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あみものと手仕事と旅の記録

ミジュプ

2006-04-08 21:39:42 | すいかの芽
何も持って行っていないのに、帰りにお土産をいただきました。バナナと青唐辛子です。ここの集落のひとびとは、年齢関係なく「ミジュプ」と握手で挨拶をします。差し出した右手の肘に左手を添える握手と穏やかな表情が、とてもうつくしいと感じました。小さな村の暮らしにもグローバリゼーションの波が押し寄せて、この先、これまでと同じように生活をしていくのは難しい立場のひとたちもいるというのが現実のようです。
深夜、帰宅して夜食にバナナをいただいたら、あまりのおいしさにびっくり 
何でこころが満たされるか、しあわせだと感じるかはひとそれぞれ違うし、違うからこそいいのだけれど、つい最近、電気が通じるようになった小さな村で暮らすひとびとと産まれたときからエネルギー消費者であるわたしとが、お互いにフェアであると思えること、それもしあわせの要素のひとつなのかな、そのために自分はどうすればいいのかな、などと考えながら夜は更けていくのでした

 *青唐辛子は”プリック・キー・ヌー(ネズミの糞の唐辛子)”といって、名前の通り小さいのですが、侮る無かれ、一番辛い唐辛子です。小さく潰され、いろいろな料理に忍び込んでいて、うっかり食べると口の中が火事になります

パカニョーごはん

2006-04-08 21:19:32 | すいかの芽
村に着いたのは、午後5時半ごろでした。ちょっとした日用品や野菜などを売っている家は数件あるようでしたが、料理店はないので、あるお宅にお願いして食事を作っていただきました。
メニューは、白いご飯(タイ米よりも、日本の米に近い味と食感)、ハムをパリッと焼いたもの、そしてパカニョーのスープのひとつ”ク・オ・ク”
ク・オ・クは、肉じゃがの煮汁のようなまろやかな味で、具は森や庭先、畑で採ってきたキノコ類がメインでした。”アグイ(おいしい)”かったです。
ごちそうさまでした

手芸バカ@チェンマイ、再び

2006-04-08 21:09:20 | すいかの芽
わたしが手芸好きで、タイの手工芸品に興味があることを友人に話したら、伝統的な手織りをする女性たちが住む、パカニョー(日本ではカレン族と呼ばれる、いわゆる少数民族のひとびと)の村へ連れて行ってくれました。
その村では、機織りをする女性たちで小さなグループを作って活動しているのだそうです。集まってくださった女性の衣装も全てお手製、それぞれのセンスや個性が光って、圧巻でした
織った布をカバンやランチョンマットなどに仕立てた在庫品がある、とのことで早速見せていただきました。
  「ひゃー!!!」手芸バカ@チェンマイ、back again!
素朴な色合いながら、織り手ごとに模様や色の組み合わせが違っていて、ひとつひとつがやわらかな空気を醸し出している、そんな印象を持ちました。製品にしている布小物は、すべて周囲の山から採って来た植物による草木染だそうです。

30分以上、あれこれ見せていただいて、こんなに買ってしましました 
多くの人種や民族で女性に引き継がれてきた手工芸の技術は、文字の読み書きができず、社会的にも”女子ども”扱いされていた彼女たちのアイデンティティであり、女性たちの数少ない自己表現の方法だったのではないか、とずっと考えてきました。この日、彼女たちの作品を見て、あらためてそんなことを感じました。

灯油ポンプの使い道

2006-04-08 20:49:13 | すいかのたね
さて、お待たせいたしました。正解はこの写真のとおり、そう、灯油ではなくタンクに入った水を吸い上げるのに使います。タイの水道水は飲めません。沸かせば飲めるのだろうけど、都市部の住民はこのような20リットル入りの水タンクを買って飲んでいます。20リットルのタンクを持ち上げて、小さな容器に移し替えるのは無理。そこで灯油ポンプ(正式名:石油燃焼器具用注油ポンプ、himajinさんありがとうございました)が活躍します。コピー商品の流通がまかり通るここタイのことなので、これがDr.中松の特許を取った製品である可能性はめちゃめちゃ低いような気がするのですが、「Dr.中松って、聞いてはいたけどほんとにすごい発明家なんだな」と思いました。

水の値段は20リットルが19バーツ(1バーツは約3円)。わたしの住むアパートでは、管理人室に空タンクを預けておくと、週に3回やって来る業者が新しいものに取り替えて部屋の前まで運んでくれるシステムになっています。