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古典の学習は朗読音声を聞こう

2022年09月14日 | 【海外校 アメリカ地区】
 古典の学習は中学生からスタートし、高校になると古典文法による厳密な用法も出てきて、どんどん難しくなっていきます。日本であっても古典嫌いの生徒が多い中、そもそも日本語に触れる機会の少ない海外(特にアメリカ)の生徒はなおさら抵抗感が強いです。授業をしていて思うのが、そもそも音声として文語を聞く機会が少ないこと。昔はテレビで時代劇やNHKの大河ドラマなど、劇中のセリフが文語調であるものを聞く機会が多かった気がします(もちろん現代風にアレンジしてあるので完全ではありませんが)。そもそも現在、大河ドラマ以外で時代劇は放映されているのでしょうか?

 古典そのものと触れ合う機会が減少する中で、重要なのは音声として聞くことではないかと思います。幸いなことに、Youtubeには無料で聞ける古文朗読のチャンネルやコンテンツが豊富にあります。

 例えば、そのままズバリ『古典朗読』というチャンネルがあります。
 https://www.youtube.com/playlist?list=PLlaH8dma7Cd2b9e3xlshPxVffRLu6OtDI

 このチャンネルの中に『おくのほそ道|序文朗読|松尾芭蕉』があるのですが、そのコメントでたくさんの学生が、『暗唱のテストに役立った』という意見を寄せていますので、割と人気があります。その中に、『大人になって読むととても渋くてかっこいい文章であることに気がつく。』というコメントがありました。これは学生のものではないと思いますが、私自身もそう思わされることが多いです。学生の時は成績のため、ただ暗記していたものが後になって、思っていた以上にすごいものだったと気づかされることがあります。

 勉強の意味なんて、その時は誰もがすべてを分からなくていいのかもしれません。実はあの時のこれは…、と後でわかることがあるでしょう。ただ、教える側はそのためにも何らかの形で印象には残しておかないといけない。無味乾燥にならないようにしないといけない。テキストだけではなく、音声あるいは画像や動画を取り入れていくことも今後大事な要素になっていくと思います。



コロンバス校
D.A.

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