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Go Global Japan Expo

2013年12月18日 | 全般・イベント

12月15日(日)に早稲田大学で第1回「Go Global Japan Expo」が開催されました。「Go Global Japan Expo」とは、文部科学省とグローバル人材育成推進事業採択大学42校が主催し、世界展開力強化事業採択5大学も参加した、合同イベントです。Expoというだけあって、アメリカやカナダを始めとする各国の大使館、TOEFLやIELTSなどの試験団体、英語・キャリア教育関連団体等もブースを出展しました。イベント会場では、9:30から18:00まで様々なプログラムも組まれ、多くの来場者で終日賑わっていました。

 

「『逆T字型』でグローバル対応力を伸ばす!」 ローソンのCEO・新浪氏が「真の『グローバル人材』とは」というタイトルで基調講演した際に提唱した考え方です。逆T字の横に広がる底辺部分は「グローバル社会での共通基盤」で、アイデンティティ、受容力、コミュニケーション力(=語学力)、海外経験、リベラルアーツなどがキーワードです。底辺部分から縦に伸びるのは「専門性・自分の強み」。つまり「共通基盤」と「専門性・自分の強み」を兼ね備えてこそ、グローバル人材であるとする考え方です。三菱商事時代にハーバード・ビジネススクールでMBAを取得した新浪氏は、海外経験が豊富であり、グローバル人材について的確にコメントしていました。

 

高校生と大学生、社会人コメンテーター11名によるパネルディスカッションも興味深いものでした。グローバル化に対して肯定的な捉え方をするパネリストがほとんどであり、留学を促進しようとするイベントであるにも関わらず、一人の高校生が「グローバル化には興味がない。グローバル化は本当に良いのか?」と問題提起し、堂々と自分の意見を述べたことに驚かされました。自分の意見を主張できることは、国際社会で活躍するために欠かせない要素の一つであり、彼はグローバル人材としての資質を備えていると言えるのは皮肉です。社会人コメンテーターの一人は、この高校生に対して「あなたのファンになりました」と述べたほどでした。

 

13日(金)には文部科学省が「英語教育改革実施計画」を発表しています。国際社会で活躍できる人材の育成に向け、小学校5・6年の英語を正式な「教科」とし、中学校の英語の授業を原則として英語で行うことや、教員の指導力向上を目指す〔全英語科教員について、必要な英語力(英検準1級、TOEFL iBT 80点程度等以上)を確保〕ことなどが盛り込まれています。また、17日(火)の日本経済新聞は、海外の大学とのジョイント・ディグリー制度を導入する方針を文部科学省が決めたことを報じています。ジョイント・ディグリーは、複数の大学の連名で学位を取得できる制度です。

 

このように、政府を始め各方面でグローバル人材の育成を促進する試みが動き出しています。駿台国際教育センターでも、国際社会で活躍できる人材の育成に貢献できるよう、積み上げてきたノウハウを活用し、新年度に向けて様々なプログラムを発信していきます。
(maw)


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