すずりんの日記

動物好き&読書好き集まれ~!

小説「雪の降る光景」あとがき4

2008年12月05日 | 小説「雪の降る光景」
チャップリンの死から10年が経った1987年(昭和62年)、
ナチスの元副総統であった、ルドルフ・ヘスが、
当時まだ統一されていなかったドイツの刑務所で、
93歳で亡くなった、というニュースが流れました。

ヘスは、ヒトラー著「マイン・カンプ(我が闘争)」の口述筆記をし、
ヒトラーの信頼する人間の1人として、
ナチスが政権を握った際に、副総統の地位に就きました。
が、ドイツとソ連との開戦を前に、1人で、
軍用機でイギリスに飛んで行ってしまったのです。
これは、ソ連との戦争に勝つために、
イギリスとの和平を図ろうとしたためと言われていて、
この時に逮捕されて、以後40年以上も獄中で過ごしました。

私にとって、この、ヘス死去のニュースは、
チャップリンの時よりも衝撃的だったんでしょうね。
ナチスが過去の遺物ではない、という思いを、
チャップリンの時より何倍も強く感じました。
こうやって、当時、新聞を切り抜いて、
その記事をずっと持っていました。

でも、その記事の存在やヘスのことは、
数年間ずっと忘れていました。

それが、あることをきっかけに、
また思い出すことになったのでした。
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