「学歴主義と平等神話の戦後史」という
副題にあるように、戦後日本の
教育についての分析を行っています。
高い学歴を求める風潮と、
それを可能にした豊かさの一方で、
受験競争や、学歴信仰への批判も
根強くある日本ですが、
成績による序列化を忌避して、
それこそが教育をゆがめる元凶だとして
嫌う心情が、他国においてはユニークだと
みなされている、ということに驚きました。
この本で、日本の教育がこのように
捉えられるようになった経緯を探り、
欧米との比較も交えて、日本の教育が、
社会の形成にどのような影響を
与えたかを考えさせられます。
興味のある方は、ぜひ、一読を。