刑務所を出て来い・・・」
この熱い発言にルンはやっぱり悪人ではないと確信するホー。
さて、そんなルンを悲劇が襲う。
ルンの腹心の部下コーが、ルンを裏切りルンに殺人の濡れ衣を着せ、ルンの会社を乗っ取ろうと企んでいた。偽札組織の黒幕とはコーだったのだ。黒めがねで寡黙な殺し屋を右腕に着々と計画を進めるコー。
ルンは見事にはめられ、ホーは彼をNYに逃がすのだった。
一方コーの裏切りを知らないルンの愛娘ペギーは、コーにルンの居所を教えてしまい、そして殺される。
さてこの辺からルンさんの大暴走が始まる。
NYでルンが頼った友人教会の神父。ジョン・ウーが大好きな教会だ。当然のように血みどろの戦場となるのだが、考えてみれば戦場となる教会が本格的に描かれたのは本作が初めてではないだろうか?
まあいい
さて、NYで暮らすマークの双子の弟(!)ケンは、ホーの連絡を受けルンに会いにいく。
教会襲撃で友や子供たちが殺されるのを目の当たりにしたルンは、過度の拒食症になっていた。
虐待か拷問みたいに病院職員たちに無理矢理食事を食べさせられるルン。
どうしてこんなに笑えるんだろう。
ルンを引き取ったケンは、彼に食事をとらせようと色々な料理を作って食べさせようとするが、ルンは受け付けない
この辺の不必要に時間をたっぷりとるケンとルンの食事シーンが、ある意味アクションシーンよりよほどエキサイティング。
撮りたくない企画を仕方なく撮っているジョン・ウーのやけくそ演出は、時間配分もバランス感覚も失って暴走しっぱなし。
半狂乱になって料理や食材をそこら中にぶちまけるケン。
そしてついにルンは一個のオレンジをかじる。
ケンは叫ぶ「カモン・ベイビー!!」
さらに生肉をかじるルン。
感動させたいんだか笑わせたいんだかウーの真意はよくわからない。
さて、どうにか食事をとるようになったルンだが、香港の裏切り者コーの手はNYにまで廻っている。殺し屋軍団に襲撃されるがルンを守っているのは我らがユンファだ。バカな殺し屋ども。当然皆殺し。激戦の中命からがら安ホテルに身をよせるケンとルン。
ここでケンの異様に長く熱い名台詞の後、中盤の見せ場の銃撃戦。
ウヒーアヘーとわめくばかりで見苦しいほどに面白いルンさん。泣き叫び唾と涙と鼻水を吹き散らす彼。どこまでもかっこ悪いルンさん。役としても俳優としても・・・
しかし負傷したケンのピンチに、ルンさんついに復活!!
拳銃をつかみ殺し屋どもの車に全弾ぶちこみ撃破!!
また出てくるルンさんの名台詞
「なぜ善人でいることは難しいんだろう・・・」
翌日、今は亡きワールドトレドセンターを見渡す空き地でケンと語らうルンさん。
昨晩までの醜態はどこへ行ったのか、急にかっこよくなっているルンさん
ルン「結局ここはよその国なんだ」
ケン「生まれた国が一番いい」
この台詞、アメリカ進出失敗してるくさいジョン・ウーに今一度言わせたい・・・・
香港に戻るルンさん。
ホーさんのメルヘンチックな意味不明な歓待(第一章参照)を受けるが、娘を殺めたコーへの復讐に燃える。
キンさんのタクシー会社を根城に(キンさんに迷惑ではないだろうか・・・)ルン・ホー・キット・ケンの四バカもとい四人の戦士は作戦を開始する。・・・っとその前に、キンさんのオフィスでオレンジをみつけたルンさん。思い出のオレンジをケンにトス、そうするとケンからキットに、キットからホーに、ホーからキンに(ホーさんはオレンジで軽く一芸まで見せて)と、なかなか意味不明だが意味深げな描写をみせる監督ジョン・ウー
コーを叩き潰す作戦のさなか、自分の造船所が偽札工場になっていると知り、造船所の爆破を決意するルン
「あれは俺の全てだ。汚されたくない」
ホーとケンとともに造船所に向かうが、それは罠で敵は爆薬しかけて待っている。命からがら逃げ出すルンたち。
その一方で単独で捜査していたキットは黒めがねの殺し屋に撃たれ命を落とす。
怒りに燃えるルン、ホー、ケン。
三人をコーの家に送り届けるキンさん。一緒に戦いたそうだが、ホーに来るなと言われる。
キンはルンに、少しでも役に立ちたくて言う「逃げる船を手配するよ」
ルン「必要ない」
そしてルン・ホー・ケンの三人は、キットの血痕がべったりと残る壁を飛び越えて殴り込みに向かう
このシーンは30回見て30回笑えるシーンだ。
ホー(ティ・ロン)とケン(ユンファ)はさすがアクションスターだけあって決め決めで壁を軽く飛び越えているのだが、ルン(ディーン・セク)だけ明らかに、いっぱいいっぱいの顔で飛び越えてるというより落下している。
そして、むちゃめちゃなアクションシーン
戦いの末についにコーを追いつめるルン。
しかし、コーに撃たれ絶体絶命。
勝ち誇ったコーはルンに銃を向けて言う
コー 「最後は善人が勝つと信じているのか?」
しかし、間一髪助けにきたホーとケンの銃弾を浴び倒れるコー。そのコーにとどめの銃弾をぶちこむルン。そしてルンの台詞
ルン 「最後に勝つのは悪人だと信じていたのか?」
かっこいいよルンさん。
-------------
そんなこんなでディーン・セクが時に醜悪な芝居を見せるくらい力みまくった挙げ句、かっこいい台詞は総ざらいしてるかと思いきや、ウーに笑い者にされてる気がしなくもない。
しかしルンさんの熱演なくして、この映画の面白さはあり得ない。
この作品以外では見た事ない役者だが、ひとり遠い目をしてスーツをびしっと着こなして、タバコをすっている姿は、なんとも言えずかっこいい。
ウーの別の作品でも観たいものだが、ウーは二度と起用していない。しかし良くも悪くも全身全霊で全てを見せつけまくる彼を自然に撮るあたりに、ディーン・セクへのウーの情が感じられて微笑ましい。内輪受け的演出&キャスティングだが何か優しさを感じるのだ。それはディーン・セクの顔が七福神の誰かに似てるような徳の高さを感じさせるからでもあるが・・・
************
『男たちの挽歌2』出演者別映評
<序章 デジタルリマスター版を批判する>
<第一章 ティ・ロン(ホーさん)編>
<第二章 レスリー(キット)編>
<第三章 ディーン・セク(ルンさん)編>
<第四章 ユンファ(ケン)編の前編>
<第四章 ユンファ(ケン)編の後編>
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演じるのは、ディーン・セク(セキと表記されることも)。制作ツイ・ハークと監督ジョン・ウーのいわば恩師に近い、映画会社シネマシティの当時の社長である。監督やプロデューサや実業家など俳優でない人が堂々主役をやるのもめずらしくない香港映画ではあるが、ディーン・セクが主役並みに見せ場満載、名台詞もことごとく彼の口から出てくる、そんな公私混同ぶりが最高だ・・・となんかの本に書いてあった。
ディーン・セク。
演技は4人の中で群を抜いて下手くそだが、そのビジュアル的なかっこよさ、凛とした佇まいはどうだろう。
ルンさんという重要な役につい抜擢してしまったツイ・ハーク&ジョン・ウーの気持ちは判らんでもない。望んだキャスティングかそうでないかの事情は知らんが
挽歌2は実質ルンさんが主役と言っていいほど、物語は彼を軸に進む。
そして出てくるたびに何かいい台詞をはくか、尋常でない力演をみせる。(力演すぎて笑えてくる)
以下、ストーリーにそって大活躍のディーン・セクを解説する。
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おとり捜査でルンさんの娘に近づくキット。警察はルンさんを偽札組織の黒幕と踏んでいる。
そこでかつてのルンさんの部下ホーにおとり捜査を命じるが、ルンさんは堅気になったと信じるホーは警察への協力を拒否。
それを知ったホーの弟キットが、おとり捜査に志願してきたわけだ。
キットの妻ジャッキーはもうすぐ出産を控えており、心配したホーは自分がおとりにつくからキットを捜査から外せと要求。
しかしキットはキットでこの捜査を続けて、黒社会の一員だった兄さんのことを少しでも理解したいんだと、ホーの言う事を聞かない。
それはさておき、ホーは刑務所を脱獄してルンに助けを求めてきた・・・という設定で、ルンの前に現れる。
そんなホーにルンは言うのだ。
「自首するんだ。男が悪事を働いたら立派に務めを果たし胸を張って刑務所を出て来い・・・」
この熱い発言にルンはやっぱり悪人ではないと確信するホー。
さて、そんなルンを悲劇が襲う。
ルンの腹心の部下コーが、ルンを裏切りルンに殺人の濡れ衣を着せ、ルンの会社を乗っ取ろうと企んでいた。偽札組織の黒幕とはコーだったのだ。黒めがねで寡黙な殺し屋を右腕に着々と計画を進めるコー。
ルンは見事にはめられ、ホーは彼をNYに逃がすのだった。
一方コーの裏切りを知らないルンの愛娘ペギーは、コーにルンの居所を教えてしまい、そして殺される。
さてこの辺からルンさんの大暴走が始まる。
NYでルンが頼った友人教会の神父。ジョン・ウーが大好きな教会だ。当然のように血みどろの戦場となるのだが、考えてみれば戦場となる教会が本格的に描かれたのは本作が初めてではないだろうか?
まあいい
さて、NYで暮らすマークの双子の弟(!)ケンは、ホーの連絡を受けルンに会いにいく。
教会襲撃で友や子供たちが殺されるのを目の当たりにしたルンは、過度の拒食症になっていた。
虐待か拷問みたいに病院職員たちに無理矢理食事を食べさせられるルン。
どうしてこんなに笑えるんだろう。
ルンを引き取ったケンは、彼に食事をとらせようと色々な料理を作って食べさせようとするが、ルンは受け付けない
この辺の不必要に時間をたっぷりとるケンとルンの食事シーンが、ある意味アクションシーンよりよほどエキサイティング。
撮りたくない企画を仕方なく撮っているジョン・ウーのやけくそ演出は、時間配分もバランス感覚も失って暴走しっぱなし。
半狂乱になって料理や食材をそこら中にぶちまけるケン。
そしてついにルンは一個のオレンジをかじる。
ケンは叫ぶ「カモン・ベイビー!!」
さらに生肉をかじるルン。
感動させたいんだか笑わせたいんだかウーの真意はよくわからない。
さて、どうにか食事をとるようになったルンだが、香港の裏切り者コーの手はNYにまで廻っている。殺し屋軍団に襲撃されるがルンを守っているのは我らがユンファだ。バカな殺し屋ども。当然皆殺し。激戦の中命からがら安ホテルに身をよせるケンとルン。
ここでケンの異様に長く熱い名台詞の後、中盤の見せ場の銃撃戦。
ウヒーアヘーとわめくばかりで見苦しいほどに面白いルンさん。泣き叫び唾と涙と鼻水を吹き散らす彼。どこまでもかっこ悪いルンさん。役としても俳優としても・・・
しかし負傷したケンのピンチに、ルンさんついに復活!!
拳銃をつかみ殺し屋どもの車に全弾ぶちこみ撃破!!
また出てくるルンさんの名台詞
「なぜ善人でいることは難しいんだろう・・・」
翌日、今は亡きワールドトレドセンターを見渡す空き地でケンと語らうルンさん。
昨晩までの醜態はどこへ行ったのか、急にかっこよくなっているルンさん
ルン「結局ここはよその国なんだ」
ケン「生まれた国が一番いい」
この台詞、アメリカ進出失敗してるくさいジョン・ウーに今一度言わせたい・・・・
香港に戻るルンさん。
ホーさんのメルヘンチックな意味不明な歓待(第一章参照)を受けるが、娘を殺めたコーへの復讐に燃える。
キンさんのタクシー会社を根城に(キンさんに迷惑ではないだろうか・・・)ルン・ホー・キット・ケンの四バカもとい四人の戦士は作戦を開始する。・・・っとその前に、キンさんのオフィスでオレンジをみつけたルンさん。思い出のオレンジをケンにトス、そうするとケンからキットに、キットからホーに、ホーからキンに(ホーさんはオレンジで軽く一芸まで見せて)と、なかなか意味不明だが意味深げな描写をみせる監督ジョン・ウー
コーを叩き潰す作戦のさなか、自分の造船所が偽札工場になっていると知り、造船所の爆破を決意するルン
「あれは俺の全てだ。汚されたくない」
ホーとケンとともに造船所に向かうが、それは罠で敵は爆薬しかけて待っている。命からがら逃げ出すルンたち。
その一方で単独で捜査していたキットは黒めがねの殺し屋に撃たれ命を落とす。
怒りに燃えるルン、ホー、ケン。
三人をコーの家に送り届けるキンさん。一緒に戦いたそうだが、ホーに来るなと言われる。
キンはルンに、少しでも役に立ちたくて言う「逃げる船を手配するよ」
ルン「必要ない」
そしてルン・ホー・ケンの三人は、キットの血痕がべったりと残る壁を飛び越えて殴り込みに向かう
このシーンは30回見て30回笑えるシーンだ。
ホー(ティ・ロン)とケン(ユンファ)はさすがアクションスターだけあって決め決めで壁を軽く飛び越えているのだが、ルン(ディーン・セク)だけ明らかに、いっぱいいっぱいの顔で飛び越えてるというより落下している。
そして、むちゃめちゃなアクションシーン
戦いの末についにコーを追いつめるルン。
しかし、コーに撃たれ絶体絶命。
勝ち誇ったコーはルンに銃を向けて言う
コー 「最後は善人が勝つと信じているのか?」
