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映画作りの糧とすべく劇場鑑賞作品中心にネタバレ徹底分析
映画ブロガーら有志23名による「10年代映画ベストテン」発表!

SR サイタマノラッパー [監督:入江悠]

2010-11-09 00:12:31 | 映評 2010
ブロガーによる00年代(2000~2009)の映画ベストテン
↑この度、「ブロガーによる00年代(2000~2009)の映画ベストテン」を選出しました。映画好きブロガーを中心とした37名による選出になります。どうぞ00年代の名作・傑作・人気作・問題作の数々を振り返っていってください
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個人的評価: ■■■■■□
[6段階評価 最高:■■■■■■(めったに出さない)、最悪:■□□□□□(わりとよく出す)]

【映評概要】
どん底で光り輝く魂のラップ。

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【映評詳細・・・ネタバレ】
蓼評判通りのとんでもない映画だった。
あの素晴らしい市職員たちに対するライブパフォーマンスとその後の質疑応答の場面。
「歌詞の中に・・・小中学校の勉強なんて役に立たない・・・という部分があったと思うのですが・・・それは本心から言っていることなのでしょうか」(教育委員の方)
「歌詞の中に、市民税払ってないという件がありましたが、市民税くらいは払おうね」(税務の方)

女に笑われ、仕事なく、デブで、ヤンキーにボコられ、先輩も仲間も女も一つ一つじわじわと削られていき全てを失いかけた時にラストのしょーもなく惨めで、それでいてかすかだが光り輝いている魂のラップに泣くしかない。
映画界の掃き溜めでひっそり輝く宝石のようなこの映画。
ものすごく笑える映画でもあるが、物語が進むに従いその笑いは自分自身に向けられていることに気づくのだった。笑っている場合ではないのだが、でも笑わずにはいられない。

この肌触り、なんだかアメリカンニューシネマに通じるものがあるような気がした。

[追記]
公開後の舞台挨拶に続く質疑応答で主演の駒木根隆介さんに初老の男性が、「とても素晴らしかった」と語った上で続けて、「こういう場にはぜひとも監督にもいらしていただきたかった」と述べられた。
もちろん監督のお話は僕も聞きたかったけれど、監督のブログ読むと軽く来てくれとは言いにくい
http://blog.livedoor.jp/norainufilm/archives/51672315.html
じり貧でやる覚悟が自主映画には要るんだろうな

[追記2]
MCの女性アナの方の紹介がなんとも
上映前
「日本映画監督賞・・・いえ映画監督協会賞・・いえ日本映画新人賞・・・受賞作です」3回言い直して3回とも外れ。「日本映画監督協会新人賞」です
上映後
「ご紹介しますエスアール サイタマノラッペーの主演駒木根隆介さん・・・・最近の映画はタイトルが難しいんですね。オホホ」
ある意味一番目立っておりました

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