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小説の描いた「未来」

2021年09月20日 | 【海外校 アメリカ地区】

1930年代から50年代にかけて、暗い未来を描いたSF小説、いわゆるディストピア小説が発表されました。中でも次の3冊が有名です。

 1932年「すばらしい新世界」オルダス=ハクスリー著

 1949年「1984年」ジョージ=オーウェル著

 1953年「華氏451度」レイ=ブラッドベリ著

3冊に共通しているのは、未来では人間の思想が権力によって徹底的に管理されていることを描いている点です。「すばらしい新世界」はコミカルに、「華氏451度」は映画的な臨場感を持って描いているので読み物として面白いです。それらに対して、「1984年」は管理社会の凄惨さがリアルで、読後に空恐ろしささえ感じます。

考えてみれば、今の私たちは小説の描いた「未来」に生きています。昔の作者が思い描いた「未来」は現在と全然違う部分がある一方、現在の状況を奇妙なほどに言い当てているところもあります。便利である反面、権力による人々の管理・誘導を可能にするツールとして利用されうるインターネットのような存在(「1984年」では「壁」として描かれています)を70年以上前に見抜いていたことには敬服するしかありません。

駿台ヒューストン校

 


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