しかし、間一髪助けにきたホーとケンの銃弾を浴び倒れるコー。そのコーにとどめの銃弾をぶちこむルン。そしてルンの台詞
ルン 「最後に勝つのは悪人だと信じていたのか?」
かっこいいよルンさん。
-------------
そんなこんなでディーン・セクが時に醜悪な芝居を見せるくらい力みまくった挙げ句、かっこいい台詞は総ざらいしてるかと思いきや、ウーに笑い者にされてる気がしなくもない。
しかしルンさんの熱演なくして、この映画の面白さはあり得ない。
この作品以外では見た事ない役者だが、ひとり遠い目をしてスーツをびしっと着こなして、タバコをすっている姿は、なんとも言えずかっこいい。
ウーの別の作品でも観たいものだが、ウーは二度と起用していない。しかし良くも悪くも全身全霊で全てを見せつけまくる彼を自然に撮るあたりに、ディーン・セクへのウーの情が感じられて微笑ましい。内輪受け的演出&キャスティングだが何か優しさを感じるのだ。それはディーン・セクの顔が七福神の誰かに似てるような徳の高さを感じさせるからでもあるが・・・
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『男たちの挽歌2』出演者別映評
<序章 デジタルリマスター版を批判する>
<第一章 ティ・ロン(ホーさん)編>
<第二章 レスリー(キット)編>
<第三章 ディーン・セク(ルンさん)編>
<第四章 ユンファ(ケン)編の前編>
<第四章 ユンファ(ケン)編の後編>
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自主映画撮ってます。松本自主映画製作工房 スタジオゆんふぁのHP
前回のアップが3月ですから、半年間もお待たせしてしまったことになります。
そんなに長い間待っていらしたとは、感動ものです。早く第四章も書かねばと使命感に燃えてきました。
次回はいよいよユンファ編です。
いつになるかわかりませんが、なるべく早くしたためたいと思います。でもま、しらさぎのように首を長くしてお待ちください。
カモンベイビー!!
<いっぱいいっぱいの顔で飛び越えてるというより落下している
この解説は特にツボにハマリました
社長だったかどうか多少記憶は曖昧ですが、かなりの地位だった人なのは確かです。
ルンさんの怪演は確かに圧倒的ですが、挽歌2のレスリーもレスリー的に相当おもしろいですよ。もちろんユンファも
っていうわけで、ユンファ編も書き始めましたのでよかったらご覧になってください。
過去記事へのコメントありがとうございます
13年前の記事に今でもコメントがつくというところに挽歌2の異様な映画力を感じます
さて、ご指摘の通りで、これを書いた当時は私も誤解していて、ディーン・セクはもともと俳優として有名な方で、たしかチャップリンにオマージュささげた映画でチャップリンそっくりの役をやったりもしていたようです。
だから俳優でも何でもないという表現は明らかに間違ってますね。
どっかのタイミングで訂正を乗せようと思ってたのですが忘れてました
俳優としてのキャリアからシネマシティの社長に進み、ツイ・ハークやジョン・ウーが内輪ウケ的な意味も込めていじり倒したのかもしれません
最近ですとサモハンキンポー監督の「おじいちゃんはデブゴン」でツイ・ハークと一緒にディーン・セクがサモハンの近所に住んでる爺さん役として出演しておりました。今でも仲良さそうでした。
ディーン・セキは「ジャッキー・チェンの意地悪な兄弟子」役で日本で覚えてる人も多い俳優でもありプロデューサーでもあった事はみなさんのコメントどおりなので主さんもチェック済みでしょうから改めてこれ以上説明はいらないでしょう。
ルンさんがオレンジをきっかけに自分を取り戻す時、「ウ、ウォ…ウォーター」とヘレン・ケラーの如くクラッシュ&ビルドする演技ができるのは、ディーン・セキかジム・キャリーくらいでしょう。
公開から何年経っても話は尽きない、いい映画です。