キネ旬3位、映画芸術3位、ヨコハマ映画祭2位、毎日作品賞候補・・・という武勇を誇る一方で、一般参加型ベストランキング(オリコンとかMovieWalkerとか)の類ではかすりもせず全滅、という作品のデキに知名度が比例しない映画である。
場内は予想はしてたが中高年層がメインだった。
こんなに面白い映画をじじばばだけに楽しませておくのはもったいないぞ
観たがらない人も観て褒める人も、これはインテリな大人向きの落ち着いた名作(じじばば向き)と思い込むからいけないんじゃないかい。
もっともっとノリノリで楽しむんだYo
レッツゴー
どこを向いても坂だらけ、全てのショットに段差あり
ワーオ ソー クール!!
坂道だからどこに向かうも一生懸命
普通に一列に並んでも、遠近感なんてめちゃくちゃさ
坂道だけでファンタジックな映像体験!!WOW !!
パート店員、50歳、処女、趣味:読書、日課:牛乳配達、おしゃれ:興味なし、人付き合い悪い、性格暗い
趣味をアニメ、日課をネットに変えさえすりゃ、究極アキバ系女 イェー
恋の悩みを無責任集団2チャンネラーたちに相談するようなヌルい話じゃないぜ。
誰の助けも借りず30年間孤独と共に生きる女。!やっべー、武士道!!
早い話が「電車男」と「蝉しぐれ」がいっぺんに楽しめるようなものさ
そんで多少の後押しはあったものの自らの決意と努力で、ハッピーに向かって進みだす。超かっこいい
ラストすげーよ
なになに? まさか夢オチ?
ばーか、んなんじゃねーよ 「人生なんて夢幻のごとくなり」ってオチ
やっベー、かっこいいー、めちゃめちゃクール!! ていうか信長? アキバ系信長? なにそれぇぇ、シュールレ?!?!
ユーモアきいてて超ウケる。
役所の意味不明な部署名。
ついでにDV、育児放棄
・・腐った社会をぶった切る (サムライ)
介護も、認知症も物語をぐいぐいドライブ。
インテリ?社会派?高年齢層?そんな既存のルールや価値観に押し込めるんじゃねえ
反抗してるんだ!! 自由を求めて叫んでいるんだ!!
ソウルの鼓動が響いてくるだろ
いつ読
いつ読
叫ぼう、笑おう、感動しよう
いつ読
いつ読
田中裕子のファンキーな演技
耳を澄ませば牛乳瓶のかちゃかちゃする音が下の方から聞こえてきそう
**************
無駄にテンション高く感想書いてみたけど、少ーし無理を感じなくもないので、いつもの感じにもどして・・・
坂道が舞台なので、移動するという行為が自然と一生懸命になる。
上りは息を切らし、下りは一歩一歩確実に、
移動するというそれだけの行為が、生きる意志、進む目的を表現し得る。
オープニングで牛乳配達という動き回る行為から始まることが興味深い。
ここでの田中裕子はルーチンワークとして牛乳配達をしているだけで、動くことが目的であり、目的に向かって動いているわけではないと思わせる。だが岸辺一徳の妻の発言が一見ルーチンワークな牛乳配達に隠された動機を示唆する。
田中裕子は常に躍動的に生きる。朝は牛乳配達、出勤は自転車。
岸辺一徳はといえば、家では妻の介護にほとんどを費やし、朝は牛乳を一口含んで残りは捨てて、出勤は路面電車。田中裕子と岸辺一徳は、躍動と停滞という好対照を成す。ただし田中裕子は30年間独身で牛乳配達と読書くらいしかすることもなく生きてきたらしい。やはり停滞した人生を送ってきている。
でも何か生きる事に貪欲な彼女は、生きる事をあきらめている岸辺一徳と同じ人生を歩むと、どちらかが崩壊することが判っていたのかもしれない。
一徳の妻はほとんど寝たきりの生活を余儀なくされ、ようやく家を出て坂道を下るときは、死んだ時であった。認知症のじーさんが坂を勢い良く下っていく描写があり、岸部一徳も山の中腹で踏ん張っていた人生を一変させ、坂を転げ落ちるように・・・そんな中、目的と希望を持って黙々と坂道を上る姿が描かれた田中裕子は、最後まで、自分であることに踏ん張り通している。
ともかく牛乳瓶のカチャカチャカチャカチャ心地よいリズムに包み込まれながら、30年の沈黙の果ての奇跡のロマンスを味わうことになる。
****************
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自主映画撮ってます。松本自主映画製作工房 スタジオゆんふぁのHP
場内は予想はしてたが中高年層がメインだった。
こんなに面白い映画をじじばばだけに楽しませておくのはもったいないぞ
観たがらない人も観て褒める人も、これはインテリな大人向きの落ち着いた名作(じじばば向き)と思い込むからいけないんじゃないかい。
もっともっとノリノリで楽しむんだYo
レッツゴー
どこを向いても坂だらけ、全てのショットに段差あり
ワーオ ソー クール!!
