すずりんの日記

動物好き&読書好き集まれ~!

私流相談室

2006年06月03日 | ちょっとしたこと
友人から何か話を聞きたい時、
もしくは、「相談があるんだけど」と切り出された時、
聞く側の私が守ることがあります。

それは、
全て吐き出させること。
絶対に話の途中で、相手の意見を否定したり、
相手の話の腰を折らないこと。
相手の話の要点を理解すること。
相手の思いを、そのまま自分が抱え込まないこと。

だいたいこんな感じでしょうか。

例えば、
「ちょっと聞いて欲しいんだけど」と言われて会った時点で、
私は何時間でも付き合う覚悟をします。

2時間、3時間、4時間・・・。

その中で、相打ちを打ちながら、
相手の話の内容が、
ただ聞いて欲しいだけのものか、
本当に、何とかしたくて悩んでいるのかを聞き出します。

まだ何か言葉が詰まっているような感じだと、
・・・それで?と促し、とことん話させます。
最終的には、

・・・で、あなたはどうしたい?そのことについて、どう思ってる?

自分の方から、私はこう思う、ということを、先走って言うのではなく、
必ず、その自分の悩みに対して、
自分がどうしたいと思っているか、
相手の意見を聞きます。

ただ聞いて欲しいだけの話の時は、
何時間もいいだけ話した後で、
(それを解決したいという)明確な言葉は返って来ません。

でも、本当に悩んでいることには、
なんとかしたい!という明確な、強い思いが言葉として出てきます。

こっからです。
ここで初めて、「じゃあこうしたら?」とか、
「私はこう思う」という意見を話します。

そして、今日の話はこんな内容だった、ということは覚えておきますが、
決して自分がその悩みを持って帰って、
自分が(相手より)重~~くなったりはしません。

基本的に冷たい人間なんで


で、何で私がこんな話の聞き方をするようになったかというと、
私が20歳くらいの時に、
ある人生の先輩が、こんな話をしてくれたんです。

「他人の気持ちを変えるのは難しいものです。
ただ優しい言葉をかけたり、激励したりしても、
相手の心に入っていかなければ何にもなりません。

人の心っていうのは、空の器のようなものです。
穏やかな、幸せな気持ちの時は、そこにきれいな水が、満ちています。
疲れていたり、嫌な気持ちの時には、
汚い、濁った水でいっぱいになってるんです。
そんな、汚い水で溢れそうになっているところに、
激励や誠意といった「きれいな水」を注いでも、
器の水はきれいになりません。

では、どうしたらいいでしょう?

まず、たまっている汚い水を全て捨てて、
器を空にしてから、きれいな水を入れたら、
後から入れるきれいな水は、全て器に入り、
器はきれいな水でいっぱいになります。

同じように、人の気持ちも、
一方的にこちらのことを押し付けるのではなく、
話を聞いていくことで、
こちらの言葉が相手の心に入っていくんだと、思いますよ。」


私も今までいろんな人に話を聞いてもらい、激励を受けた経験から、
この方の言葉にとても説得力を感じて、
今でも指針としています。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする