すずりんの日記

動物好き&読書好き集まれ~!

小説「雪の降る光景」あとがき5

2008年12月20日 | 小説「雪の降る光景」
ヘス死去のニュースを思い出すきっかけの前に、
そのニュースの前だったか後だったか、
もう忘れてしまいましたが、
当時の友人と、こんな会話をしたのを今でも覚えています。

その時、数人で他愛も無い話をしていて、
その中で、「苦手と感じるものは何か」
という話になったんですね。
高い所が恐いという人や、
暗いのが嫌だから寝る時に電気を点けたまま寝る、
という人がいて、私はしばらく黙って聞いていました。

そしたら、あんたは?と訊かれたんですね。
私は、別に~、ととぼけようとしたんですが、
そのみんなの訊き方が、いかにも、
「すずりんは私たちみたいに、恐いものとか無いよね?
私たちみたいに恐い思いとか、したこと無いでしょ?」
みたいな感じだったので、思わず、
「私だって、高い所も暗いのも恐いよ。」
と答えてしまったんですね。

みんな、え~~~!うそ~~!!ホントに?!
みたいなリアクションで、
私ってどんなイメージやねん!と思いながら、
「真っ暗だと、光の下での秩序のある世界が、
無秩序になるようで恐いし、
たとえば、絶対的に信頼のおける人と手を繋いでも、
真っ暗闇では、その、私と繋がっている先が、
光の下で確認した、その人かどうかわからない。」
というようなことを言ったんですね。

そしたら友人の1人が、
「そんなふうに具体的なイメージがあるっていうのは、
今までの何かがトラウマになってるんじゃないの?」
と言ったんですよ。

その後に、私は、
特に何がきっかけでそう感じるようになったか
わからない、と言いながらも、
「そういえば、暗闇って、
窓の無い部屋のイメージがあるんだよね。
たとえば?う~ん、たとえば、ねぇ。
・・・たとえば、ナチスドイツのガス室収容所とか。」

そう言ったら、みんなちょっと一瞬引き気味に、
すずりんは、前世でガス室で死んだんだよ~、きっと、
なんて話になったんですよね。

でもそれはそれで、その後は
私の前世はね~、とかって話で
また盛り上がったんですけどね。

こんなことも、小説を書くきっかけの1つに
なったんだろうと思います。
コメント
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