坂道だからどこに向かうも一生懸命
普通に一列に並んでも、遠近感なんてめちゃくちゃさ
坂道だけでファンタジックな映像体験!!WOW !!
パート店員、50歳、処女、趣味:読書、日課:牛乳配達、おしゃれ:興味なし、人付き合い悪い、性格暗い
趣味をアニメ、日課をネットに変えさえすりゃ、究極アキバ系女 イェー
恋の悩みを無責任集団2チャンネラーたちに相談するようなヌルい話じゃないぜ。
誰の助けも借りず30年間孤独と共に生きる女。!やっべー、武士道!!
早い話が「電車男」と「蝉しぐれ」がいっぺんに楽しめるようなものさ
そんで多少の後押しはあったものの自らの決意と努力で、ハッピーに向かって進みだす。超かっこいい
ラストすげーよ
なになに? まさか夢オチ?
ばーか、んなんじゃねーよ 「人生なんて夢幻のごとくなり」ってオチ
やっベー、かっこいいー、めちゃめちゃクール!! ていうか信長? アキバ系信長? なにそれぇぇ、シュールレ?!?!
ユーモアきいてて超ウケる。
役所の意味不明な部署名。
ついでにDV、育児放棄
・・腐った社会をぶった切る (サムライ)
介護も、認知症も物語をぐいぐいドライブ。
インテリ?社会派?高年齢層?そんな既存のルールや価値観に押し込めるんじゃねえ
反抗してるんだ!! 自由を求めて叫んでいるんだ!!
ソウルの鼓動が響いてくるだろ
いつ読
いつ読
叫ぼう、笑おう、感動しよう
いつ読
いつ読
田中裕子のファンキーな演技
耳を澄ませば牛乳瓶のかちゃかちゃする音が下の方から聞こえてきそう
**************
無駄にテンション高く感想書いてみたけど、少ーし無理を感じなくもないので、いつもの感じにもどして・・・
坂道が舞台なので、移動するという行為が自然と一生懸命になる。
上りは息を切らし、下りは一歩一歩確実に、
移動するというそれだけの行為が、生きる意志、進む目的を表現し得る。
オープニングで牛乳配達という動き回る行為から始まることが興味深い。
ここでの田中裕子はルーチンワークとして牛乳配達をしているだけで、動くことが目的であり、目的に向かって動いているわけではないと思わせる。だが岸辺一徳の妻の発言が一見ルーチンワークな牛乳配達に隠された動機を示唆する。
田中裕子は常に躍動的に生きる。朝は牛乳配達、出勤は自転車。
岸辺一徳はといえば、家では妻の介護にほとんどを費やし、朝は牛乳を一口含んで残りは捨てて、出勤は路面電車。田中裕子と岸辺一徳は、躍動と停滞という好対照を成す。ただし田中裕子は30年間独身で牛乳配達と読書くらいしかすることもなく生きてきたらしい。やはり停滞した人生を送ってきている。
でも何か生きる事に貪欲な彼女は、生きる事をあきらめている岸辺一徳と同じ人生を歩むと、どちらかが崩壊することが判っていたのかもしれない。
一徳の妻はほとんど寝たきりの生活を余儀なくされ、ようやく家を出て坂道を下るときは、死んだ時であった。認知症のじーさんが坂を勢い良く下っていく描写があり、岸部一徳も山の中腹で踏ん張っていた人生を一変させ、坂を転げ落ちるように・・・そんな中、目的と希望を持って黙々と坂道を上る姿が描かれた田中裕子は、最後まで、自分であることに踏ん張り通している。
ともかく牛乳瓶のカチャカチャカチャカチャ心地よいリズムに包み込まれながら、30年の沈黙の果ての奇跡のロマンスを味わうことになる。
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気がつきませんでした。
面白い視点だと思います。
こういう隠し味が効いている、大人のメルヘン大好き!
新作頑張ってくださいね。
「メルヘン大好き!」とか、らしからぬ表現にこの映画への愛情がうかがえますね。
新作頑張ります!!