2005年の大好きな映画の関連作品をレンタル等で見た、その簡単コメントです
「リンダ リンダ リンダ」山下敦弘監督の
「リアリズムの宿」
リンダx3冒頭のダメダメダラダラビデオ撮影シーンを彷彿とさせる、自主映画人二人の撮影なき撮影旅行。くすくす、げらげらの連続。童貞くんの映画オタクっぽいキャラが面白い。
「じゃああれ、戦争行った事無い奴は戦争映画撮る資格ないっていうあれ? お前は彼女と同棲してたから恋愛映画撮る資格あるっていいたいの?」
大学の映研には一人くらいこういう奴がいるものだ。
多分、自主でしょぼしょぼ映画を撮ってる奴らには、山下敦弘監督の映画は面白く感じるに違いない。
リンダx3で感じた懐かしさの正体は、自主映画サークル臭の懐かしさも含まれていたのかもしれない。
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「リンダ リンダ リンダ」ペ・ドゥナ主演の
「吠える犬は咬まない」と「子猫をお願い」
吠える犬~・・・すげー面白かった。群像劇サスペンスとしてシナリオは予測不能な展開を見せてカメラはどっしり落ち着きながらもマンションを縦横無尽に動き回り、驚きの連続。監督デビュー作でこれかよ!! そうかと思ったら第二作は「殺人の追憶」!!!!。化け物だよこの監督。2作撮っただけでもう巨匠。「吠え噛ま」におけるペ・ドゥナの天然ボケっぷりがとても良かった。このイメージがリンダx3に引き継がれたのか。
子猫は、あんま面白くなかった。センスがあると勘違いしてる若手作品という感じ。
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「TAKESHIS'」北野武監督の
「3-4x10月」と「ソナチネ」
私はたけしの映画が好きであるが、久石譲の音楽がきらいだ(80~90年代は。久石譲監督の自己陶酔映画「カルテット」を見てからは、久石が好きになった)。
「3-4x10月」と「ソナチネ」なら、多分作品としては「ソナチネ」の方が完成度は高いのだろうけど、久石の、かっこつけた音楽が聞こえだすと、とたんに不愉快になってしまう。だから音楽なしの「3-4x10月」の方が好きだ。だいたいたけし映画に音楽がそれほど重要とは思わない。「座頭市」以降、音楽担当が変わり、メロディを排してリズム重視になった。音楽なしよりもっとよくなった。
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「サマリア」キム・ギドク監督の
「春夏秋冬そして春」
ティム・バートン、ラース・フォン・トリアー、ソクーロフ、アルモドバル、塚本晋也・・・そんな奇才列伝にまた一人。
有り得ない映画だ。2004年に現代を舞台にした映画で、坊さんが小僧に人生とは?を教える映画。
坊さんの発言がいちいちかっこいい。(しかも日本語吹き替え版で見たら、坊さんの声、菅原文太だった!!)
「もし一匹でも死んでいたら、お前は一生、心に石をくくり付けて生きていく」
「欲望は執着を生み、執着は殺意を生む」
韓国産、可愛い娘とイケメンの泣ける純愛ドラマが大ヒットしているころ、キム・ギドクは寺と人生の映画を撮る。何考えてんだこの男。
キム・ギドク映画にはまりそう!!
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「エレニの旅」テオ・アンゲロプロス監督の
「こうのとりたちずさんで」
DVDボックスを購入して鑑賞。
「エレニの旅」と比べると、ストーリーを語ることに重きを置いてる気がする。思想をストーリーによって伝えるというか
我を忘れさせる問答無用に美しい映像によって伝えて欲しかった。
それでもラストの川をはさんだ結婚式は、我を忘れさせるほどの圧倒的美しさ
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「ミリオンダラー・ベイビー」クリント・イーストウッド監督の
「ペイルライダー」
→こちらを参照
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「キング・コング」関連
33年版「キング・コング」
67年東宝「キングコングの逆襲」
オリジナルのキングコングは、あくまで怪獣映画。
恐ろしいモンスターに狙われ、逃げまわる女の子。最後の最後まで「助けて、助けて、ああ助かった」
PJ版の女の子の叫びは同じ『助けて』でも、「(コングを)助けて!」
だから泣ける。反面、屋上でヒロインの元にイケメン(てほどでもないが)が現れ抱きしめるシーンは、PJ版では必要なかったのでは・・・
円谷プロのコングの逆襲は、けっこうおもしろかった。
天本英世のドクター・フーがかっこいい。
(浜美枝に、極秘作戦のはずなのに国連がドクター・フーを名指しで捜査している、と責められ)
Dr.フー「ばれてはいない。こんな大それたことをやるのはドクター・フーしかいないってだけさ」
007のスペクターみたいな組織の首領
「コングの逆襲」は67年、「007ドクター・ノー」が62年だから、影響受けてるんだろう。
浜美枝が謎の女スパイ役で出演しているが、彼女は66年の「007は二度死ぬ」のボンドガールだ
浜美枝といえば、主人公を色仕掛けで味方に引き入れようとして失敗し、主人公に言われる
主人公:「君は一体何者なんだ!! 日本でもない! 中国でもない! 韓国か!?タイか!?ビルマか!?」
そこに現れるDr.フー:「フフフ そのどれでもない」
じゃあ「北」かなあ・・・と、現代人は思う。
だが67年という時代を考えると「ベトナム」もありか?
