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花と蛇

2005-01-06 02:00:37 | 映評 2003~2005
まあ正直いってすごいクソ映画だったと思うのだが、石井隆自身が「俺、一度こんなクソ映画撮ってみたかったんだ!!夢は全てかなった。満足満足」と言ってそうな気がする。
とにかくシナリオのずさんさには、かつての「死んでもいい」「ヌードの夜」の面影は微塵もない。だらだらと同じような描写が続いて、ミエミエの伏線、おまけに最悪なラスト。ただ話を終らせているだけで、感動も主張もなく事件の解決すらしていない。サブキャラたちの描き込みの甘さも気になる。特に女ボディガードなんてもっと話に絡めればいいのに、結局ただの犯されキャラだった。

照明はたしかに効果的だったとは思うけど、ぶっちゃけあの程度の照明、アマチュア演劇でもやっているので新しさはない。いやむしろ、赤とか青とか様々な色を使った方がかっこよかったのでは・・・といってもそれでは杉本彩の体が美しく写らないからダメなんだな。きっと。
どこをどう考えても、これではまるでただSMがしたかっただけの映画ではないか?! つってもただSMがしたかっただけなんだろうからそれでいいんでしょう。こんなボロい映画でもきっとSMファンにとってはバイブルのようなものになるのだろう。徹底してますから。
ああ、ちょっと前までは石井隆映画って最高に面白かったのになあ
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1 コメント

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花と蛇 (縄師 我流縛)
2005-05-23 20:41:22
個人的には、団鬼六の作品のほとんどは、性犯罪小説と分類しています。

故にSM映画ではありませんし、あんなのがSMのバイブルになったら、最近多発している監禁事件が激増するだけです。

SMものでSMやってる映画って本当に少ないです。

ほとんど性犯罪ものですね。



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