意外とモンゴルだったり、埼玉を日本から独立させる会だったりするかもしれないが
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自主映画撮ってます。松本自主映画製作工房 スタジオゆんふぁのHP
「リンダ リンダ リンダ」山下敦弘監督の
「リアリズムの宿」
リンダx3冒頭のダメダメダラダラビデオ撮影シーンを彷彿とさせる、自主映画人二人の撮影なき撮影旅行。くすくす、げらげらの連続。童貞くんの映画オタクっぽいキャラが面白い。
「じゃああれ、戦争行った事無い奴は戦争映画撮る資格ないっていうあれ? お前は彼女と同棲してたから恋愛映画撮る資格あるっていいたいの?」
大学の映研には一人くらいこういう奴がいるものだ。
多分、自主でしょぼしょぼ映画を撮ってる奴らには、山下敦弘監督の映画は面白く感じるに違いない。
リンダx3で感じた懐かしさの正体は、自主映画サークル臭の懐かしさも含まれていたのかもしれない。
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「リンダ リンダ リンダ」ペ・ドゥナ主演の
「吠える犬は咬まない」と「子猫をお願い」
吠える犬~・・・すげー面白かった。群像劇サスペンスとしてシナリオは予測不能な展開を見せてカメラはどっしり落ち着きながらもマンションを縦横無尽に動き回り、驚きの連続。監督デビュー作でこれかよ!! そうかと思ったら第二作は「殺人の追憶」!!!!。化け物だよこの監督。2作撮っただけでもう巨匠。「吠え噛ま」におけるペ・ドゥナの天然ボケっぷりがとても良かった。このイメージがリンダx3に引き継がれたのか。
子猫は、あんま面白くなかった。センスがあると勘違いしてる若手作品という感じ。
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「TAKESHIS'」北野武監督の
「3-4x10月」と「ソナチネ」
私はたけしの映画が好きであるが、久石譲の音楽がきらいだ(80~90年代は。久石譲監督の自己陶酔映画「カルテット」を見てからは、久石が好きになった)。
「3-4x10月」と「ソナチネ」なら、多分作品としては「ソナチネ」の方が完成度は高いのだろうけど、久石の、かっこつけた音楽が聞こえだすと、とたんに不愉快になってしまう。だから音楽なしの「3-4x10月」の方が好きだ。だいたいたけし映画に音楽がそれほど重要とは思わない。「座頭市」以降、音楽担当が変わり、メロディを排してリズム重視になった。音楽なしよりもっとよくなった。
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「サマリア」キム・ギドク監督の
「春夏秋冬そして春」
ティム・バートン、ラース・フォン・トリアー、ソクーロフ、アルモドバル、塚本晋也・・・そんな奇才列伝にまた一人。
有り得ない映画だ。2004年に現代を舞台にした映画で、坊さんが小僧に人生とは?を教える映画。
坊さんの発言がいちいちかっこいい。(しかも日本語吹き替え版で見たら、坊さんの声、菅原文太だった!!)
「もし一匹でも死んでいたら、お前は一生、心に石をくくり付けて生きていく」
「欲望は執着を生み、執着は殺意を生む」
韓国産、可愛い娘とイケメンの泣ける純愛ドラマが大ヒットしているころ、キム・ギドクは寺と人生の映画を撮る。何考えてんだこの男。
キム・ギドク映画にはまりそう!!
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「エレニの旅」テオ・アンゲロプロス監督の
「こうのとりたちずさんで」
DVDボックスを購入して鑑賞。
「エレニの旅」と比べると、ストーリーを語ることに重きを置いてる気がする。思想をストーリーによって伝えるというか
我を忘れさせる問答無用に美しい映像によって伝えて欲しかった。
それでもラストの川をはさんだ結婚式は、我を忘れさせるほどの圧倒的美しさ
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「ミリオンダラー・ベイビー」クリント・イーストウッド監督の
「ペイルライダー」
→こちらを参照
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「キング・コング」関連
33年版「キング・コング」
67年東宝「キングコングの逆襲」
オリジナルのキングコングは、あくまで怪獣映画。
恐ろしいモンスターに狙われ、逃げまわる女の子。最後の最後まで「助けて、助けて、ああ助かった」
PJ版の女の子の叫びは同じ『助けて』でも、「(コングを)助けて!」
だから泣ける。反面、屋上でヒロインの元にイケメン(てほどでもないが)が現れ抱きしめるシーンは、PJ版では必要なかったのでは・・・
円谷プロのコングの逆襲は、けっこうおもしろかった。
天本英世のドクター・フーがかっこいい。
(浜美枝に、極秘作戦のはずなのに国連がドクター・フーを名指しで捜査している、と責められ)
Dr.フー「ばれてはいない。こんな大それたことをやるのはドクター・フーしかいないってだけさ」
007のスペクターみたいな組織の首領
「コングの逆襲」は67年、「007ドクター・ノー」が62年だから、影響受けてるんだろう。
浜美枝が謎の女スパイ役で出演しているが、彼女は66年の「007は二度死ぬ」のボンドガールだ
浜美枝といえば、主人公を色仕掛けで味方に引き入れようとして失敗し、主人公に言われる
主人公:「君は一体何者なんだ!! 日本でもない! 中国でもない! 韓国か!?タイか!?ビルマか!?」
そこに現れるDr.フー:「フフフ そのどれでもない」
じゃあ「北」かなあ・・・と、現代人は思う。
だが67年という時代を考えると「ベトナム」もありか?
意外とモンゴルだったり、埼玉を日本から独立させる会だったりするかもしれないが
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